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尊い

4歳のお姉ちゃんが
3歳の弟の背負ったバックのチャックを閉めている。
片手ではむずかしい。
開いているそれは意外とかたく、動かない。
ひたすらに取り組んでいる。

それを安易に手助けせず、見守る親御さん。
時間がかかっているけれど、
姉弟が一所懸命に助け合っているのを見守る。

どうしてもできない。
そんなサインを姉がしてきたら、
親御さんは、
「これはちょっと難しかったね。ママがやってみるね、見てて。こうやってね…」
実践して教えている。

背負ったバックのチャックが閉まった。
今度は私の番!とばかり、弟の正面に立ち、開いたバックのチャックを見せる。
「ねぇ、◯◯くん、閉めて」と。
姉より小さい弟は、やはり閉めるのに手間取っている。

そんなやり取りを側からみていた私。
思わず駆け寄り、声を掛けてしまった。
「◯◯ちゃんと◯◯くん、ふたりで助け合って、すごいね。」と。

そして親御さんに
「見守られてて、本当に凄いです。
小さいけれど、姉弟で助け合っていらっしゃるなんて、素敵ですね。」

こちらのお子さん達は3人姉弟だった。
抱っこしていないといけないような、まだ小さな弟さんが下にいらっしゃる。
親御さんは『いつも手をかけてはあげられないから』と子ども達同士で出来ることはやってもらっているのだと話してくれた。

なかなか出来ることではない。

親としては、出来ることはやらせたい。
ひとりでできるように見守りたい。
でもつい、時間に追われ、手を出し、口を出し、子ども達のやる気を奪ってしまう。
それもこれも、1人でこなしているからだし、
待ったなしの予定があったり、
姉弟の誰かのトラブルや泣いていたり、
どーしようもない事情があるからで、
そんなのいい訳だと言われしまえばそうで、
いらいらしてしまう気持ちも湧くし、
もーいっぱいいっぱい…。

そんな事情も分かるから、
側であたたかく見守っていらっしゃる親御さんの素晴らしさを、お子さん達の尊さを
おばちゃんは応援したかった。

お母さんたち。
もー、十分頑張ってて、素晴らしいですよ。

感動しすぎて、泣きそうになった私。
見守るって、凄いことだから。
学びの時間をありがとう。

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