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広辞苑を読む。24
いよいよ「あ」も終盤に近づいてきた。毎日毎日読んでいると首がもげそうになってくる広辞苑を、今日も読んでいく。
【粟穂稗穂】農村行事の一つ。小正月にヌルデの木などを削掛にしたものを粟穂、皮付きのままのものを稗穂とし、側面に切れ目をつけ、また細い割竹にさしたりして、普通は六本ずつたばね、庭や堆肥上に立てて豊作を祈るもの。東日本に多い。あぼへぼ。
ひらがなだと面白い字面だけれど、漢字で書くと普通にわかりやすい。こういう風習はありましたか?
【阿波丸事件】太平洋戦争で連合国側から安全を保障されていた救恤品輸送船の阿波丸が一九四五年四月一日台湾海峡で米潜水艦に撃沈され、二〇〇〇人以上が死亡した事件。米政府は違法性を認めたが、四九年日本は損害賠償請求権を放棄。
戦争を繰り返さないためにも、こういう事件を風化させてはならないと思う。
【泡盛】沖縄特産の焼酎。多くタイ産の砕米を原料とし、黒麹菌で麹にし、これに水と酵母とを加え発酵させ蒸留する。長年熟成したものを沖縄では古酒といい芳醇。アルコール二〇〜四〇㌫を含む。
タイ米なのか。飲んだことないし、飲める気がしない。
【あわよし】(「あわい(間)よし」の意)都合がよい。間がよい。
「あわよければ」のあわよし、あわいの略だったのか。
【哀れ】〘感〙①ものに感動して発する声。嘆賞・親愛・同情・悲哀などのしみじみとした感動を表す。二〘名〙❶「なり」「に」「と」などに連なり、主として平安時代以降、深くしみじみと心をひかれる感じ、またそのような感じをおこさせる状態を表す。初めは賛嘆・愛着など種々の感情に対して用いたが、後には次第に悲哀・憐憫などを表すことが多くなった。
実際に「あわれ……」って口に出して言ってたんだな。今で言う「エモい」とか「尊い」、場合によっては「ヤバい」もカバーできるめちゃくちゃ便利な言葉だ。でも便利すぎて「お前のあわれと俺のあわれ、ちょっと違くね?」みたいな解釈違いも起こりそう。そうやって言葉は細分化してゆくのだろうか。
【アンガージュマン】(拘束・契約・関与の意)政治的態度表明に基づく社会参加。第二次大戦後、サルトルにより実存主義の用語として使われた語。現在では一般に意志的実践的な社会参加を指す。
勝手にルサンチマン的な何かだと思っていたけれど、社会にコミットメントすることだった。
【晏起】朝おそく起きること。
暗記は嫌いだけど晏起は好きです。
【アングラ】①前衛的・実験的な演劇・映画などの芸術運動。
アングラカルチャーの中に入りたいとは思わないけれど、どんなものがあるのかは気になる。アクセスしにくいからアングラなんだけど。
【暗香】どこからともなくただよってくる花などのかおり。やみの中にただよう香気。「—浮動」
金木犀の香りとか。
【暗号解読】〔哲〕(Chifferelesenドイツ)ヤスパースの実存主義の用語。人間が限界状態に直面するのは、超越者からの暗号送付であり、それを解読できるか否かに人間の解放がかかっているとする。
ちょっと何言ってるのか分からないですね……。
【暗黒時代】②(Dark Ages)西ローマ帝国の滅亡(四七六年)から紀元一〇〇〇年頃までのヨーロッパ中世前期を知的暗黒時代と考えて呼んだ語。ルネサンスまでのヨーロッパ中世全体を指すこともある。
別に何もなかったというわけじゃないとは思うんだけどなあ。
やはり今ではあまり使われないらしい。その辺も付記してほしい。
【アンゴラ兎】カイウサギの一変種。もとアンカラ地方の原産で、ヨーロッパで改良された。眼は淡紅色。毛は白色で長く柔らかく、織物の原料。
画像検索したらめちゃくちゃでかい毛玉がいて笑った。もふりて〜〜〜〜。
【安山岩】(もとアンデス山系で発見され、andesticに由来する)火山岩の一種。暗灰色で緻密。斜長石・角閃石・黒雲母・輝石などを含み、板状・柱状等の節理がある。造山帯に産出。広く土木・建築に使用。
アンデス山の石という意味だったのか。鉱石にもっと詳しくなりたい。
【暗証】①教理を研究せず、坐禅などの修行だけで悟りを開こうとすること。
坐禅だけじゃダメなんだな。教派によるのかもしれないが。
【アンスリウム】サトイモ科の熱帯植物。アンスリウム-アンドレアーヌム(オオベニウチワ)が代表的。長い花梗の先に光沢ある鮮朱紅色、広心臓形、長さ一〇㌢㍍余の蝋細工に似た仏炎苞を生じ、基部に円柱形の肉穂花序がつく。
もうなんか全体的に強い。仏炎苞とか必殺技感が。なぜかクリスマスシーズンのイメージだけれど普通に熱帯植物なんだよな。
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【安政地震】安政年間に全国で続発した地震の総称。災害の体験・見聞の記録が多く残る。
確かに「安政」って地震関連で聞くことが多い気がする。5年の間にそんなに地震があったのか。
「あん」に入り、いよいよ「あ」も大詰め。次回、いよいよ到達する最後の項目とは一体——!?
昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま