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近距離モビリティWHILL 実証実験報告&意見交換会で学生ファシリテーターが活躍!

こんにちは!
立命館大学の田中優衣です。

今回は、2月10日(金)に開催された近距離モビリティWHILL 実証実験結果報告&意見報告会の様子についてお届けします。

参加者全員で写真撮影

みなさんは、WHILLをご存知ですか??
                  
WHILL(ウィル)とは近距離モビリティ(次世代型電動車椅子)で、免許なしで運転ができる、椅子に座ったまま電動で移動できるといった特徴があります。今回は、このWHILLをテーマにしたワークショップの報告になります。
詳細は、こちらからご覧ください。

最初に、東京海上日動の担当者より実証実験報告が行われました。
滋賀県では地域内での快適な移動のために昨年4月から5月にかけて大津市で、9月から11月にかけて長浜市、彦根市、守山市の3つの市でWHILLシェアリング実証実験が実施されました。

実証実験の参加者には、WHILLについてのアンケートに回答してもらい、長浜市では12件、彦根市では7件の回答が得られました。それに比べて、守山市は利用数が他の市に比べて圧倒的に多く75件の回答を得ることができました。

なぜ、守山市では沢山の方々がWHILLを利用することができたのでしょうか?
今回の報告では、守山市がWHILLの導入に際して街歩きマップを作成したり、さまざまなイベントを企画し積極的な認知活動に取り組んだりしたことが挙げられました。また、守山市の道路がWHILLに適していることも一因であるそうです。

WHILL株式会社 池田さんより説明がありました

さらに、立命館守山高校の高校生によるWHILLを使ったゴミ拾い実験や、バリアフリーチェックが行なった報告も行われていました。普段歩いて行う「ゴミ拾い」と「近距離モビリティ」といった意外なものの組み合わせに会場の参加者の皆さんも興味を持っておられました。

アンケートの感想からは、「楽しかった」「移動にちょうどいい」という肯定的な意見もあるなかで「少し段差や坂道の移動が怖い」「どこで購入できるかわからない」「認知のための広報活動を強化すべき」という声もありました。さらに、実際にWHILLに乗車体験した立命館守山高校生・立命館大学生による発表では「狭い場所や段差は通りにくい」、「周りからの目線が気になる」という意見もあがりました。

今回の実験では、知名度の低さ、社会の受容性、道路形態の3つの問題が見えてきました。これから、踏み出しにくい「あと一歩」をWHILLが後押しできるようになる必要があると感じました。

議論の様子をわかりやすく表現したグラレコ (田中作)

発表の後は、「理想の実現に向けてWHILLを使って滋賀県でやりたいこと」をテーマにグループディスカッションを行いました。グループは高校生から企業の方々、守山市職員の方々までの幅広い層で構成され、議論の時間にはさまざまな視点からの意見が出ました。

意見交流の時間では「もっとSNSでの発信を強化すべき」「スポーツが行われるスタジアムまでの距離の移動にWHILLが使えるかもしれない」「学校の文化祭などで来校する保護者の方々向けに貸し出しをする」「さらに多くの公共機関でWHILLを借りることができるようにする」などのさまざまな意見が発表されました。どのグループも、WHILLの認知を高め、社会の受容性を高めるためのアイデアが出ていました。

高校生・大学生がテーブルファシリテーターを担当しました

今回のWHILLの実証実験報告では、普段あまり耳にしない「近距離モビリティ」が色々な地域や場所で使われ始めていることとともに、WHILLの導入には多くの課題がまだまだたくさんの課題があることを知ることができました。

実際に、私もWHILLに試乗させてもらいましたが、乗ってみるとレバーだけで操作をしたり、カーブも簡単に曲がれたりと便利な点もありましたが意外とスピードが出て怖い、道路がガタガタしていると進みにくいなど課題もたくさんあったように感じました。

ですが、このような近距離モビリティは何よりも目新しくて、乗っていてとても楽しかったです!

WHILLがこれから滋賀県各地でどのように使われていき、色々な人に乗ってもらえるような近距離モビリティになるかが楽しみです!

この記事を読んでいるみなさんも、ぜひWHILLにトライしてみてください!


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