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広辞苑を読む。23

雨上がりで風が強く吹いている。外で読書なんかしたらページがバサバサして集中できそうもないので、いつも通り屋内でまったり広辞苑を読もう。


【アルハンブラ】(「赤い城」の意のアラビア語al-qal‘ah al-Ḥamrā' の転)スペインのグラナダにあるイベリア半島最後のイスラム王朝(グラナダ王国)の宮殿。イスラム文化の代表的建築。
アルハンブラ宮殿ってイスラム建築なのか。そういえばスペインあたりってイスラムとキリスト教の色々な歴史がありましたね。世界史やってないので全然知らない。勉強しなきゃ。

【アルファとオメガ】ギリシア語のアルファベットの最初の文字α(アルファ)と最後の文字ω(オメガ)。最初と最後。出発点と究極。また、全部・総体の意。
AtoZとか阿吽とか。「あからん」とは言わないよな。ネットで人気。

【アルファルファ】マメ科の多年草。西南アジア原産。乾草は、栄養価の高い家畜飼料。また、もやしは生食用。古来、世界で広く栽培され、日本には明治期に導入。ムラサキウマゴヤシ。
語感がいい。それだけ。

【有平棒】(有平糖に似ているからいう)床屋の看板に用いる赤・白・青のらせん模様の棒。
そんな名前があったのか。「サインポール」とも。多分そっちの方が通じる。


【アルペジオーネ】一九世紀初頭にウィーンで発明された弦楽器。チェロとギターの中間的楽器として作られ、六弦を弓で演奏した。
なぜチェロに対してギターなのか。どんな音がするのだろう。

【アルベロベッロ】イタリア南部の町。白い外壁をもつ円錐形の伝統的家屋トルッロがつくる独特な景観で知られる。世界遺産。
語感がつよい。

亜鈴あれい】握り手の両端におもりのついたトレーニング用具。通常片手で持って、腕・肩などの鍛錬などに用いる。ダンベル。
アレイって完全に日本語なんだな。ダンベルの直訳らしい。

【アレクシエーヴィチ】ロシア・ベラルーシの作家。歴史に名を残さない人びとの声を集めて社会や事件を描く。作「戦争は女の顔をしていない」「チェルノブイリの祈り」など。ノーベル賞。(一九四八 )
元旦の朝日新聞に載っていたインタビューが印象深かった。戦争は本当に早く終結して欲しい。あと第八版では「ロシア」は取ったほうがいいんじゃないだろうか。

【アレゴリー】たとえ。比喩。諷喩。寓意。特に、一八世紀以降には象徴と対比して用いられ、他の観念を一義的に示唆する記号や表現法と見なされた。
「象徴と対比して」というところがよく分からなかったけれど、同じように悩んだ広辞苑ユーザーがすでに知恵袋されていた。

つまり、おおむね「擬人化・動物化」された寓話的なシンボルであり、双方向に置き換えが可能なたとえをアレゴリーと呼ぶ、ということだろうか?


【アレルギー性鼻炎】頻回のくしゃみ、多量の水様鼻汁の分泌、鼻粘膜の浮腫性肥厚による鼻閉を主徴とする鼻炎。アレルゲン(抗原)としては、ハウス-ダスト、ダニ、スギを代表とする花粉など。

マジで滅びてくれ。ハウスダストなのか寒暖差なのか自律神経の乱れなのか全部盛りなのか分からなくて困る。ティッシュが無限に足りない。

鴉鷺あろ合戦物語】中世の物語。一条兼良作と伝えるが確証はない。糺の森のさぎと祇園の鴉との合戦記で、のち無常を感じてともに出家するという筋。応仁の乱後の擬軍記物。鴉鷺物語。鴉鷺記。
有頂天家族みたいですね。

あわい】①物と物、時と時とのあいだ。ま。すきま。あいま。②物と物、また、人と人との組合せ。多く衣装の配色や人間関係にいう。釣合い。間柄。③おり。都合。形勢。
最近よく聞く気がする。「バランスが大事だよね」的な文脈で。



今日はここまで。さすがに主食だっただけあり、「粟」関係の言葉が多い。
次回はP114【阿波国文庫】から。

昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま