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#9【天使のはしご】天然ミストフィルター


はじめに

サイパンに旅行に行った際、ホテルの部屋からビーチに向かう途中、天使のはしごが見られたので、パシャリと撮りました。
ホテルの部屋は冷房がガンガンに効いており21℃程度、外は28℃程度だったと思います。
その寒暖差によってレンズフィルターが結露で曇っており、天然のミストフィルターが装着された状態で撮影できました。曇りを取った状態でも撮影しましたので、比較していきたいと思います。
(以下、本投稿でのミストフィルターは天然のミストフィルターのことを指します)

天使のはしごとは

比較の前に、天使のはしごは薄明光線という物理現象のようです。
Wikipediaによると、下記のように記載されています。

薄明光線(はくめいこうせん、英語: crepuscular rays)は、太陽に隠れているとき、雲の切れ間あるいは端からが漏れ、光線の柱が放射状に地上へ降り注いで見える現象の俗称。通常とは逆に、雲の切れ間から上空に向かって光が出ることもある。おもに、地上から見た太陽の角度が低くなる早朝夕方に見られる。世界中の人々の間で美しい自然現象と認識されており、写真撮影における人気も高い。

「薄明光線」のほか、別名が多数ある。気象現象としては「薄明光線」、その他業種や地域環境によって様々な呼び名がある。
光芒
天使の梯子(てんしのはしご、angel's ladder)
天使の階段(angel's stairs, angel's stairway)
ゴッドレイ(God Ray)
ヤコブの梯子(Jacob's ladder)
レンブラント光線

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%96%84%E6%98%8E%E5%85%89%E7%B7%9A

撮って出し

ミストフィルターあり

ミストフィルターありは光が拡散され、シャドウが持ち上がり、コントラストが低く撮影されておりました。また、ミストの影響からか(?)粒状感も感じられました。

撮って出し (ミストフィルターあり)
exif (ミストフィルターあり)

ミストフィルターなし

ミストフィルターがないことで、解像感は上がり彩度も上がっているように感じます。
また、レンズフィルター内に発生した曇り(結露)を取り除く際に、フィルターを外したのですが、その時にズームリングを回してしまったようで、画角が変わっておりますね…
人を待たせており急いでいたためか、全く気づきませんでした;;

ミストフィルターなし
exif (ミストフィルターなし)


RAW現像

撮って出しの写真も雰囲気が出ていてよかったですが、RAWでも保存していたので、現像してみました。

ミストフィルターあり

ミストフィルターありは、先ほど言ったように、光が拡散され、シャドウが持ち上がり、コントラストが低く、ミストの影響からか(?)粒状感も感じられたので、彩度は抑えつつフィルムライクに現像しました。

RAW現像 (ミストフィルターあり)

ミストフィルターなし

一方、ミストフィルターなしは、ありの場合より解像感と彩度が高めなので、曇天の空と天使のはしごの暖かさが際立つように現像しました。

RAW現像 (ミストフィルターなし)

さいごに

思わぬところで天然のミストフィルターを使用することになりましたが、撮ってっだしの写真にフィルムっぽさを感じ、新たな世界に一歩踏み出した(踏み外した?)感じがしました。
こんな体験をしてしまっては、ブラックミストフィルターやホワイトミストフィルターのような光学的なミストフィルターも使用してみたくなってしまいますね…
また、現像していく中で、天使のはしごの奥に船が写っており、撮影している時には気づかなかった発見もすることができました。
自分の写真をよく見返す機会にもなるので、RAW現像もまた写真の楽しみ方の一つだなと実感できました。
これからも撮って出しで作りこむのもRAW現像で作りこむのもどちらも楽しんでいきたいです。
では、また。


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