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広辞苑を読む。26


少しづつ日差しが強くなってきたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。外に出てアウトドアもよし、カフェでゆっくりするもよし、そして、広辞苑を読むのもまた一興。

てなわけで、本日から「い」を攻略してゆきましょう。


「い」は124〜236ページまでの112ページです。

ということで、「あ」(124P)よりは少ないんですね。この山を越えればあとは「ア行」なんて楽勝ですよ。

例の通り、「い」最初の項目はこちら。

【い】①母音の一つ。くちびるを平たく開き、舌の先を下方に向け、前舌面を高めて硬口蓋に接近させ、声帯を振動させて発する。〔i〕五十音図ではア行・ヤ行に重出するが、発音に違いはない。

確かに、舌が口の上についていると発音できない。個人的に「ゐ」はなんか違うというか、単体だとうぃって言いたくなっちゃう。


【亥】①十二支の一つで、最後に位するもの。動物では猪に当てる。②北から西へ三〇度の方角。③昔の時刻の名。今の午後一〇時ごろ。
十二支では最後だけれど、五十音では最初に出てくるんだな。ちなみに亥生まれです。

【囲】太さをはかる語。㋐両手の親指と人差指どうしを合わせて作った長さ。㋑ひとかかえ。およそ六尺ぐらい。
かなり個人差がありそう。自分だと豆腐半丁ぐらい?

【意到りて筆したがう】[春渚紀聞]詩歌・文章の筆が思うままにすらすらと運ことをいう。
意到随筆。この境地に至りたい。

【意を体する】他人の思い・考えを理解しそれに沿った行動をする。「主人の意を体した使者」
自分じゃなくて他人の意なのか。(自分の考えを実践する場合は「意を尽くす」になるか)

【居明かす】寝ずにすわって夜をあかす。
最近ずっとこれです。

【善い・好い】③日頃嫌っていた相手のぶざまさを見聞きし憂さが晴れて快い。「—・い気味」「—・い態」「—・い恥さらす」
それだけで項目が。アイロニー的な使い方だからか。

【好い鴨】よい獲物。特に、こちらの思うつぼにはまるような人物。
「いい」と「よい」って単純に言い換えられるものでもないのか。好いと良いじゃニュアンスが違うもんな。

【言ひけらく】(「言ひけり」のク語法)言ったことには。
何かの歌詞かどこかで聞いたことがある。

【言いく】悪口を言って人の仲をさく。
「言い〇〇」の中では複雑な言い回し。

唯唯諾諾いいだくだく】「はいはい」と人の意見に盲従するさま。「—として従う」
略してイイダク。つゆだくではない。

【言い出し屁】(イイダシッペとも)くさいと言いだした者が実は放屁の本人であること。転じて、言いだした者がまずそれをするはめになること。
そういう由来なのか〜


気づいてしまったのだけれど、「言い〇〇」という表現があと2ページ続いている…‥。もうどんな動詞でも「言い」の後にくっつけられるんじゃないかと思えてくる。
ということで次回はP131【言ひ渡る】から。

昔々、あるところに読書ばかりしている若者がおりました。彼は自分の居場所の無さを嘆き、毎日のように家を出ては図書館に向かいます。そうして1日1日をやり過ごしているのです。 ある日、彼が座って読書している向かいに、一人の老人がやってきました。老人は彼の手にした本をチラッと見て、そのま