『本当の意味での賢い子とは…?』
子どもが勉強に向き合う姿勢
最近、指導をしていて感じるのは
『じっくり立ち止まって自分で考えない』
生徒が多いなぁ、ということです。
言い換えると
『すぐに助けを求める』
『答えを聞きたがる』←過程を大切にしない
というところでしょうか。
まぁ、これは私たち「大人」が生み出した弊害かも知れないのですが。
「大人」が見せるべき勉強への姿勢
我々「大人」はともするとすぐに「子ども」を点数で評価します。
「小テスト100点だったんだ、偉いね!」
「なんでこのテストは〇〇点しか取れてないの!」
といった具合に。
当然多くの子どもは勉強全てをその杓子定規に当てはめます。
ー点数が取れたら、答えがあっていてまるがついていれば良い
ー点数が低くて、バツがたくさんだと怒られる
だからすぐに答えを聞きたがります。自分があっているかどうかを確かめたくなります。
なぜならそれが自分を評価する基準であり、それが「大人」から教わる勉強の仕方そのものだから。
点数もマルの数も本質ではないのに、です。
本当はテストが返されたら、子どもと一緒になって問題に向き合う姿勢を見せるべきなのに。
たとえバツの問題でも「ここはどうやって考えたの?」とか、
たとえマルでも「なんでこの答えにしたの?他の解き方ってあるかな?」とか。
問題から学べることはたくさんあります。それがテストの時に正解か間違いかなんてことは日々の勉強では関係ないはずです(もちろん入試本番は別ですけどね笑)
『結果』『スピード』『生産性』
よく学校と違って社会では答えのない問いに向き合わなければいけない、みたいなこと聞きますよね。私も卒業式とかで聞いた覚えがあります笑
昨今話題の入試改革でもよく言われるのが思考力の醸成だとか、答えが一意に定まらない問いに向き合う姿勢だとか。
でも子どもにその「答えのある問い」で答えばかりを求めているのが「大人」たちではありませんか?
だって、私たち「大人」こそ、
『結果』『スピード』『生産性』
こんなものばかりに追われています。
まるで、自分が自分の時間泥棒*みたいな感じですよね。
(*時間泥棒というのがミヒャエル・エンデの『モモ』に出てきます。ぜひ読んでみてください。)
メールひとつにも即レスが求められ、仕事では結果が出なければ無能と言われ。費用対効果とかね、もうよくわかんないです(笑)。
勉強の仕方・問題への向き合い方
じゃあ、子どもはどうやって問題に向き合えばいいのか。
例えば、国語の読解問題。
私はまず、生徒に黙読をさせます。
一言もしゃべらせずに心の中で読ませます。
そして、できるところまで(もちろんある程度で時間は区切りますが)自分で解かせます。ノーヒント。
『先生、この問題の意味が分からないんですが…』
『あそう、じゃも一回問題文を読んでみたら』
『えー、よくわかんない』
『あそう、そしたら声に出して問題を読んでみたら』
『○○〇…あー、そか、そういうことか!』
大体、8割がた、これで解決ですね。
(*小1からこの方式です*)
オトナの悪いところはですね
待たないんですよ。というか、待てない。
たとえば算数の問題でも、
わからない問題があった時に、
図を描いてみたり
補助線をあちこち引いてみたり
具体的な数値を当てはめて実験してみたり
なんとか答えだそうとしする、こういう一見遠回りに見えるけれど、でも一番大切な頭を回転させながら思考する努力をね、なぜかみてあげられないんです。
『答え』に書いてある答えを書けたかばかりに目がいってします。
でも本当は泥臭く思考する努力こそみてあげないといけないんです。
子どもたちはもしかすると『結果』『スピード』『生産性』にばかり囚われた「大人」のせいで、そうできにくい状況になってるのかもしれない。
もちろん、日が暮れるまでこういった作業をしてくださいね、というつもりはありません。
効率的にこなすことも必要です。
が、そこはバランスで時には立ち止まって
『深く思考をする』習慣をつけてほしいなぁ、と。
結果も大事だけれど、思考の軌跡がしっかり辿れる子は本当の意味での
『賢い子』だと思っています。
そして、いまの中学受験ではこの『思考型』の問題を解くことができなければいわゆる最難関校には合格できません(キッパリ)。
『じっくり立ち止まってしっかり考える』
これは学問に限らず
生活全般!に言えることですよね。
皆様の参考になれば幸いです。
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