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研究者が分析するYahoo!知恵袋 〜恋愛関係1〜

この記事では、人間関係研究者である筆者が、Yahoo!知恵袋で見つけた人間関係の悩みを<主観や経験に頼ることなく、研究や理論の視点で>勝手に分析していきます。

恋愛関係について多少研究をしてきましたが「相手からの好意に気づくことによって、その相手を下に見る」といった現象は私は知りません(ただ、私が知らないだけでそういった研究がある可能性はあります)。

人がどういう人に魅力を感じるか、というコンセプトはAttraction(魅力)というコンセプトとして研究されています。私が大学の授業で使っている教科書から少し情報をシェアします(Miller, 2015: 教科書内で引用されている研究も利用しますが、詳細は直接ご連絡ください)。

一つの理論的説明によれば、人が人を「魅力的なパートナー」と判断するには以下の計算式が活用できるとしています:

相手の恋愛パートナーとしての魅力度 = 相手の外見的魅力 X 相手が自分をどの程度受容してくれるか


つまり、相手を恋愛のパートナーとして「いいな」と思うには、相手の外見的魅力だけでなく、相手が自分を受け入れてくれる、と思えることが大切ということが分かります。

そういった意味では、相手が自分に好意を持ってくれる、ということは、相手が「自分を受け止めてくれる」可能性が高まるはずなので、そう言った意味では、相手からの好意を感じれば、むしろこちらも相手を魅力的なパートナーと感じるはずです。

ただし、そこにはその他の要素も当然関わってきます。上記の外見的魅力もそうですし、相手と意見や価値観が似ていることも、魅力に関連すると研究で分かっています。

結論としては、「相手から好意を持たれることによって、その相手を下に見る、という確率はそこまで高くないと思われるが、恋愛が成立する要素は複雑であり、一言で簡単に説明できる方法はあまりない」くらいに考えておくのが良いと思われます。

ご意見・コメントなどございましたら、コメント欄までお寄せください。

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