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シンガポールそして出会い1

さて、夢に見ていた初めての海外生活が始まった。

最初の一週間はホテルに宿泊し、周辺地理の習得とその間に自分の住まいを確保したり、

銀行開設や健康診断など、働くにあたっての 準備期間になる。

ホテル住まいなので初めての国のスタートにしてはとても快適で、

置いておけば掃除も洗濯もしておいてくれるからとても楽チンだったが、

シンガポールという国は一人で観光していてもなかなか楽しめないなってことにも気がついた。

でも、ローカルな土地に英語もままならない状態で電車を乗り継いで行ったり、

家のオーナーと待ち合わせしてショールームしてもらったり、

主として英語でコミュニケーションをしながら自分のライフスタイルを決めていく生活というのがとてもワクワクしていて、

ただ旅行に行くだけではすることのない会話をここにきてすることが、

以前は多少でも英語に自信のあった自分だからこそ、伝わらなくて悔しくて、だからこそ楽しかった。


銀行開設のお姉さん。

ローカルのオーナー。

そして携帯ショップのお兄さんだった。


シンガポールで一番有名だという電気屋さんに行って携帯を物色していた。

そこで話しかけてくれたのが彼だった。

こちらの拙い英語も理解してくれ、どんなものをどれくらいの予算で探しているのかという普通のことから、

どこから来て名前は何で何しにシンガポールに来ているのかと、

もともと感情の起伏がないような人だったけど淡々と聞いてきた。

購入が終わる時、私たちのVISAでは年契約ができないため、

携帯本体を買ってプリペイド式のSIMを買うことになるのだが、

当然その方法も英語が拙いばかりに分からず、

四苦八苦していたらその彼ルイス(仮)は携帯会社にその場で電話をして、アクティベイトのお手伝いまでしてくれた。

そして、他に何かわからないことがあったらまたお店においでと言ってくれた。

その日の夜、知らない番号からメールがあり、


Hello pretty girl. Louis here


職権乱用

その時は正直本当に携帯の使い方がわからなかったから、

猫の手も借りる思いと、

そして、pretty なんてこっちの人にしてみたら単なる呼び方のひとつなのに、

私にとっては可愛いなんて言われたこともなかった31年間だからそれだけで一瞬にして キュンとし、


気がついたらハマっていた。


多分、友達もいなく、家族から離れてまだ仕事もしておらず。

孤独感が強すぎたと思う。

渡航ギリギリまで付き合っていた当時大学生の彼は、

すごく気があって毎日一緒にいることが当たり前で、でも結婚考えられないからいつかは終わると思っていたし、

それは好きだけど諦めに近いのかなって思ってて、

でも私がシンガポールに旅立つ日、家族がいるのに空港まで来てくれた。

家族は彼のこと知らないから、すれ違っても知らないふりして、でもアイコンタクトしたり、

飛行機が見えなくなるまで家族の隣で見送ってくれた

(家族は彼だと知らないw)

本当に結婚するならこういう人がよかったなっていう思いと、でも年の差7歳の学生と社会人との恋愛に未来は見えなくて、

別れましょうという言葉もないままバイバイしてたから、

そういういろんな寂しさから一瞬にしてハマった。


だから翌日も携帯ショップに行った。


使い方がわからねぇ?
そんなの言い訳や

すると彼が、

今日仕事が何時に終わるから、一緒に飲もうと誘ってくれ、そのお店の1階にあるバーで待ち合わせていっしょに初めてのTIGER BEERを飲んだ。

なんの話をしたか覚えてないくらいメチャメチャ話して、飲んで、気がついたらHOTEL 81にいた。

(※このホテルは後にもたくさん出てくるので覚えててね。)

いや、気をなくしたとかではないよ。

自分の意思でやっちまえって思ったんだよ。

外国人経験なんて今までなかったから、興味が先行したよね。

ルイスはチャイニーズシンガポリアンだから中国系だけど、

ほっそい身体なのに、立派なものをお持ちでした。

でも、

チャイニーズは要はアジア人で、日本人とやってるのと同じような感覚だからなんの変わりもなかった。

ただ、

初めての外国人との経験としては、


喘ぎ声は、日本式でいいのか西洋式にすべきなのかの悩みだけだった。


こういう時女性は冷静なので、

気持ちが良かろうがなんだろうが、最中でも頭の中では別のことも考えられる。

と思う。


Oh yeah, Jesus goodというべきなのか、

きもちいって言うべきなのか、

考えまくっていた結果、


イヤス!!イヤス!になってた。


あとは聞こえるか聞こえないかのか細い声でoh yeah fuck meって言い続けてみる。

完全ポルノの見過ぎだった。

これが、シンガポールでの初体験。


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