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【帰国子女教育】子どもたちと時計-算数は日常生活から-

今日はS先生の、小1算数の授業を通してのアドヴァイスです。

【デジタル時計とアナログ時計】

時計の学習において、一年生でマスターしてほしいのは「時刻を正確に読む」ことです。現在アナログの時計を見る機会が減っており、また年齢の小さい子どもたちは、時計を見て行動する習慣がついておりません。
携帯電話、目覚まし時計、ゲーム機、パソコン…リビングルームの時計も含め、もしかすると、全てがデジタル表示かも知れません。

そのような環境の中で、いかにアナログ時計に親しむか。
国語の学習も算数の学習も、意外と日常生活に密着しています。
いかに『実物』に触れ合う機会を設けるかが肝要です。もし、時計を読むことが苦手であれば、リビングのデジタル時計をアナログ時計に変えてみませんか。

【子ども達への問いかけも変化球で】

 また、ちょっとした問いかけも大切です。
授業内では、ただ問題を解くだけではなくて、「今から10分でプリントを解きます。今5時45分なので、終了は何時何分でしょう?」等、頻繁に問いかけるようにしています。
こうすることによって「時間の求め方」「時刻と時刻の関係」「時間の感覚」が自然と身につきます。ご家庭でも、「あと15分したら、学校へ行くよ!何時に出発することになる?」など、ちょっとした声掛けを具体的にしてみて下さい。
意外と効果があるものです。

【集団授業の良さ】

 最後に、オンライン授業でも、対面授業でも、私が特に大切にしていることなのですが、「なぜその答えになったのか」「どうやってその答えを出したのか」、その道のりを必ず説明してもらいます。
ただ数字があっているだけでは、真の理解とは言えません。
特に低学年の場合、頭では分かっていても、言葉にするとちぐはぐになることも多々あります。
この、『自分の言葉で説明をする』ということは、国語力や数学的思考を伸ばすためにも必要なことなのです。そして、友だちの説明を聞くことで、更に色々な気づきが子どもたちに生まれます。

今回の発表でも、クラスメートの説明を聞いて、「そっか!それでもいいんだ!」という発見の声が上がりました。これは個人授業ではあまり得られない経験ですよね。

友達からの新しい気づきを自分のものとし、算数の力を更に伸ばしていきましょう!

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