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「音楽のまち」として大会を支える ~地元目線で楽しむ出雲駅伝~第5回

選手役員だけでなく、一般観客も式典に参加できるのが出雲駅伝の特徴。その音楽が全て生演奏。演奏が上手いと褒めてもらうことが何度もありました。嬉しいですね~。

★吹奏楽とコーラスが出雲駅伝に華を添える

生演奏だってこと、意外と知らない方が多いと思います!

開会式(出雲市民会館)

出雲市で一番大きなホール。オーケストラピット完備。
出場チーム紹介で行進曲を演奏するのは、出雲吹奏楽団の皆さん

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第30回大会(2018) 早稲田大学の皆さん
画面左から入場、中央で一礼して、画面右へ退場
監督は客席で一礼

学連歌「われら陸上の花」を歌うのは、こちらの皆様↓


カップ返還・レプリカ授与のときは ヘンデルの「得賞歌」

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第30回大会(2018)前回優勝、東海大学 館澤亨次さん

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第30回大会(2018)選手宣誓
「東海大学主将、湊谷春紀」の宣言と同時にファンファーレ

表彰式・閉会式(出雲ドーム)

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第31回大会(2019)優勝 國學院大學のみなさん
プロフィール画像は準優勝 駒澤大学のみなさん

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区間賞表彰も生演奏です
MVPでもある國學院大學 土方英和さんと握手する長岡秀人出雲市長

さよならパーティー(島根ワイナリー)

各大学の応援合戦があり、ブラバン応援も披露されますよ。
第31回大会では、東海大学吹奏楽研究会さんが演奏。大学日本一に何度も輝くバンドさん。筆者はメロメロになりました。
(写真は心の目で見てくださいね。)


ステージ横ではまたまた出雲吹奏楽団の生演奏
そしてフィナーレは、、、

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選手、役員、大学応援団、市民、、、
参加した人みんなで花火を愛でてお開きに


★吹奏楽のまちとして超有名

音楽業界では、出雲=吹奏楽として有名です。(たぶん、そう)
出雲市の玄関口で吹奏楽自慢するくらいですから。

JR出雲市駅前広場にあるからくり時計

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台座に楽器のモチーフ

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指揮:大国主命 (だと思う)



小中高校で校歌を歌うときの伴奏、吹奏楽部の生演奏というのが出雲の常識です。入学式、卒業式はさながらコンサートになっちゃうくらい。

卒業すると社会人バンドで続ける人も多く、年がら年中どこかしらで演奏会が開かれています。

保育園児から高齢者まで一堂に会するのが「2000人の吹奏楽」
出雲駅伝のゴールでおなじみの出雲ドームで開催されています。

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2019年のフィナーレ
出演者が2000人ですよ!
こちらも出雲駅伝と同じ、出雲市文化スポーツ課が主催です。

★全国が驚くハイレベルバンドの秘密

出雲駅伝を担当する出雲吹奏楽団さんのプロフィール。

昭和の時代から全国に名を轟かせています。

中学、高校は全国大会の常連校が複数あります。17万人しかいない市のに、中国地方で3枠しかない全国大会の切符を、2枠独占しちゃった年もあります。

そして、全国の吹奏楽民が驚いているのが

公立の小中学校吹奏楽部の楽器は、出雲市の備品

これ、出雲(島根)では常識なのです。
「吹奏楽を始めるときは、保護者が楽器を購入するのが常識。お金が無いと出来ない部活」というのが他県の常識だそうで、驚きました。
先輩から後輩へ代々引き継がれ、修理を重ねて使っています。(古いものでは50年以上前の楽器もあります。見せてもらって驚きました。)

それでは、出雲自慢の演奏をお聴きください。
第30回、31回の出雲駅伝演奏の指揮をされた小西慶一さんが、中学生とともに作り上げた演奏をチラッと。

「華麗なる舞曲」 C.T.スミス  出雲市立第一中学校(2013)

youtubeにアップされている吹奏楽のコンクール音源は、違法アップロードであるものがほとんど。こちらは音源を管理会社の公式サイトになります。
小西先生の指揮曲で合法な動画は、これしか発見できませんでした🙇

この中学の卒業生の何人もが、出雲駅伝の演奏を担ってきたんですね。

★第5回のまとめ

中学高校でガッツリ吹奏楽と向き合い、社会人になると地域貢献もしながらの演奏活動を続ける出雲の吹奏楽民。
なんか、競技引退後に市民ランナーとして走ったり大会をつくったりする長距離選手と同じですね。

残念なことに、今年は駅伝と吹奏楽のコラボは実現しませんでしたが、来年は素敵な音楽を共有できるようになって欲しいです。

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