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女子校の楽しみ方【カンジョゼミ開催レポート#1】

 こんにちは。群馬県立館林女子高校2年の佐藤小波です。

 カンジョゼミは、探究の授業を超えてSDGsや女性学についてより深く、実践的に学びたい生徒を対象とした少人数のオンラインゼミです。
 群馬県立館林女子高校 女性学実行委員会のメンバーを中心に、SDGsやプロジェクトの立ち上げに興味のある高校生が参加しています。

なぜ女性学をやるのか

 今回のテーマは「女子校の楽しみ方」ということで、その中でも女子校だからこそ出来ることや感じていることを軸に女性学やSDGsに関連づけて考えました。
 今回は「なぜ女性学をやるのか」ということについて館林女子高校2年の宗像さんが話題提供を行いました。
 宗像さんからは「私はもともと女性学や社会問題が興味がある分野で趣味程度に楽しみながらやっているけどみんなはなぜ女性学をやっているのか」と疑問が挙がりました。また、「女性学の授業運営を行っている中で、女性学の授業をやらされている子が多いと感じる」と話していました。
 これからの女性学のより良いものにするためには、楽しいものにするためには「女性学をやる意味は何なのか個人個人が認識すること」が大切だと思います。
そこで、女性学を学び始めて3年目である3年生、大学生、まだ女性学の授業を受けていない1年生など様々な学年、観点からのダイアログを行うことになりました。

なぜ女性学やSDGsに取り組んでいるのか?

 ダイアログのテーマは「学校はなぜ女性学を取り入れているのか?「なぜ社会問題に取り組んでいるのか?」「好きなことや関心興味はどうすれば女性学やSDGsと結びつくか?」の3つでした。
 今回のカンジョゼミは、昨年度に比べ人数が増え、館女生はみんな同じ教室にいるということもあり、Zoom上で行うのではなく直接対面で3人〜5人で4グループに分かれダイアログを行い最後にダイアログで出たものを共有するという流れで進めていきました。

 「学校はなぜ女性学を取り入れているか?」については女性学は女性が活躍するためにやっているや、女性の社会進出のためにやっているという意見がある一方、まず女性学という名前自体が差別になってしまうのではないかという意見が出ました。
「なぜ社会問題に取り組んでいるのか?」は、社会問題はこれから必ず考えていかなければいけないことであり、社会問題を個人単位で考えることにより、より身近なことになるからではないかという意見が出ました。
「好きなことや興味関心はどうすれば女性学やSDGsと結びつくのか?」ちょっとした疑問や好きなことをよく知ろうとすれば結びつくという意見が出ました。「身近なことから考えていく」というものがどのグループの意見の中に含まれていました。
 私は女性学実行委員会に入っていて女性学の授業について考えることはありますが「女性学」という名前自体について考えることはなかったのでとても勉強になりました。

 最後に上田さんからは、「女性学やこのダイアログで出たものに正解はないから自分の意見を1番に」「何でも積極的にチャレンジすることが大切」というお話がありました。
 自分の意見が人と違っていたら、自分は間違っているのではないかと思ってしまいがちなので上田さんが話してくださったことを心に留めておけば自分の意見に自信が持て、自分自身もレベルアップできるのではないかなと思います。

感想・次回への期待

 今年度のカンジョゼミは昨年度に比べ人数が増えたのでより様々な方向からの意見を聞くことができました。
 「女性学のことを深く考えたことがなかったのでいい機会になった」「色々な学年や人の意見を聞くことができて楽しかった」などの感想がみんなから出てきました。
 
 私個人としては、まだ女性学の授業が始まっていない1年生や女性学実行委員会に入っていない人でも、積極的に参加してくれる人が増えたのでとても嬉しかったです。

 次回のテーマは「18歳で考える女性の幸せ」で自分の生き方を探求したり幸せについて考えます。幸せと感じることやタイミングなど本当に人それぞれだと思うのでみんな違った意見や考えを聞くことが出来るのではないかなととても楽しみです。

0419_カンジョゼミ集合写真


館女の女性学 -女性の生き方探究-について

 群馬県立館林女子高校の探究の授業では「館女の女性学 -女性の生き方探究-」という独自のカリキュラムが実施されています。女性学は、「女性はこうあるべき」という社会通年に縛られることなく、一人ひとりが可能性を開花させ、自分の人生を自分で選択して生きていくための力を身につけることを目標とした授業です。
 SDGsの目標5「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を基礎として学び、その視点を踏まえて、SDGsすべての目標の課題解決を目指します。

 女性学の授業を受けて、「もっとSDGsや女性学について学びたい」と意欲のある生徒を中心に組織された女性学実行委員会に所属する生徒が授業運営を行っています。


さいごに

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 インパクトラボでは、高校生を対象としたオンラインゼミや教育プログラムの運営を行っております。気になる方はインパクトラボ公式HPをご覧ください。



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