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もりやまキャリアチャレンジ2021|開催レポート#5【びわ湖ピッチ】

びわ湖ピッチ2021は、守山市新型コロナウイルスに関するガイドラインに則り、充分な対策を講じた上で実施しました。

こんにちは、インパクトラボの杉山です。

2021年8月29日(日)、もりやまキャリアチャレンジの成果発表会として「びわ湖ピッチ2021」を開催しました。

今回は「もりやまキャリアチャレンジ2021」のこれまでの歩みを振り返りつつ、「びわ湖ピッチ2021」当日の様子を実施レポートとしてお伝えします。

なお、びわ湖ピッチ当日の模様はこちらのアーカイブ映像をご覧ください!

また、びわ湖ピッチをぎゅっと2分版に凝縮したダイジェストも公開しました!ぜひご覧ください!


「もりやまキャリアチャレンジ2021」とは

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滋賀県守山市の中・高・大学生を対象とした「もりやまキャリアチャレンジ」は、地域の魅力・課題からビジネスプランを作り上げ、ピッチイベントで発表を行う起業家育成プログラムです。

今年度で2年目となるプログラムで、「起業家の集まるまち守山」の実現にあたり、2021年度守山市の将来を支える若い世代の起業家教育推進事業として実施しています。約2ヶ月間のプログラムを通し、大学生や地元企業による丁寧なフォローアップを受けた参加者たちがビジネスプランをピッチする「びわ湖ピッチ2021」での発表をゴールに、学校だけでは学ぶことができない経験をしながら、起業家の卵としてチャレンジしていきます。

プログラムの実施の様子はレポートよりお読みいだだけます。

もりやまキャリアチャレンジ2021は、高校3年生から中学2年生までの4校14人のチャレンジャー《挑戦者》たちでスタートしました。活動中に自分たちのビジネスプランとアイデアに共感し、一緒に考えてくれるメンバーを増やしていき、最終的には、6校20人の中学生・高校生の皆さんにご参加いただきました。

びわ湖ピッチまでの2ヶ月間、守山市出身上場企業社長によるビジネスの考え方、株式会社日本政策金融公庫様より収益の計算の仕方などについて学び、フィールドワークやインタビューを通して、自分たちのアイデアを現実的なものになるように検討していきました。

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守山市内のコワーキングスペース(Future lab 様)にご協力いただき、参加者の皆さんの拠点として、アイデアの検討を重ねていきました。これは学校が違うメンバー同士であっても集まることができる拠点として非常にありがたい存在でした。

また、オンラインでのミーティング、インタビューツールとしてZoom、事務局との連絡やチーム内のデータの共有手段としてSlackなどのデジタルツールを使い方を説明していました。緊急事態宣言の発出等、対面活動の制限を課されていましたが、チャレンジャーたちはそれらのデジタルツールを使いこなしながら、オンラインでも活発に活動していました。

その他、昨年度受賞チームによるピッチや、魅力的なプレゼンスライドになるデザイン講習会などもオンライン上で行い、どのようにプレゼンをしたら良いかをチャレンジャーたちにイメージが湧くプログラムを用意して、当日のピッチの準備を行っていきました。

「びわ湖ピッチ2021」とは

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もりやまキャリアチャレンジの成果報告会として実施する「びわ湖ピッチ2021」は、ビジネスプランを守山市長や守山市ゆかりの起業家、地元企業に向けショートプレゼンする「ピッチ」を行うビジネスアイデアコンテストです。もりやまキャリアチャレンジを通して作り上げたビジネスプランに対してフィードバックを受け、キャリア作りのきっかけとします。

今年度のキャッチコピーは「集え、若き挑戦者《チャレンジャー》―」

ピッチを披露する受講生の皆さんは、地域の魅力・問題発見を行い、ビジネスプランを試行錯誤をしながら作り上げ、ピッチ本番を迎えました。ここまで挑戦してきた、若きチャレンジャーたちこそ守山市に集う起業家の卵です。そしてまさに「起業家の集まるまち守山」を体現するものです。

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若きチャレンジャーたちの熱いピッチの場として、今年度は、滋賀県守山市・琵琶湖大橋の畔にある琵琶湖マリオットホテルを会場としました。新型コロナウイルス感染拡大防止の為、急遽オンライン配信も実施し、対面での参加人数を縮小して実施しました。

司会は、昨年度のもりやまキャリアチャレンジに参加し、びわ湖ピッチにて平和堂賞を受賞した片岡花乃さん(立命館大学食マネジメント学部1回生)が務めました。

びわ湖ピッチルール

ピッチセッションには、もりやまキャリアチャレンジのプログラムを受講した5チームが出場し、ビジネスプランの発表(ピッチ)を行います。各チームは審査され、審査の結果、優れたピッチを行ったと評価されたチームには表彰を行います。

10_表彰

出場チームのピッチは審査員の皆様に審査いただき、宮本和宏 守山市長と守山市出身の起業家、株式会社マイネット代表取締役 上原仁 様より、最も優れたピッチを行ったと評価されたチームには「最優秀賞」、またびわ湖ピッチ協賛企業各社により「コカ・コーラ賞」「旭化成賞」「平和堂賞」「ファイナンス優秀賞」の計5つの賞が贈られます。

ピッチの審査は「インパクト」「着眼点」「マネタイズ」「説得力」「表現力」の項目を重視して行われました。

ピッチセッション

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ピッチセッションでは、もりやまキャリアチャレンジに参加した5チームが出場します。ピッチを行うチャレンジャーたちは、地域の魅力・問題発見を行い、ビジネスプランを作り、試行錯誤をしながら、発表本番を迎えました。

ピッチ時間は5分間、その後、審査員の皆様からの質疑を5分間受け付けました。

■No.1|mixture

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プラン名:アイバドでAIと共に効率的な自主練習を
概  要:コロナによるやる気の低下、思うように上達しない、練習内容が不十分といった運動部員の悩みを、AIを活用した自主練習支援アプリ「アイバド」で解決する。

メンバー:中井 勇希、吉野 愁人(立命館守山高)、野見山 翠(県立守山高)、土田 知子(KTCおおぞら高)、岡田 莉奈(近江兄弟社高)

■No.2|カラフル

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プラン名:グローバドール
概  要:私たち自身の自己体験から人種問題に着目し、幼少期から遊びを通して意識を変えるために、リアルで異文化に触れることにこだわりながらも、バーチャルで学びを拡張する「グローバドール」を提案します!

メンバー:中井 咲希、下村 真穂(立命館守山高)、河本 七彩、川井 みちる(同志社国際高)、堀口 空愛(守山北中)

■No.3|ゆいまぁる

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プラン名:+flower
概  要:誰の目にも触れられず廃棄される花をお客様に届け、咲き終わった花をまた別の形で提供するサービス。

メンバー:西濱 結、森 茉桜(県立守山高)

■No.4|TeamB

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プラン名:いえたび 〜今こそ想いを伝え合おう〜
概  要:コロナ禍によって失われた家族の繋がりをDVD を使って取り戻す、家族向けサービス。

メンバー:奥西 授、髙田 康聖、丸山 颯太、豊田 由実衣(立命館守山高)

■No.5|BB-Books

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プラン名:お金払ってゴミ拾い
概  要:琵琶湖に浮かんでいるゴミの多さが近年問題となっている。私たちは楽しみながらゴミを回収でき、琵琶湖の環境問題を解決するエンタメサービスを提供する。

メンバー:早崎 慎吾、高尾 幸成、長谷川 真一郎、桂 嘉寿(立命館守山高)


5チームのピッチに対しては、審査員・協賛企業の皆様が質疑を行い、社会実装・事業展開を見据えた鋭い質問が飛び交いました。

審査結果・表彰

びわ湖ピッチでは、審査員の皆様による審査を行い、優れたピッチを行ったと評価されたチームには表彰を行いました。

最も優れたピッチを行ったと評価されたチームには「最優秀賞」、またびわ湖ピッチ協賛企業各社により「コカ・コーラ賞」「旭化成賞」「平和堂賞」「ファイナンス優秀賞」の計5つの賞が贈られます。


コカ・コーラ賞

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コカ・コーラ賞:ゆいまぁる「+Flower」
[副賞:コカ・コーラ製品1ケース+目覚まし時計]

コカ・コーラ賞は、守山市に工場を置く日本コカ・コーラ株式会社さまより贈られました。ゆいまぁるが提案した誰の目にも触れられず廃棄される花をお客様に届けるサービスの着眼点や、持続可能社会へ向けた事業アイデアが評価されました。

旭化成賞

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旭化成賞:TeamB「いえたび〜今こそ想いを伝え合おう〜」
[副賞:旭化成関連製品の詰め合わせセット]

旭化成賞は、守山市に工場を置く旭化成株式会社さまより贈られました。TeamBの提案した「いえたび」のサービスは、家族の繋がりをDVDを使って取り戻すもので、いままさに起こっているコロナ禍という社会課題の解決と、デジタルとアナログをかけ合わせたアイデアが評価されました。

平和堂賞

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平和堂賞:TeamB「いえたび〜今こそ想いを伝え合おう〜」
[副賞:はとっぴー人形と平和堂E-WA!商品詰め合わせセット]

平和堂賞は、滋賀県内でスーパーマーケットなどを展開する株式会社平和堂さまより贈られました。TeamBは旭化成賞と合わせてW受賞。プレゼンターは昨年びわ湖ピッチにて平和堂賞を受賞した片岡花乃さんが務め、平和堂様はオンラインでご参加いただきました。同社も大切にする「人とのつながり」を意識ししたビジネスアイデアが評価されました。

ファイナンス優秀賞

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ファイナンス優秀賞:ゆいまぁる「+Flower」
[副賞:創業関連図書5冊と図書カード5,000円分]

ファイナンス優秀賞は、事業に取組む方々等を支援する政策金融機関である株式会社日本政策金融公庫さまより贈られました。ゆいまぁるはコカ・コーラ賞と合わせてW受賞です。廃棄される花をお客様に届け、咲き終わった花をまた別の形で提供するというサービスは、そのサービスの独自性やマネタイズの面で評価されました。

最優秀賞

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最優秀賞:カラフル「グローバドール」
[副賞:国内スタートアップ拠点視察]

最優秀賞は、審査員の宮本市長・上原仁氏による審査で、最も優れたピッチを行ったと評価されたチームに守山市より贈られます。カラフルが提案した、リアルで異文化に触れ、バーチャルで学びを拡張する「グローバドール」は、人種問題の解決の一助となり、多様性社会の実現に向けたサービスとして高い評価を得ました。

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審査員を務めた上原仁氏は「現実とバーチャルを融合させ、幼少期から遊びを通して多様性への意識を変えるというアイデアは素晴らしい。本当に実装できれば、守山・滋賀に留まらず、世界で勝負できるものだと思う。ぜひ事業化に向けて頑張ってほしい」とメッセージを贈りました。

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また宮本和宏 守山市長は「短期間のプログラムだったが、夏休みをかけて取り組んでいただいたことに感謝したい。今回のピッチはあくまでスタート地点。色々な気づきをもとに、ぜひ実現に向けて取り組んでほしい。自分の価値観を大切にしながら、自分なりのキャリアを歩んでいってほしいと思う」とエールを送り、締めくくりました。

おわりに

以上、もりやまキャリアチャレンジ「びわ湖ピッチ2021」の実施レポートをお伝えしました。

改めて、この舞台で素晴らしいピッチを行った5チームの皆様、ありがとうございました!また受賞した3チームの皆様、おめでとうございます。そして、高校生たちの挑戦を見届けていただいたご来場の皆様、オンラインで参加いただきました皆様、ありがとうございました。

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今後もびわ湖ピッチに挑んだ高校生たちへの、ご支援・応援をお願いいたします!

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