あぐ[詩]

あぐは鮮やかな緑だった 
俺や他の子は赤や青
そんなあぐになりたかった

あぐは風のように速かった
ブンブル手足を回して回して
あぐは俺のずっと先にいた

あぐは海を知っていた
勇気 友情 ユーモアを
そんなあぐが優しかった

あぐはなんでも聞いてくれた
ニコニコ笑って 時には叱って
そんなあぐが大好きだった

あぐが気づかせてくれたことが
今でもキラキラしている
ずっとずっと先のあぐが
優しく聞いてくれている気がして

最近の俺は
何ももないとこで躓くし
何か大きなものに躓いた気がする
ねぇ聞いて、あぐ。
俺、この前ね。

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