見出し画像

デザイナーに成ったキッカケ

みなさん、こんにちは。
ひろきと申します。

僕はいまデザイナーという肩書きで社会に出てから、
約20年が経とうとしています。
ただ一つ変わらないのは、
僕はデザイナーという仕事が大好きです。

社会に出て、職場を変わり、
キャリアも変わってきました。
デザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクター、そしてマネジメント。デザイナーとしては順調にキャリアを重ね、有名な仕事や名前の残る仕事は少ないにしろ、いろんなお客さんとお仕事をさせて頂きました。

そんな僕ですが、
デザイナー1年生の頃は、本当に何も知らない、
ただのデザイン好きで、
自己満足でデザインをしていました。

そんな僕が本当の意味でデザイナーに「成った」
キッカケのお話です。

過去の自分に伝えられるなら、
いますぐにでも伝えたい!!(笑


デザインが好きだった自分

当時、僕が学生の頃はマス広告の全盛期。
とにかく世の中には面白いビジュアルが溢れ、電車の中吊り、駅のポスターひとつとってもキラキラした広告で埋め尽くされていました。

学生の頃はとにかく面白いビジュアルをつくりたくて、ポスター制作ばかりやってました。手描きではなく、Macでつくるポスターも課題では許され、寝る間を惜しんでとにかく思いつくアイデアをビジュアルにしていた学生時代。その甲斐もあって、デザインコンペの賞金で1年で200万近く稼ぐなど、いま思い返してもよくやってたなぁ…と。

しかしそんな僕ですが、
今で言うデザインをするということは、
まったく理解していませんでした。

とにかく面白いものを。新しい表現を。
俺のデザイン最高じゃね?
みたいな感じだったと思います(恥ずかしい)

それでも大学を卒業し、デザイナーとして社会に出ることになります。

ただ、デザイナーとして社会に出てからは
まぁ、散々でした。

僕はとにかく自分のアイデアを形にしたい。
オリエンからはみ出すアイデア出して、
それを通してこそカッコイイ!
先輩の案よりこっちの案の方が絶対良いはず!
どうやってこの案をとおしてやろうか。

と、まぁそんなことばかり考えて仕事をしてました。
#何様

デザイナーに必要なもの

いまでもデザイナーに必要なものはデザインが好きという強烈な情熱と自分のデザインは素晴らしいという思い込みだと思っています。

表現という意味でデザインは終わりがありません。
余白ひとつ、色やフォントひとつ取っても
自分の納得がいくまでどれだけでも時間がかけられる。
これは好きじゃ無いとやれません。


そして、クライアントに出すときには
それが自分の中で納得しているもの。
このデザインで正解です。
と言えないものは僕は出したくありません。


たとえそれが思い込みであったとしても、
肩書きにデザイナーとついている以上、
相手から見ればプロフェッショナルです。
その意識は常に持って仕事をしていました。

ただひとつ間違っていたのは、前述した通り。
デザインの矢印が自分向きだったんですよね。

僕に欠けていたのは、何の為にデザインをするのか?と言うこと。

いま考えれば簡単なことです。
デザインはコミュニケーションです。
課題解決の手段です。
自分の為にデザインをするんじゃありません。
誰かの役に立つ為に行うんです。

僕にはその相手のことを考えるという
思いやりが欠けていました。
そう思いやりという名の理解と共感です。


#AI画像生成は狙ったものを細かく調整していくのは時間かかる

ここからが本題です。

#前置きが長い

さて、そんな僕が過去の自分に伝えたいこと。
デザイナーとして20年を過ごして、これからもデザインの仕事に関わりたいと思っているのは、
これに気がつけたから。

− ひとつめ。

楽しむ事を選択する。

デザインの仕事は自由ではありません。
むしろ様々な制約だらけです。
クライアントからの条件もあります。
そんな中であなたが自由に振る舞うことは
できません。
むしろ窮屈に感じる事もあるでしょう。
理不尽と感じる事もあるでしょう。
それでもその中で相手のことを考え、
出すアイデアには価値があります。
そして、
そのプロセスを楽しむことができるかどうか。
それもすべて自分の心持ち次第です。

− ふたつめ。

デザインに愛情を注ぐ。

デザインとは永久的に残るものもあれば、
広告のように目的を達成した瞬間に
ゴミとなるものもあります。
カッコイイと思えるデザイン、
ダサいと感じるデザイン。
街中には数多くのデザインが溢れていますが、
どれも目的を持って創られているはず。
そんな中に自分の創るものを送りだすんですから、
自分のデザインには最大限の愛情を持ちましょう。
それでこそ、クライアントも気に入ってくれるというものです。

− みっつめ。

豊かな個性を大切にする

あなたがデザインを見たときに感じるものは
あなただけの感情です。
カッコイイもダサいも、それは個人の感想です。
もしかしたら、そのデザインで売上が倍になってることだってあるんです。
チームで仕事をするとき、
クライアントから要望が来たとき、
自分の感性だけで判断するのではなく、
それを受け入れて大切にしてください。
そうすることで、
自分自身の感性もアップデートできます。

この3つは、いま僕が大切にしている価値観です。
この価値観に至ったからこそ、
僕はただのデザイン好きから
デザイナーに「成った」と思っています。

最後ににまとめ的なもの

20年かけて出来上がった価値観なので、
伝えたいことと言いながら、
仮に過去の自分に伝えたところで
響いてくれるかどうかはわかりません。
#たぶん無理

それでもこれからデザイナーになりたい人、デザイナーとして成長したいって人からの相談には、この価値観を持って応えてきました。

もちろんデザインのスキルとかテクニックとか、仕事をする上で学ばなきゃ習い事もたくさんありますし、AIの登場で、今の僕自身もデザイナーとしてまだまだ学んでいかないといけないことは山積みです。

それ以上に最近ではデザインの本質が大事だってのも
よくわかると思います。

でも僕が本当に伝えたいのは、
自分の在り方しだいってことです。
前に進む事も、立ち止まる事も、逃げる事も、
どれだけ悩んでも、
結局は自分で答えを出してるはずです。
それを選んだのは自分自身で、
それがあなたの責任ですよ、と。

お前はそこに行き着くまでに20年かかったけど、
それを周りの人に伝えることはできるはず。

デザインの仕事は
どれだけテクノロジーが発達しようが、
人対人の間に必要とされるものなので、
結局はデザイナーの在り方が
影響するんじゃないのかなーって
つくづく思うよ。

今でも売上が無い月には
落ち込むし、焦るし、悩む事もあるけど、
自分の大切にしたいものがあれば、まぁ何とかなるか、
いや、何とかするし!って前向きになれるので、
自分の在り方を軸として持って欲しいなと思う。

この記事は、NOT DESIGN SCHOOL Advent Calendar 2023に参加を決めたときに書こうと思いました。自分自身でも、デザイナーの育成をしたいなーって思ってた時期だったので、機会を与えてくれた皆さんに感謝です。
NOT DESIGN SCHOOLは2023年12月より開講したデザイナー向けスクールです。スクールに関しての詳細や最新情報をもっと知りたい方は、ぜひご登録ください!↓公式LINEの登録はこちら

https://s.lmes.jp/landing-qr/2000954122-x3QJjBkK?uLand=2SPSBx


自己紹介(興味をもってくれた方へ)

興味をもってくれた方に向けて、僕の自己紹介です。

まえかわひろき
共創型デザインパートナー|アイムホッピング合同会社の代表です。

グラフィックデザイナーに始まり、Webや動画、UIデザインなど一通り経験してきてます。最近はロゴデザインの案件を多くやらせてもらってます。
AIは触りまくってどうやって仕事に活かそうか考えてましたが、進歩が早すぎて無理!ってなってます。情報収集は欠かさずやってるけど🙃

figmaはまったく使えません。覚えてる最中です。
その流れでSTUDIOを使い始めて、
どハマりして今イチオシです。
寝る間を惜しんで自社のサイトを作り直してます✨
#STUDIO楽しすぎる

最近Lottieが使えるようになって、
テンション爆上がりで、
アニメーションもつくりたくてしょうがないです🤣

こんな感じの人ですが、興味があればフォローしてください。

https://x.com/imhopping_hrk/status/1730509388392313117?s=46


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?