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創作初歩 ──「身近な人」について書く

京都芸術大学 通信教育部 文芸演習I-1 創作初歩のレポートです。2つのうちのひとつ、「身近な人」について書くという課題で、父について書きました。(実際の提出物とは違い、スクリーンで読みやすいよう段落ごとに一行空けています)
評価:94点


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 「きみ、いくつ?」といぶかしげに父は訊いた。わたしの結婚相手は四つ歳下で、見た目はもっと若く見えるから、大学生でも連れてきたのかと思ったのだろう。大丈夫、もう三十歳を超えているからと、わたしはこころの中でため息をついた。ほとんど連絡をとらなくなってから十年以上も経つのに、いまだに父親そぶりでパートナーをジャッジしようとしてくるんだから、うんざりしてしまう。結婚前に父に挨拶したいと言ってくれた彼には申し訳ないけれど、ふたりの間には父を呼び出したことを早速後悔し始めているわたしが座っていた。

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