20:30過ぎの都内オフィス、ディスプレイの中を頬杖をつきながら眺める。 終わりが見えない。 30歳、社歴が伸びてくるとともに「確認してください」「フィードバックください」と言われる回数がどんどん増えた。しかし私は管理者ではなく、あくまでプレイヤーの役職だ。 ここ最近はこんな感じで、自分の仕事を進める時間が制限される日々が続いている。 『名前のない家事』みたいに評価されにくい『名前のない仕事』ってあるんだな。 くたびれていたら、夫からLINEが来る。 あと少しで終
夫は高い専門性が必要な仕事をしている。 原則土日休みだが、この土日はずっと業務トラブルの対応に入っている。せっかくの休日が潰れ、夫も災難だろう。 在宅仕事かつオンライン会議しっぱなしということで、私は寝室で音を立てずに静かに過ごした。 自分だけだらだら遊んでいるのもなんだか申し訳ない気持ちだ。 昼過ぎから通っているジムに行き体を動かしてみる。マシンを使いながら、夫のことが気にかかる。 今日は夫の好物の肉豆腐を作ろう。 運動終わり、スーパーにそのまま寄る。 喜んでくれるだ
帰省中の夫から、眠る前に電話がきた。 明日東京に戻るからね、じゃあ早く会いたいから駅に迎えに行こうか、なんていう話し出し。 数日前から、今年の目標とか書いて壁に貼ろうかと話題に出ていた。 「それから、前に保険の人と立てたライフプラン見直さなきゃなって思ってる。予定通りに貯金出来てるかとか、見たいしね」 そう言われた瞬間に、防衛本能が働いた。 …子どもの話に、なってしまう。 本当に貯蓄が気になっただけかもしれない。でも、夫なりに私に探りをいれているとしたら? 偶然
結婚2年目、福岡で3回目の年越し。 そんなに嫌な気持ちにならずに過ごしたのに、気付いたらストレスでグリーンネイルと蕁麻疹になった。 出発前夜、ベッドに入って目を閉じたら心臓がばくばく鼓動した。嫌だという感情を抱いているつもりはなかったのに、体が勝手に緊迫感を訴えた。 お義母さんも優しい。夫も守ってくれる。何の圧力もなく、のんびり過ごせる。恵まれている環境だし、幸福だと感じている。なのに体が勝手に負担を感じてしまう。 負の感情なんてないのに。私の図々しさは、物凄く
わたしは30歳の一般女性である。 大学では教育を学び、5年くらい教育業界で働いた。 今はなんだかんだIT企業でマーケターをやっている。 (仕事のことはまた別で書きます) 27歳の時に今の夫と出会い、29歳で結婚。結婚生活は2年目。 実家は両親、姉と弟の5人家族だが、両親は離婚済。家族それぞれがほぼバラバラに暮らしている。姉とは昔からどうにも気が合わず、連絡はとっていない。両親にもそれぞれ「ほんの少しの毒」を感じるところがあり、年に数回の連絡以外距離を置いている。