結局、自分のことは自分で整えるしかない

身体の不調から、ヨガをはじめられる方は多いです。『腰が痛い』『肩こりを治したい』『姿勢をよくしたい』などなど、不調は色々ありますが、ヨガに来ると”治る”。もっと言えば”治してもらえる” しかも結構早い段階で。って思われている方も少なくありません。

よく考えれば当たり前なのですが、自分の身体は自分で整えるしかありません。導いてくれる人は必要ですが、意識を持って進んでいくのは自分しかいないのです。一時的に第三者に整えてもらって『あー気持ちよかった〜』ってありますが、これはこれで私もめっちゃ好きですが、それは一時的なもので根本的な身体のお悩み解消のことで言えば、また日常生活に戻れば自分の癖で元通りです。それはそれ、これはこれ。

”自分の思っている身体の状態””実際の身体の状態”に大きなズレがある方は多いです。私もあります。不意に撮られた写真に写る自分の姿を見て『えっめっちゃ背中丸いやん!』とか『めっちゃここに肉ついてるやん!』思ったことないですか?

”自分の現在地を知ること””知ろうとすること”。自分の身体は「もっと私を見て〜!」って興味を持って欲しがっているに違いありません。それをなくしてどこがどう治っていくのでしょう。もっと言えば、それでどうやって目に見えない心の悩みを解消することができるのでしょう。それ故、悩みの本当の原因がわからず、心がイライラモヤモヤしてしまうということもあるでしょう。

もっと言えば、ヨガは治療法ではありません。アーサナの練習であれば、自分の身体に繊細に意識を持って、自分の癖に気づき、本来ある機能的な状態へ自分でコントロールして導いていくこと、それが不調改善に繋がっていく、様々な効果は副産物のようなものです。

今まで意識をしてこなかった自分の身体に繊細に意識を向けて動かしていくことは簡単ではないかもしれません。時間が必要です。なので初心者のそう言った生徒さんには『諦めたくなる時、辞めたくなる時がくるかもしれません。そんな時こそ頑張って続けてみてください。毎回意識して淡々と続けてください。』というようなことを私は伝えています。それでも『私には難しすぎるのでもっとゆったりとしたヨガが私には合っているのかも』と言われたまま、もう来なくなってしまう方もいます。私には、その生徒さんの整った身体の未来が想像できているので、そこまで続けてもらうことができなかった自分の至らなさに悔しい気持ちでいっぱいになることもあります。それでも自分のことは自分で整えるしかないのです。他人のことは変えられないのです。逆に言えば、自分しか変えられないのです。自分の人生は親でも友達のものでもありません。誰もが誰かに支えられながら、私たちは支えあって生きています。その中で自分のココロオドル人生を歩みたい。そもそもの自分の身体への意識が鈍ければ、目に見えない内側にある自分のココロオドルポイントをスルーしてしまっている可能性もあるのかもしれません。

だから私はヨガというツールで、ヨガを伝えるということに責任感を持って、それでたくさんの人が自分で自分を満たすことができると、それが世の中には争いや粗探しとは真逆の、いいエネルギーで溢れるとわかっているから、今後もブレたり心が揺れる自分に気づきながらも精進していくと、これを書きながら心新たに決めた。こうやって書いていくと、気づけば自分のジャーナリングみたいな感じになりましたが、これでまた自分の考えが整った。由とします。


Ogi



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