〜花より勝ち点3!〜 2020明治安田生命J3リーグ 第19節セレッソ大阪U-23戦 プレビュー



 あくまで個人的な話になりますが、自分が学生時代を過ごしていたのが大阪でした。※細かくいうとJFLでも戦ったFC大阪がホームにしている東大阪市花園までチャリで20分のあたりに住んでいました。
 その時に関西を本拠地とする4クラブのホームスタジアムに足を運びました。
 そして、ダントツで一番足を運んだのは間違いなくセレッソの試合でした。
 もっというと初めて観戦したJリーグの試合は所謂「長居の悲劇(05年版)」でした。
 現セレッソ社長である森島さんの引退試合(対戦相手がお隣さん)、まだトップ下にコンバートしたばかりの香川選手、マリノスから移籍して高いスキルを見せつけた乾選手は同級生になるので年甲斐もなくワクワクしながら観戦したのはいい思い出です。
 そんな長居でマイクラブ(ここ大事!)がセレッソと対戦するというのはとても感慨深いものがあるわけです。

前回対戦

 2020明治安田生命J3リーグ第5節
 対戦相手・セレッソ大阪U-23
 試合会場・ありがとうサービス、夢スタジアム
 試合結果・1-0 勝ち点3獲得
 得点者 林 誠道

前回対戦はホーム夢スタ初勝利初得点を挙げて、連勝として試合でした。
 お互い4-4-2の陣形で相対する所謂「ミラーゲーム※」となり、前半の今治はセレッソ大阪U-23(以下セレッソ)にじっくりボールを回されるも焦らず対応し、相手に決定的な場面を作らせません。前半36分に右サイドでの相手のトラップミスを桑島選手が逃さず回収し、林選手に縦のパスを供給。素早いターンで相手DFを躱して右足を振り抜きボールは相手GKのニアを打ち抜き、今治は先制に成功します。
 今治は後半も集中した守備でセレッソ攻撃陣に対応し、鋭い逆襲をお見舞いし、ゴールに迫りました。追加点はありませんでしたが、試合を通じて相手にゴールを許さず。讃岐戦に続いての無失点、J初の連勝としました。
※ミラーゲーム・・・試合をする両チームが同じフォーメーションで戦う試合

Supernove

さて、今季のセレッソは前年のチームの主軸であり攻撃面を引っ張った安藤(現町田)中島(同新潟)、それに続いた山田(同琉球)山根(同金沢)の各選手が移籍した影響からか、特に得点数や順位という形でまだ結果が出ていない見方もできます。


 しかし、直前5試合では
秋田0-0セレッソ(A)
長野2-0セレッソ(A)
セレッソ(H)2-1富山
沼津5-0セレッソ(A)
YS横浜1-6セレッソ(A)
と2勝1分2敗と調子を上げてきています。

 ですがそこはジーニアスと称され芸術的なゴールで魅せる柿谷選手、現在プレミア王者リヴァプールに所属する南野選手、若干20歳ながら昨季からの堅守セレッソを体現する瀬古選手(去年までU-23でもプレー)を輩出したアカデミーを有するチームです。そこで鍛えられたSupernove(超新星)達がシーズンを進むにつれて輝きを増し、調子を上げてきています。
 先日のU-19日本代表候補トレーニングキャンプに召集されたMF松本凪生選手FW藤尾翔太選手は去年より出場機会を得て、富山、YS横浜に対して複数得点での勝利に貢献。
 同じく以前の代表候補キャンプに参加したDF田平起也選手を中心とする守備陣も首位秋田から勝ち点1を奪う原動力となっています。
 そして直前のYS横浜戦では6-1の完勝に前線からのプレスで貢献したFW山内寛史選手、その山内選手の1列下から飛び出しを武器とする直前3試合で3得点のFW前田龍大選手、トップチームでも出場機会を掴みつつある攻守の要MF喜田陽選手と多士済々な面々が長居で今治を待ち受けます。
前回対戦より場数を踏んだ彼との試合はタフな試合展開になるのは間違いないでしょう

3連勝をつかみ取れ(試合展望)

 今治は奇しくも前回のセレッソ戦でJ初の連勝を達成。前節でその試合以来となる連勝を達成。初の3連勝への挑戦となります。前回はお互いがフラットな4-4-2の配置を敷いてミラーゲームなりました。
 今節は、今治はフラットな形とダイヤモンド型に近い4-4-2の使い分けを、セレッソはフラットな4-4-2と召集メンバー次第では3-4-2-1と3バックを採用しているので序盤から大きく動く可能性もあります。
 しかし、仮にまた前回と同じようなミラーゲームになった場合は例えば今治のアタッカーの選手、セレッソのディフェンスの選手とのポジションが被るようになる(逆もまたしかり)ので1対1で勝ち切ること、走り負けないことはもちろん、行き詰った時は個人の閃きがピッチで表現できるかが勝負のカギになるかもしれません。
 前節6得点と大爆発したセレッソ攻撃陣を抑え込み、データ上では比較的前半の得点が多い今治が前半に失点の多いセレッソから先制点を奪い、後半は後半の得点が多いセレッソに対して守り切り追加点を奪えるか。
ベタな書き方ですがそれができれば3連勝、上位追撃は果たせるはずです。

注目選手

No.4 園田拓也 選手
 ここまで沼津戦を除いて全試合に先発出場、アウェイ鳥取戦以外はフル出場を果たしている今治ディフェンス陣を束ねるベテランCB。
 前節6得点と大暴れしたセレッソ攻撃陣を抑え込むためにはポスト役に徹するだろう相手FW山内選手と一列後ろから飛び出してくる成長著しいアタッカーを抑えるのはもちろん、攻撃面は均衡を崩すフィードや長いパスにも注目したい。
No.15 福田翔生 選手
 夢スタでの前回対戦時には先発出場し78分までプレー。相手には同世代の選手も多く負けん気の強い彼が燃えない訳がない。また、セレッソからレンタル加入中の澤上選手が契約上の都合で出場できない場合は彼の存在は大きな武器となるはず。貪欲にプロ初ゴールを狙ってその名を轟かせたい。
追加:今日(試合当日)の愛媛新聞のweb記事によりますと澤上選手は今日の試合に出場できるとのことです。

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202010020035

No.20 岡山和輝 選手
 
前節鳥取戦では前線からの果敢なプレスで2点目奪取に貢献。学生時代を過ごした大阪・長居のピッチにプロとして戻ることになる。
 中盤での果敢なボール奪取、試合展開では前線からのプレスと労を厭わない小型かつ高性能なダイナモは讃岐戦以来のゴールも狙う。
※小型~の部分は横断幕の文言から引用しました。

編集後記

 前節鳥取戦は久々の複数得点での勝利!とてもいい雰囲気でしたし、夢スタの応援スタイルが変わってから初めての勝利で戸惑ったところもなんかそれはそれでよかったなーと。安堵しました。
 本編でも触れましたが前回連勝を決めた相手が連勝更新のかかった相手になるってどんな因果なんだと…。筆者は試合後の4日が誕生日なので自分のプレゼントなんかどうでもいいのでその代わりに勝ち点を取って帰ってもらいたいなと思うこの頃です。
 しかし、学生の時に長居で日本代表戦(確か相手はエジプトで4-1で勝ってた気がする)を観戦したのですが、明日そのスタジアムで今治の選手が闘って、またいつか近い将来に今治から日本代表選手が選出されて長居で代表戦を闘う…。何や思い出深いスタジアムやし余計に思い入れが深くなりそうな明日の一戦になりそうだなと一人勝手に感じています。
 今回もここまで読んでくださりありがとうございました!


この項、了。


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