#9 フラットなホワイト カフェイン足りてますか
みなさん、おはようございます。
酪農大国ニュージーランドでワーホリ中のケントです。
南島の小さな港町でバリスタをしています。
車ありきの世界線、借りるのはいつものオメガレンタカー
隣街へのロードトリップ。
かけるこの日の音楽はKPOPパーティ!!
NZカフェあるあるショーケースの誘惑。
燦然と鎮座するスイーツ、ペストリーたち。
楽しげな会話音。
このお店のキャロットケーキはとりわけかわいい…
しかしここは安定感でマフィンをチョイス。
すると温める?と聞かれ
Yes, please.
なぜなら温めると、、、
バターの切れ端が添えられるから。
この文化が大好きな筆者であった。
Smooth Like Butter,
グラミーに値するとろける魅力。
乳製品の虜。
チーズにもバター、デニッシュにもバターそしめコーヒーにもミルクが欠かせない。
その名はフラットホワイト
発祥は南半球(オーストラリア、ニュージーランド)と言われているこのミルクコーヒー。
そしてアイルランドでも日常的に飲まれてるとは驚き。
同僚のアイリッシュガールがそう教えてくれた。
日本のカフェでは聞き慣れないワード、
しかし現カフェにおいて実に半数以上のオーダーがこの飲み物。
FLAT WHITE
それはエスプレッソを飲みやすくした…
大人のエナジードリンク
ラテ、カプチーノに比べはるかにきめ細やかなスチームドミルク。
照明を反射するその光沢、プッチンプリンのごとく滑らかな口当たり。
引き立つWショットのコク、
鼻から抜けるエスプレッソの香り、
一直線に熱く流れこむカフェイン
これぞフラットホワイト。
スチーム時の音、仕上がりの艶にバリスタの腕が試される。
スタートは冷たいミルク、同じ量。
そこに空気(高熱の水蒸気)を入れることで抵抗を起こし回転、攪拌(かくはん)。
取り込む空気の量で質感を変化させる。
空気が入る音、秒数そして回転の方向、流れを意のままに。
理想的な比率かつ適温でフィニッシュ。
フラットホワイト 泡1 :液体9
ラテ 泡3 :液体7
カプチーノ 泡5 :液体5
(あくまで個人のイメージ)
出来たミルクをカップに注ぐ。
エスプレッソと混ざり合い液体は重みで下に。
対流と浮力でミルクの泡(フォーム)がのっかる。
そうして描くパターンがラテアート。
ミルクの生命線は空気のコントロール
スチーム時のフォームが極端に少ないとそれはただのホットミルク。
絵柄が綺麗に浮いてこない。
日本のカフェでフラットホワイトがメニューになかったら…
店員さんに聞いてみよう。
特別に作ってくれるかも??
インスタやyoutubeにアップされる無数のラテアートチュートリアル。
世界中のバリスタが熱狂するコーヒーとミルクの芸術。
ラテアートは第一印象を良くするためのメイクアップ
均等なミルクの層(レイヤー)はコーヒーとミルクのバランスを味わうためのもの。
その一口目のために日々練習。
もちろんエスプレッソのグラインド、ショットには細心の注意を払う。
エスプレッソ/ミルクのパワーバランスは出来る限り50/50で。
肝心なのは味
人が心ならコーヒーは味。
おもしろいことにコーヒーに正解はない。
美味しいコーヒーは人それぞれ。
それこそが大前提。
期待に添える好みの一杯を作りたい。
それがどんなコーヒーでも一杯が人を笑顔になればそれが全て。
今日もまた美味しいコーヒーを求めて。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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