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とっておきの1枚 ~地元目線で楽しむ出雲駅伝~第6回

「出雲駅伝を表す1枚を見せて」~Twitter出雲駅伝コンシェルジュさんからのリクエストにお応えして選びました。「過去・現在・未来」を見据えた群像劇、届けー。


★「とっておきの1枚」は「5人の物語」



第31回大会(2019) 5区 3㎞地点

「出雲駅伝24年分ギュッと詰め込みました!」

渡辺康幸さん(早大 第6回 6区区間賞)
藤田敦史さん(駒大 第9回 優勝メンバー6区)
竹石尚人選手(青山学院 第30回 優勝メンバー6区)
中村大成選手(駒大 初出場)

この4人全員、この場所を走っているんです!

 前回優勝のゴールテープを切った青学 竹石選手と、6年ぶりの優勝を目指す駒大 中村大成選手の競り合い。駒大の藤田コーチが中村選手に檄を飛ばしているところです。



★「過去」・・・快走した3人+α


藤田さんとフジテレビの中継車にうっすら写っている解説の渡辺さんはかつてこの場所を実際に走っています。

渡辺さん、藤田さんが走った頃は、浜山公園スタート・ゴールで、この辺りはアンカー区間でした。

そして、この写真には写っていないけれど、あるランナーの存在が見え隠れしています。

三代直樹さん(松江商→順大→富士通)


地元島根県ご出身です。
藤田さんと同学年、出雲駅伝では第9回、第10回と連続して6区区間賞、箱根2区の日本人記録も長くお持ちでした。

二人は大学卒業後、富士通で競技を続け、引退後はそろってコーチとして後進の指導に当たられています。

2015年春から藤田さんは母校駒大のコーチに就任。中村さんの指導をされました。

★「現在」・・・走る!伝える! ふたりのランナー

し烈なデッドヒートを繰り広げた、竹石さんと中村さん。お二人とも1997年生まれ。
1997年といえば、第9回大会。。。。藤田さんと三代さんが競った年!

お二人はその後、全日本大学駅伝、箱根駅伝に出場され、多くの駅伝ファンの記憶に残る走りをされたことは、皆さんご承知のとおりです。

中村さんは駒大卒業後、2020年に富士通へ入社、現在は三代さんの元で世界を目指しています。


竹石さんは、大学卒業を期に競技から引かれ、報道というフィールドで、スポーツの素晴らしさを伝えています。

大学卒業後、進む道は別れたけれど、駅伝に関わることは一緒ですね。
二人の未来に幸あれ!

★「未来」・・・繋いで欲しいもの


この写真、2020年に開催した写真展「すごいぞ出雲駅伝」のメインビジュアルの1枚にしていました。

ある昼下がり、この写真の前で固まってる方が!!!

なんで??なんか不備でもあった?
「いかがされましたか?」とお声掛けしたら。。。

自分、藤田敦史さんに憧れて、陸上競技を始めました。ここで、こんな写真飾られたら反則です。言葉が出てきません。

目がウルウルされてる!
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ご自分の競技歴、出雲駅伝でボランティアをした経験、市民ランナーとして活動していることを語ってくれました。居合わせた新聞記者さんもうなずいています。

来年、出雲が開催されるなら、僕も何か役に立てるかな??

この一言で、私の涙腺もヤバくなりました。
一緒に来られた相方さんは傍らでその様子を見守り、子供ちゃんは展示写真を食い入るように見ています。
子供ちゃんが質問すると、お二人で説明、、、この繰り返し。


家族で楽しめました。出雲駅伝、いいですよね!

中村さんには、見る人を魅了する走りをして欲しい。
竹石さんには、駅伝だけでなく、スポーツに関わる素晴らしさを伝えて欲しい。
藤田さんには、「憧れの的」になるランナーを育てて欲しい。

過去を振り返りながら、未来を見据えながらこの写真と向き合うと、出雲駅伝ってすごいな!って実感しています。


竹石さんの歓喜の瞬間、二人の正面から見た競り合い 公開中↓↓

「とっておきの1枚」として、「出雲駅伝コンシェルジュ」アカウントから発信するにあたって、快く写真公開許可をくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
今後ますますのご活躍をお祈りいたします。

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サポートを検討してくださってありがとうございます。そのお気持ちだけ受け取らせていただいて、出雲駅伝主催者の出雲市が作った「出雲駅伝タオル」をご紹介させていただきます。 https://www.izumo-ekiden.jp/towel/index.html