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広辞苑を読む。32

今日は休みなのでゆっくりしたい……となってしまうところが、仕事の大変さだと思う。
そんなことを考えながらも、貴重な時間を広辞苑に割り当ててゆく。


【十六夜の月】(陰暦一六日の月は、十五夜の月よりもおそく、ためらうようにして出てくるのでいう)陰暦一六日の夜の月。既望。

「いざよう」は、進もうとして進まないという意味。もどかしい感じなのかな。

細小川いさらがわ】水の少ないほそい川。
護岸されてない、野原の中を流れる小川のようなイメージ。そんな川をもうずいぶん見ていない。

漁火いさりび】(古くはイザリヒ・イザリビ)魚を漁船の方へ誘い寄せるために焚く火。
シラスウナギ漁とか漁火光柱とかがよく話題になる。


【石に灸】ききめのないことのたとえ。石に針。
豚に真珠とか馬の耳に念仏の仲間?

【石にくちすすぎ流れに枕す】[晋書孫楚伝](晋の孫楚が、「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言い誤り、「石に漱ぐ」とは歯を磨くこと、「流れに枕す」とは耳を洗うことと強弁した故事から)こじつけて言いのがれること。まけおしみの強いこと。漱石枕流。
夏目漱石ってここからきてるのか。だいぶ捻くれたペンネームだな、と思ったが、どうやら正岡子規から譲り受けたものらしい。

【石打ち】②婚礼の夜、近所の者などがその家の中に小石を投げ込む習俗。いしのいわい。
現代の感覚からするとめちゃくちゃ迷惑な習俗だな……。ストレス発散では?

【石川啄木】歌人。名ははじめ。岩手県生れ。与謝野寛夫妻に師事。社会思想にめざめ、和歌の革新を志し、口語をまじえた三行書きで生活感情をゆたかに盛る。歌集「一握の砂」「悲しき玩具」など。(一八八六 一九一二)
最近初めて啄木を読んだけれど、とても良かった。昔の人もこんなリアルに悩んでたんだなと。

【意識の流れ】(stream of consciousness)文学で、常に変化する意識を動的な流れとして描写する方法。ジョイス・Vウルフなどに見られる。
常にメタ認知してるって感じだろうか? ジョイスは積読にあるので、確認してみたい。


今回はP152まで。人名が多かったけれど、多分「さ」とか「す」に入ったらもっと多そうなので戦慄する。
「意識」の項目前半二つ(仏教・哲学)に書いてある内容が全然わからなかった。

次回はP153【しげ】(うまそうなさま)から読んでいく。

昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま