インプロの企業研修では何をやっているの?【元気度チェック】
こんにちは。IMPRO KIDS TOKYOです。
私たちは、子どもたちのプログラムをメインで行っておりますが、企業向けの研修も行っています。
今回の記事では、オンラインの企業研修で行っている内容をご紹介していきたいと思います。
0.なぜインプロなのか?
インプロ(即興演劇)では、仲間と協力をして未知に飛び込んでいきます。なので、チーム内で「アイディアを受け取ってくれるかな」「失敗を責められたらどうしよう」という不安があるとインプロはとてもしづらくなります。
より良いシーンを創っていくために、インプロのプレイヤーであるインプロバイザーは、安心してアイディアを出し合えたり、失敗を許容し合える関係性作りのワークをウォーミングアップで行っています。
それが最近話題である「心理的安全性」と親和性が高く、安心して未知に挑戦できるようなコミュニケーションを取れるチームになるための研修を依頼されることが多いです。
1.企業内ではどんなことが起こっているの?
例えば、オンライン会議ではこのような場面はありませんか?
「大丈夫かな?聞こえているのかな?」(相手の反応がわからない)
「反応ないな・・・私の発言に怒っているのかな・・・?」(不安になる)
「質問あるけど、わからないの私だけかもしれない…」(発信をためらう)
「伝えるのやめておこうかな…」(会議内の情報共有が減る)
「え、なんで言ってくれないんだろう?」(必要な情報を受信できなくなる)
⇓オンライン会議で起こっている「不安が引き起こすスパイラル」
資料:株式会社Sofia
この不安があると、発信をためらうことにつながり、本来もっている一人ひとりの良さが出づらくなってしまうだけでなく、相手の顔色をうかがいながらのミーティングになってしまいます。
そこで今回は、これらの不安を払しょくするために、研修の初めにお伝えしている「元気度チェック」を3つのポイントに絞ってご紹介します。
私たちもワークショップやミーティングの最初に行っていて、短時間で手軽に行えます。
「いいかも!」と思ってくださったら、是非明日から活用してみてください!
2.研修の最初は『元気度チェック』
ミーティングや会議を始める前に、いきなり議題から始めたり、なんとなくいつもの人が雑談をして和やかになった「つもり」になっていませんか?
『元気度』をお互いに報告する時間を5分程取るだけで、この後のミーティングの質がグッと変わる体験をしていただきます。
①元気度チェックとは
【ルール】
・自分がどれくらい元気か5段階で表して、その理由を言います。
・自分に正直にいること。(1だからだめ、5だからいいといういわけではない)
・心の元気度・体の元気度にしぼってもらっても大丈夫です。
元気度チェックの様子
では、元気度チェックをしましょう。
めろ:「3です。今このワークの説明をしながら、この緊張をやわらげていけたらいいなと思っています!じゃあ次はうつみくん!」
うつみくん:「はい、ぼくは4ですね。今日9時間くらい寝て、元気です。始まる前は緊張していたけど、純粋に楽しみだなという気持ちがあります。じゃあ次は」
スタッフ「4ですね。やることがたくさんありましたが、かえって元気になりました。週末目前なので4ですね!」
②元気度チェックの効果
1.体調や状況をシェアして、不要な心配を取り除く
「子どもが近くにいるのでミュートにしています」「食べ過ぎで眠いです」など自分の状況をシェアすることで余計な憶測をせずに、余計な不安を取り除くことができます。
2.初めに話をすることで、会議への発言のハードルが下がる
最初に声を全員発することで、会議のウォーミングアップ代わりになり、この後の発言のハードルが下がります。
3.画面をオンするきっかけにできる
表情から分かることがたくさんあるので、顔が見える状態でのコミュニケーションができる環境設定は大切です。でも「画面をオンしてください」と直接は言いにくい場合がありますが、「元気度チェックなのでみなさん来れますか~?」と、画面をオンするきっかけにしたり、「移動中なのでオフでお願いします」「今日は体調があまりすぐれないのでオフします~」と状況をシェアするきっかけにもなります。
③社員のみなさんの感想
実際に元気度チェックをやってみた社員のみなさんに感想を聞いてみました。
Aさん:元気度を考えるまで、自分について見つめられていなかったので、見つめ直すきっかけになった。強制的に話す場があることで、普段なかなか知ってもらいにくい自分の状況を知ってもらうことができ安心しました。
Bさん:
ほとんど自分の事情の話なんて発することがなかったんですけど、話せてよかった。みんな、そこそこ疲れているんだなって思いました。(笑)お互いに思いやりを持った行動がこのあと生まれやすくなった気がします。
④実際のミーティングで元気度チェックをする際のポイント
1.進行する人の態度は受容的に行う
元気度チェックは実施することも大切ですが、それ以上に進行役の人の受容する態度もとても大切です。
元気度チェックの目的は『参加者の不安を取り除く』ことです。
逆に、正直に「1です」と話をしてくれた人に対して「働きすぎだよ~、時間管理しっかりしなよ~」なんてことを言ってしまうと緊張が走り安心して気持ちを持ち出しにくくなってしまいます。
常にこの場に集ったことへの感謝の態度を忘れず、「正直にありがとうございます」「そんな中来てくれてありがとう」と、まずは進行役の人から示していくと場の安全性が高まります。最初は少し抵抗があるかもしれませんが、3,4回ほど続けると他の人もお互いを労いあうようになったり、よりミーティングに来ることが楽しみになってきたりします。
2.事前に他のメンバーを巻き込む
いきなり「元気度チェックをやろう」と言うのには少し抵抗がある人もいるかもしれません。そんなときは話しやすい2,3人のメンバーに「元気度チェックっていうのがあってね、今度やってみようと思うんだ」とインフォーマルな場で持ち出してみてください。1人で始めると大変ですが、ミーティングのメンバーの2,3人を事前に巻き込めておけば実施しやすくなりますし、あなたがミーティングをもっとよくしようとする思いがきっと伝わるはずです!
即興演劇をする前にとてもたいせつなことだと思い私たちのワークショップやミーティングでは元気度チェックを取り入れています。
気軽にできるので是非みなさんもやってみてくださいね!
次回は、インプロの研修ではどんなことを行っているのか、本編をお送りします!
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▼過去の企業研修実施インタビュー
https://www.sofia-inc.com/casestudy/comment11.html
▼企業研修実績
http://improkidstokyo.com/corporate/
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