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米川さんproofreading(校正中)

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八ヶ岳山小屋黒百合ヒュッテ山番時代を米川正利さんが描いた絵を形にできればいいねマガジン。黒百合ヒュッテhttp://www.kuroyurihyutte.com/   問い合わせ…
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#アウトドア

53 54 ツリーハウスとロープブリッジ(米川さんの絵本)

53.ツリーハウス(米川さんの絵本)大きな木の上に小さなお家を創ろう。 寝るのも良い。 本を読んでも。 快適だ。 最高  贅沢。 解説 米川です。 本来はジャングルに住む人達が外敵から避けるために作ったものです。涼しくて、遠く迄見渡せる、地面より住み心地が良いと言われます。贅沢な遊びと考えた方が良いかも。 54. ロープブリッチ(米川さんの絵本)ローブで即席の橋を作ってみよう。 渡りながら体のバランスを整えて見よう。 楽しい遊びが出来るよ。 川に橋が無い時作ったら。

48 49 学校登山と山へ行こう(米川さんの絵本)

48.学校登山学校登山で山に行こう。 リーダーの先導で八ヶ岳に行こう。 大勢の仲間と登るのも良いよ。 49.山へ行こう登山計画を立てよう。 装備も揃えよう。 目指すは身近なとこで。 八ヶ岳では。 解説2022年、長野県内でも学校登山が再開されました中学校が何校かあります。 また高校、大学等のワンダーフォーゲル部の学生さん達も八ヶ岳に登山に訪れるようになりました。八ヶ岳も子供達の集団登山の姿が戻ってきました。 Saitouです。米川さんの学校登山の絵は好きな一枚です。 長

18.オコジョ(米川さんの絵本)

毎日 有難う。 今日は何の話をする。 美味い肉料理の話にしようか? 大事にしていたハムちょっとあげる。 夜の炬燵での食事もいいね。 何時も食事の時出てくるオコジョ。 解説ネコ目イタチ科に属する動物。別名ヤマイタチ、くだきつね、エゾイタチ。 大きくても30cmもしません。 保護色で、夏は茶色ですが冬には真っ白に色変わりする特別天然記念物です。 私達は白狐(びゃっこ)とも言って、山の人はオコジョを見ると人をバカにするような仕草なので嫌がっていたんです。 山で仕事する人達は白狐見

17.コマクサ(米川さんの絵本)

高山植物の女王。 品のある美人。 子宝の花。 解説他の高山植物が根付かない風の強い荒涼とした砂礫地に長い根を下ろしピンク色な花を咲かせます。 花の由来は花を横から見るとちょうど馬の顔に似ているから。 古くから薬用として有名で乱採取されています。 砂や小石などとなっている土地のことを登山用語で砂礫地(されきち)と言いますが、そのような条件の砂礫地に生息し、何百、何千かの種子をまき散らす事でも知られています。 高山植物の女王であり生命力あり子宝に恵まれるようにと、結婚式にお呼ば

16.ダイモンジソウ(米川さんの絵本)

大文字草。 大きな花かと思ったら 小さいんだね。 解説和名が大文字草と書いてダイモンジソウと読みます。 名前の由来は5枚の花弁のうち下の2枚が特に長く、大の字を思わせることからと言われています。岩場に生える多年草でユキノシタ科。白い花をつけます。 さて次回はいよいよ高山植物の女王を紹介します。 お楽しみに。 おはなし絵:Yonekawa Masatoshi 共著:Yonekawa Keiko , Saitou ※この記事は米川さんの絵本proofreadマガジンに掲載

15.マイヅルソウ(米川さんの絵本)

すぐにでも飛べそう。 舞ったら楽しいのに。 解説舞鶴草と書きます。 2枚の葉っぱと白い花。 ハート型の葉の脈が湾曲していて、鶴が羽根を広げて舞っている形に見立てたものです。 この優雅な名前でも分かるように古くから知られている花です。 マイヅルソウ属のユリ科です。丈は10cm~20cmくらい、北海道から九州まで咲いています。 鶴が舞っているような姿、せっかくなので皆さんネットで検索してみてください。 さて、八ヶ岳の私の気になるお花シリーズ、あと2つ程度にしましょう。 八ヶ岳

14.オニク(米川さんの絵本)

変な名前 長生きの植物だって 解説ハマウツボ科の寄生植物です。学名がBoschniakia rossicaです。 ミヤマハンノキというハンノキ属科の木の根元に寄生する多年草です。 一回結実性という一世代に一回だけ開花して実がつく植物です。 花が咲いても結実するとオニクの個体は枯れて死んでしまいます。 葉緑素がなく、花は暗柴色です。実をつけると松ぼっくりを長くしたような形です。 昔から中国では不老長寿の薬と言われ貴重がられましたが、それはホンオニクで、同じハマウツボ科の植物で

13.ツクモグサ(米川さんの絵本)

ふわふわした毛が可愛い 温かい花 懐に入れてしまいたい 解説 八ヶ岳は国定公園ですので植物の採取は禁止されていますが、そのなかでも特に絶滅危惧種の花です。 八ヶ岳の稜線を彩る名花で人気が高い花です。 花期は早く6月の上旬が見ごろです。花の色は薄い黄色です。3~4cm程の花が咲きます。花びらの外側にふわふわとした毛がついていてかわいらしいです。ひよこみたい。 南八ヶ岳の稜線の岩の蔭に咲きます。 北海道と、本州は八ヶ岳と白馬岳にしかありません。 見かけると思わず微笑みがこぼ

12.ウメバチソウ(米川さんの絵本)

アイスクリームみたい。 食べたいな。 食べたいな。 見ているとよだれが出そう。 解説花期は7月~8月、花の色は白。高さは10~15cm、多年草です。 湿った草地に生えています。 小屋の前にもたくさんあるので、花が咲くとアイスクリームの花が咲いたと案内していました。 お花の形が梅の紋に似ているから梅鉢草と言われ、 花には雄しべの他に、細裂する仮雄しべがあります。 花びらの縁のあたりが細裂するので、それを白鬚に見立てています。 細裂とは、とても細かに紙などが裂けたような状態で

11.ウバユリ(米川さんの絵本)

大好きな花。 貴賓があり美人のユリの花。 藪の中に咲いて居ても目立つ花。 でも名前は姥ユリだ。 葉っぱが枯れて 早く落ちて 葉が無いから 葉なしで。 歯なしのお婆さん姥ユリ。 解説八ヶ岳はたくさんの花が咲きお花畑を見に訪れる人も多いです。 私の小屋の名前である黒百合ヒュッテの黒百合も花の名前です。 ここでは、たくさんの花のなかでも特に印象深かったり思い出の花だったり好きだったりする花をいくつかご紹介します。すべて小屋近くで見る事ができます。山地で見る事ができる花もあります

8.わかん(米川さんの絵本)

雪の日は動物たちが住んでいるのがよくわかる。 雪が深ければ深いほど楽しいよ。 スイスイ歩くことができる。 人も丸い足跡つけてゆく。 森の中、動物の足跡追いかけて アニマルトレッキングもよいね。 解説雪がたくさん降ると歩く時に足が雪のなかに埋もれて歩きにくくなります。 輪かんじきを略してわかん。 雪深い地方は誰もが履いていました。わかんを履くと雪が積もった時など歩きやすいのです。田んぼとかの泥のなかを歩く時のような、田んぼでの農作業の時にも履いていた地方があったと聞いています

7.冬のラッセル(米川さんの絵本)

深い雪の中のラッセル。 何時間も続く。 最初は楽しかったが、もう2時間は歩いたかな。 今は苦痛。いつまで続くのだろう。 解説1月下旬から大雪が降ると一面大雪原になります。 大雪が降ると登ってくる人の為に小屋番が道を開けます。 小屋番は道を開けるのにラッセルをしなければなりません。 1メートル以上ある雪は誰かが最初に歩かなければ登山道がわからなくなるからです。 ピッケルを水平に持ちラッセルしていきます。両手を前に出して雪を押して歩いていくような感じですね。 ピッケルの絵

6.星を見る(米川さんの絵本)

一晩中夜が明けるまで星を見ていた。 もっと星と話したくて、より高いところで 布団を敷いてシュラフから顔だして。 あの星座のあの星の国へ自由に飛んで行ってしまう。 私の大好きな星の国の物語。 星が山かげに消えるまで、長い楽しい時間が夜明けまで続く。 一度見てごらん。 星が一杯で賑やか。 解説 山では夜になると星をみて、星を見ながら火をたいて、キャンプの人達が星を見ながら寝るとか、テントから顔をだすとか。 25~26の若い独身だった頃の話です。 最初に星を見たのは温かいハイマ

5.屋根の上で星見(米川さんの絵本)

はじめはハイマツに包まれ星を見た。 そのうちに、もっと星をたくさん見たくて 屋根の上で一晩中星を見た。 布団を敷いてシュラフに入って顔だけ出して。 幾つもの星座が現れては消えて行く。 星と話しているうちに、星を訪ねて宇宙遊泳が始まった。 解説最初に星を見たのは夜寒くなるので温かいハイマツの中でした。 低く這っている松の事をハイマツって言います。 ハイマツが小屋の前から天狗岳にかけてずっと斜面を這っているのです。 最初はハイマツのなか、すごく温かいのです。事故があったりして遭