見出し画像

「水星の魔女」の魅力

「この一年間でハマったものは?」
そう聞かれたら、私はためらいなく、「ガンダム水星の魔女」と答える。
そんな水星の魔女の最終回が終わったので、少し遅くなったが、どこに魅力を覚えたのかをまとめて書きたいと思う。

世界観・構成・ストーリー

一番はやはり世界観・構成・ストーリーだろう。
一人の主人公が学校に行くという、ガンダムとしては無邪気な設定から、徐々に戦いの渦に巻き込まれて、世界が顕わになっていく。
正直、1話を見たときは、これまでのガンダムのような重厚なストーリーはないのかもしれないと思っていた。でも、全話を観て、それぞれのキャラクター、組織、世界は、現実(かそれ以上)みたいに作り込まれていたことに気づく。企業と政治、搾取と戦争、親と子、兄と弟、養子、クローン……本当に色んな要素が組み込まれていて面白かった。
構成としても、プラントクエタ、ランブルリング、地球での戦い、クワイエットゼロ……回を増すごとに、主人公達が露わにされていき、そして成長していくという、常に盛り上がるストーリーに仕上がっていた。(最終回はもう…圧巻!)
一つ一つのシーンも、各組織や政治の裏側を伝えたり、キャラクターのバックボーンや性格を知ったりする、大切なシーンに仕上がっている。2周観たけど、2周目に、1周目でわからなかった登場人物の動きが分かったりして、ますます面白く思えるのが凄い。(しかも1周目でそれが分からなくても面白いと思えるのも凄い。)
何度見ても面白い、そんな作品だったと思う。

ガンダムの機体・戦闘シーン

私は、正直ガンダムの機体や戦闘シーンにそこまで惹かれるタイプではなかったのだが、カッコ良すぎて、戦闘シーンの虜にもなってしまった。
特に大好きなのは、キャリバーン登場シーン。機体のフォルム、動き、武器、音楽……全てが素晴らしくて、何回も観てしまった(笑)
最終回の合体シーン、パーメットスコアでオーバーライドするシーンも、捨てがたいが……。
やはり映像美って大事な要素だなと思わされる。できることなら、映画館とか大スクリーンで最後の戦闘シーンはみたい。
あと、先に一部機体を公表して、誰が乗るか、どんな機体なのかを皆に期待させる方法も上手いなと思った。しかも一部だったことにより、主人公機すら登場まで分からないというのは、非常に工夫されていたと思う。

キャラクター

最後に、キャラクター。私は今回の水星の魔女で、推し!というキャラクターは見つけられなかったが、全キャラクターが良い役割を担っていたように思う。
当初、主人公が女の子、しかもそのお相手も女の子というのが新しい!と言われていたわけであるが、正直、そんなことあんまり気にならないくらい、キャラクターが性別といった要素ではない性格や想いとともに描かれていたのかなと思う。
グエル、シャディク、エランは三者(五者?)三様だったし、地球寮の一体感と各キャラの個性も際立っていた。各社のメンバーも、シーズン1では見分けがつかなかったりしたけど、(時間が限られていた中で)全体を通して丁寧に描かれていたなと思う。
ちなみに私の一番好きなキャラはチュチュ先輩。最後まで真っ直ぐで、ポンポン頭にダブダブパーカーというキャラデザも最高でした。(そういえばセセリアさんといい、キャラクターの服装も性格が出てて良かった。)

まとまりはなかったけど、素晴らしい作品ですので、「ちょっと気になっていたけど…」という人はぜひ観てみてください。
今後は作成秘話とか聞きたいな…。
あとはSEEDの最新映画、楽しみです!

この記事が参加している募集

#アニメ感想文

12,607件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?