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葛城事件から見えてくる氏と育ち

葛城事件の映画を見た。

社会の問題を取り上げ、ある事件のモデルでもあるらしい。


以下、ネタバレ的要素あり 知りたくない場合は先に進むかご自身の判断でお願いします。


こういう動画を見るときに、色々重ねながら見ていたりする。

この家族がすごい特別かと言われたら、屋根を一枚めくってみたら、似たような場面はいくらでもあると思う。

この中で、確かに父親によって、奥さんも息子たちも影響を受けたことは間違いない。

一方で、この父親自身も金物屋で人がこない、売り上げもない、饒舌ではあるが、社会に溶け込むことが難しい人でもある。

また母親も料理をしていることはなく、共依存の関係のように思われる。

そしてその父と母から生まれた子どもは安心感のある環境とはいえない中で育っていく。また、間違ったコミュニケーション方法で育っていく可能性が高い。

他責志向の父親、料理ができないであろう実行機能障害がある母親、問題解決する能力を身につける環境もなく、機会もなく育っていく子どもたち。子どもたちに罪はないのか。。。

罪はない。ただ、子どもたちが親のそろえた環境だけによって影響するかと言われたらそんなこともない。

社会に出てコミュニケーションが取れない兄、引きこもりの弟。

コミュニケーションの難しさをもち、人とのかかわりが持ちにくく、友達と友好関係が築ける性格かと言われたら、なかなか難しかったりする。
それをすべて環境要因と言い切ることも難しい。

機能不全家族であるが、芋づる式につながってしまう。

  1. 父親の社会的地位の弱さ。コミュニケーション不全。

  2. 他者依存からくる夫婦関係の構築

  3. 奥さん側にも社会性の乏しさの特性を持つ

  4. こどもに遺伝する

  5. 父親が家庭環境の中で自身ができない理想を子どもに押し付ける

  6. 母親も社会性の乏しさから子どもたちの安心感を守れない、もしくはアンテナを張れない

  7. こどもは最初は素直だが、やがて思春期になり社会性が求められる頃になるとコミュニケーション不全による社会とのつながりの難しさ、ストレスを感じる

  8. 頑張る兄、客観的に物事が見えることで親を攻める弟。でも問題解決できない自身への腹立たしさ

  9. 上記を解決できない父親の問題解決能力の低さや社会とのつながりを形成できないことによる孤立化

  10. 母親もどうしようもない父親の流れに乗るしかない状況。

悪化の一途をたどりがち

すべてが悪くなっていくわけではないし、
一発youtubeとかで大金を稼げるようになったら、連鎖を断ち切る機会があったり、友達などの手によって社会とのつながりを保たせてくれたりする。

でも、なかなか難しかったり、手の届くところに、解決策があっても取りに行けなかったり、見えなかったり、無視してしまったりする。

氏としての神経発達症の問題は一筋縄ではないかないし、一生付き合っていく必要があると思う。だから人に話したり、noteに書いたりして、人生が終わるまでのらりくらりと生きていくことがポイントだと思う。

次を担う世代のために、リモート稽古のために空手着や道具作成やリアルな稽古出張のために使います。