歳をとるという事 

2両親の老後

私は"おひとりさま”です
今は亡き両親。生前、父が大きな詐欺に遭った。たぶん生活は困窮していたであろう。母の明るい性格が私たちに苦しみを感知させなかった。
しかし両親と叔父(父の弟)の三人の老後は容赦なくやってきた。

まだ介護保険はなかった。姉が三人の介護を担い、家計は私に背負うことになった。
都会に転勤していた私に、友人から姉がすっかり参っている旨の連絡が入った。そのため私は田舎に帰ってきた。

それまで、仕事は私に合っていて楽しかった。今後については、57歳から会社の年金がささやかであるが入り、58歳からは公的年金(厚生年金)がある。何とかそれまでは凌げるだろうと考えた。
それで55歳で会社を退職したが、長年社会に出ていた私の苦しみが始まった。
退職後は日々ただ茫然として、テレビにくぎ付けになっていた。何をやってもつまらない。
不器用な私と姉は、どのように介護をするのか。老人は何を望み、どうしてもらいたいのか。右往左往しながらおろおろしていた。
母は病に倒れ、父は認知症になっていた。

この状況を見て"おひとりさま”の私は人に迷惑をかけない生き方をしようと心に誓った。もちろん そんなことは出来ないことは 今 老後を迎えてみて思い知らされた。

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