腕立て伏せは偉大な筋トレ【3カ月続けてみた】#1

結論から述べよう。

筋肉は、決して裏切らない。


【心身共にボロボロの4年間】

私は過去、心の病を経験したことがある。有り体に言えばうつ病と言うやつで、当時の上司・先輩から受けたパワハラが原因だった。

会社を辞めずには済んだものの、その後上司・先輩が退職するまで当時の職場には建物に近づくことすらできなかったし、正確には今現在も治療中の身である。

過去生きてきた中で、間違いなく最悪の4年間だった。

度重なるフラッシュバック、そのトリガーとなる日常の些細な出来事、1時間に1度は悪夢で跳び起きる不眠症。

様々な治療のおかげで本当にゆっくりと回復してきたが、決して「いい経験だった」などと美化することはできない。
それくらい、自分にとっては「現在進行形」の出来事なのである。


【「変わりたい」と思った】

私の体調が悪くなった時期が年度末であるためか、毎年その時期は体調を崩しやすい。季節の変わり目であることも重なり、自律神経が完全に崩壊するのだろう、様々な症状が体を襲い、会社も休まざるを得ない日が続く。

そんな経験も、4年も続けば辟易するもので。

何とかして自分を変えたい。変わりたい。

2023年3月16日。出勤しなければならない時刻から2時間経過。
玄関の扉を開けられず、上がり框に座り込んでいた私はそう強く思っていた。


【よし、筋トレを始めよう……!!】

シリアスな経験なのでシリアスな書き出しになってしまったのだが、自分を変えたいと意気込んで始めたのが筋トレなのだから、自分の短絡さに呆れてしまう。

いつかの記事にも掲載した気がするが、私は学生時代、14年間バドミントンをしており、身体もそれなりに作られていた。

しかしスポーツを引退して10年以上、30歳を過ぎた体はすっかり衰え、見るも無残な状態になってしまっていた。
お腹は立派に出ているし、二重アゴはたっぷりと蓄えているし、たった10メートルのダッシュで息も絶え絶えである。

学生時代の自分が見たら泣いてしまうだろうその体たらくに、対策を打ってこなかったのもまた、自分自身なのである。

ならばと、かつて自分が最も自信に溢れていた時代の要素を少しでも取り戻そうと、考えた末に導き出されたのが、筋トレをして体を作ろう、ということだったのである。


【生活習慣を整える一環として】

4年間、うつ病の治療を経験して最も重要だと思ったのは、一定の生活リズムを常に守り続けることである。

人間の三大欲求を中心に、ありとあらゆる意欲を無くしてしまう恐ろしい病を前に、生活リズムなど完全に崩壊する。

それはさながら、24時間365日、ロデオマシーンに乗せられているかのような感覚だ。
心の地盤はいとも容易く揺れ動き、脳を、眼を、平衡感覚を完膚なきまでに揺らしまくる。

心がロデオに揺られているそのさなか、生活習慣を保つ、つまり「普通の生活を送る」ことがいかに至難であるか、想像に難くなくはないだろう()

生活習慣を守るために自分がまず取り組んだことは、生活のルーティン化である。
決まった時間に決まった行動をすることで、生活リズムを正しく保ち、心身の影響を最小限に留めようとするもので、今の私の大まかなルーティンは以下の通りだ。

朝は必ず8時に起きる。
1時間ぼーっとして、9時に朝食を取る。
9時半に出勤の準備を始めて、10時半に出勤。
8時間勤務、1時間休憩。
19時半には退勤し、買い物や寄り道含めても21時までには帰宅。
1時間で入浴、食事。
22時から自由時間。
1時にパソコンを消す。
2時には消灯(≠就寝)

休日の前日はたまに夜更かしも許すくらいの緩いものだが、
このルーティンに筋トレを組み込むことで、自分への課題を増やし、より自信の付きやすいルーティンに強化しようというのが、筋トレ開始の目的だった。


【とりあえず……何から始める?】

私は元来、運動が嫌いである。

……14年もバドミントンを続けておきながら何をという感じなのだが、心拍数が上がって息が苦しくなるのが精神的につらいのである。

なんかこう、自分の心臓にも呼吸にも、精神を追い詰められている感覚というか? 体が苦しいのではなく、精神が苦しく感じてしまう。

そんな自分がいきなりジョギングなどの有酸素運動を始めてみろ、1週間ともたずに挫折するに違いない。

過去最大の確信を持って有酸素運動を候補から外した私には、筋トレをするしか運動の選択肢がなかったのである。

では、その筋トレもどの部位を鍛えるべきなのか。

検討の結果、私は「腕立て伏せ」と「プランク」、そして「スクワット」の3種を日替わりで回していくことにした。

腕立て伏せとスクワットは、腕・肩・胸・腹・腰・腿と、大きな筋肉を鍛えることで代謝を上げ、体温を上げることにより、さらに安定した生活リズムに貢献すること。

プランクは、インナーマッスルを鍛えて強い体幹を作り、疲れにくい体を目指すことをそれぞれ目的に据えた。


【久しぶりにシリーズものです】

今回は、現在も続いている筋トレをテーマに、1カ月に1回程度、シリーズものとして更新していく記事の#1となります。

これが続けていると目に見えて変わってくることもあるもので、この記事もまた、自分の健康状態を保つためのツールとして使ってみようと思います。

それでは、次回もぜひ!

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