爽やかすぎるエーの葉チキンライス「Com Ga Chi Tu」
初訪 2019.06 更新 2023.06.06
【2023.06.06 追記】
タオディエン店とフーニュアン区店は残念ながら閉店し、現在4区のお店のみ営業しています。
ベトナムのチキンライス 「コムガー」
ベトナムでお腹が空いたときに、これを選んでおけば間違いなし！と思う料理の一つが、チキンライス「コムガー（Com Ga）」です。
香草や米麺が苦手でも、ベトナム料理が初めてでも、ご飯とチキンならみんなが好きな、食べ慣れた組み合わせ。且つ味も安定感があるので安心して選べる確実な一皿です。
東南アジアには、タイのカオマンガイやマレーシアのナシアヤム、シンガポールチキンライスなど各地にチキンライスがありますが、ベトナムのチキンライスはとにかくバラエティ豊か。
さっぱりとした茹で鶏をはじめ、ローストチキンやフライドチキン、照り焼きのロティなど調理法だけでもさまざまな種類があり、さらにご当地チキンライスも多数。
サラダ仕立てのホイアン風や、卵バターソースが決め手のニャチャン風など、これまた掘り下げれば果てしない “コムガーの世界” があります。
ハーブ香るコムガー
今回ご紹介するのはそんなコムガーの中でも個性派の、ハーブが爽やかに香るコムガー。
主にベトナム中南部で使われるバジル系のハーブ “エーの葉（Lá É）" を使ったコムガー「コムガーラーエー（Com Ga La E）」が食べられる一軒です。
エーの葉の香りは、バジルにレモングラスを少し加えたような爽やかな香り。ベトナムのハーブの中でもクセのない部類で、日本人好みの上品な香りが特徴です。
エーの葉を使った代表的な料理といえば、キノコやタケノコがたっぷり入った、鶏塩ハーブ鍋「ラウ・ガー・ラー・エー（Lau Ga La E）」も有名。ダラットやフーイエン名物の滋味深い鍋は、一度食べるとやみつきな旨さです。
↓ 詳しくはこちらをご参考に
エーの葉のチキンライスが食べられる、お店の名前は
「コムガー・チートゥ（Com Ga Chi Tu）」。
それぞれ下記の意味で「トゥさんのチキンライス」となります。
Com ＝ごはん
Ga = チキン
Chi = 〜さん（年上女性）
Tu = トゥ（ベトナム人女性の名前）
パリッとしたクリスピーなフライドチキンと、清涼感あふれるエーの葉ライスがのったワンプレートごはん。まずはメニューを選んでいきましょう。
メニュー
メニューはベトナム語表記のみですが、写真付きでなんとなく内容が分かる印象。大まかに分けると下の３種類があります。
Com La E → エーの葉ご飯＋フライドチキン
Com Ga Ta → ターメリックライス＋茹で鶏
Mi Tron → インスタント麺＋各種チキン
フライドポテトや海藻スープなどのサイドメニュー、目玉焼きなどの追加メニュー、セットメニュー（コンボ）もあるのでお好みで追加を。
その他メニューについてはこちら
※公式HPの写真付きメニューページです（ベトナム語）
料理
お店の看板メニューはこちら
「エーの葉ライスとフライドチキン大のプレート（Com La E Dui Ga Chien Lon）」5万7000VND（約320円）
※量が多い場合は手羽先Ver. 4万9000VND（約280円）もあります。
こちらのフライドチキンは、表面がパリパリッとしてクリスピーな食感が楽しめるのが特徴。どうしてもオイリーになりがちな揚げ物も、ハーブが香るご飯と一緒に食べると後味爽やかです。
ご飯ものを注文すると、全６種類のソースから好きなものを１つ選べます。
写真上から
Sot La E ＝ エーの葉ソース
Sot Bo Toi ＝ ガーリックバターソース
Sot Ca Ri Cay ＝ スパイシーカレーソース
Sot Mam Toi ＝ ガーリックソース
Sot Sieu Cay ＝ 激辛ソース
Sot Chua Ngot ＝ 甘酸っぱいソース
私は、一番上の“エーの葉ソース”にしました。
香ばしく揚がったチキンをエーの葉ソースにつけて、エーの葉が香るご飯とともに食べると、とっても爽やか〜な香りが広がります。
エーの葉ごはんにはカリッと揚げたおこげの粒が入っていて、食感も面白いです。
食べ応えがあるので、さっぱりと食べたいときはフライドチキンではなく茹で鶏もおすすめ。茹で鶏は部位などにより下の３種類があります。
Ga Chat ＝ 骨付ぶつ切り肉
Dui Ga = 骨付もも肉
Ga Xe = 裂いた鶏肉
骨なしであっさりと楽に食べたいときは、単品で組み合わせるのもあり。
たとえば「裂いた鶏肉 ＋ エーの葉ご飯（Ga Xe ＋ Com La E）」4万7000VND（約260円）の組み合わせもおすすめです。
場所
現在市内には３店舗あります。
（Shopee Food や Grab でデリバリーも可能）
タオディエン店４区店
フーニュアン店
【４区店】
１区から運河を渡ったホアンイエウ（Hoang Dieu）通り沿いにある店舗。
ドアなし半屋外のシンプルなレイアウトですが、女性1人でも訪れやすい、清潔感のある空間です。
【タオディエン店】 ※閉店
欧米人に人気のオシャレなエリア “タオディエン（Thao Dien）”に2021年末オープン。周辺にはショップやカフェも充実しているので、ショッピングや散策のついでに気軽に味わえるようになりました。
【フーニュアン店】 ※閉店
空港方面と遠いのでこの店舗に行かれる方はほぼいないと思われますが、この小さなお店から「チートゥ」ははじまりました。
この料理のはじまり
フライドチキンとごはんの組み合わせは、ベトナムの「コムガーソイモー（Com Ga Xoi Mo）」と同じですが、それをエーの葉風味にアレンジしたような「コムガーラーエー」は、コムガーの中でも新しい料理。
そのはじまりは、トゥさんというあるベトナム人女性が、中部地方の隣人お手製の「コムガーラーエー」を食べたのがきっかけ。その特別な味わいに感動したトゥさんは「この味をみんなにシェアしたい」と、家族とともに小さなお店を開きました（フーニャン区店）。
その後、ブランディングを行うパートナーも加わり、デザインをリニューアルしてブランド化。４区、タオディエンと店舗を増やしています。
とはいえそんな現在でも、店オリジナルのレシピに自家製ソースなど、家族ではじめたときのおいしさは健在。各サイトでの高い評価も、それを裏付けています。
エーの葉（ラーエー）は、古くから民間療法として発熱や嘔吐下痢、歯肉炎などの治療に用いられてきたという、地元に根付いたハーブ。
エーの種「ハッエー（Hạt É）」はチアシードにそっくりな見た目で、輸入チアシードよりも安価に手に入るため、ローカル店のドリンクで時折使われているそう。もしかしたら、あなたが頼んだドリンクのチアシード。エーの種かもしれません…笑
Com Ga Chi Tu ／ コムガーチートゥー
FB
Web
［４区店］
住 L6 Hoang Dieu, Q.4, HCMC
営 9:30〜21:00
［タオディエン店］ ※閉店
住 29 Nguyen Dang Giai, Thao Dien, TP. Thu Duc
営 9:30〜21:00［フーニュアン区店］ ※閉店住 72 Bui Van Them, Q.Phu Nhuan, HCMC
営 9:30〜21:00
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