サッカー分析記録 ベルギーリーグ シント=トロイデン対オーステンデ 第5節
1、あいさつ
皆さん初めまして!いぶいぶと申します。
まずはこの記事をご覧頂きありがとうございます。
さて、今回の記事ではベルギーリーグのシント=トロイデンについての分析をやっていきたいと思います。
※あくまでも、個人的な意見ですのであたたかい目でご覧ください。
なお今回分析に使用したwebサイトはhttps://www.tacticalista.comを利用しております。
それではいきましょう!!
2,試合の概要
シント=トロイデンといえば、岡崎選手が加入したことで話題になりました。
加入後、早速スタメン起用された岡崎選手ですが、チームのフォーメーションとしてはどうだったのでしょうか。
下図で黄色がシント=トロイデンになります。
※赤のオーステンデは正確には5-2-3のような形で守っていました。
このシステムを見てどちらのチームも守備的であることがわかりますね。ここから予想されるのは「拮抗した試合になる」ということ。
実際にこの試合は、1-0と僅かな差でシント=トロイデンが勝利しています。
前半の早い時間帯に先制したシント=トロイデンでしたが後半は、かなりオーステンデに押し込まれる形が続いていました。
サッカーでは(スポーツ全般に言えることですが)試合を通して終始、有利な状況で試合を進めるのは、かなり難しいことです。
それを踏まえた上で「少しでも押し込まれる時間を減らすことができなかったのか」僕なりに試合を見ていて思ったことを書いていこうと思います。
3,ビルドアップとシステム上の弱点
まずシント=トロイデンのビルドアップについて考えていこうと思います。
この日は5-3-2を採用していましたが、ビルドアップ時は基本的に右のWBにかなり頼ったものになっています。
5-3-2の攻撃時、弱点として挙げられるのは「サイドに幅をとる選手がいないこと」です。
基本的に2トップのシステムはこの問題を抱えています。(4-4-2や4-3-1-2など。その分守備面での密度は高いのですが。)
サイドに広がっている選手がいないと、トップにボールが収まった後の展開が望めません。
そこでシント=トロイデンで幅をとる役割をしていたのが、橋岡選手です。
イメージとしては、バルセロナのジョルディ・アルバ選手みたいな感じですね。
サイドの高い位置で張って、クロスを蹴りこむ役割を担っていた彼(橋岡選手)ですが、少々体力的な負荷が大きいなと感じていました。
というのも、WBの彼は守備時には最終ラインまで戻り、攻撃時には2トップの脇(WGの位置)まで上がるので相当疲れるでしょう。
加えて中盤は3枚で守っていて、そのうちの1枚をAC(守備的MF)として配置しているため事実上2枚で守っています。
そうなると、2枚の中盤の脇のスペースをWBがカバーしなくてはなりません。(これは橋岡選手だけでなく、逆サイドのWBの選手にも言えることですが...)
下記の図がそれを表しています。
※点線が攻撃時、実線が守備時を表しています。
僕は後半オーステンデにボールを持たれてしまったのは、これが原因だと考えます。
まず第一にWBが疲れてくるとどうなるのか。それは「マイボールの時の攻撃参加ができない」という現象が起きます。
それは守備を最優先として考えているためです。攻撃参加できないというよりかは「プレスバックを考えると体力を温存したい」と感じるはず。
となると、サイドで幅を取る選手がいなくなるので「ボールを奪ってもすぐに失う」ということになってきます。
結果として、相手にボールを握られた形になったのではないかと考えました。
では僕が監督だったら、どうするか妄想していきますw
4,パワープレーと中央の堅さ
オーステンデは後半ボールを持てるようになってから、どんなプレーを仕掛けてきたのでしょうか。
それは「パワープレー」です。パワープレーは、ロングボールを前線に送りこみ、中盤でのビルドアップを省略するプレーのこと。
平均身長が世界的にみて高くない日本人には不向きですが、大柄で空中戦に強い欧米人は別です。
実際にオーステンデは、中央にロングボールを集めていくつか決定機を演出していました。
対してシント=トロイデンは、GKのシュミットダニエル選手がハイボールを安定して処理し続けていました。(さすがの日本代表!)
では、パワープレーに対してカウンターの余地を残しながら、中央を堅く守るのにはどうすれば良いのか。
僕はシステムを4-1-4-1(4-3-3)にすることで改善できると思いました。
なぜ4-1-4-1なのか?それは中央を堅く守れるからです。
ロングボールを蹴ってくるということは、ほとんどの場合1発でゴールに直結することは、そうそうありません。
多くはセカンドボールを回収されて、失点することが多いと思います。
そこで、ロングボールを蹴らせること自体はある程度許容し競り合い、セカンドボールを徹底して回収しようという考え方にします。
中央には2枚のMF、AC、2CBがいます。さらに、GKの飛び出しもあるので、計6人で中央を守ることができます。
これでロングボールを送り込まれても、セカンドボールに対して先に反応することができます。
また、カウンターとしてもWBの位置からではなく、SH(サイドハーフ)の位置からのスタートとなるので、サイドでの幅の確保も問題ないでしょう。
5,最後に
いかがでしたか。今回はベルギーリーグの分析について、僕なりに書いてみました。
まだまだ、至らぬ点や現実的に考えられていない点が多いとは思いますが、日々勉強です。
(そんな中、あたたかい目でここまでご覧いただき、ありがとうございます。)
今後も、僕の気になるチームの分析や、サッカーについてゆるく語る記事など更新していきたいと思いますので、フォローして待っていてくださると嬉しいです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
ぜひ読んでみてくださいね!
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