見出し画像

「やさしいが結果がでない」「ダメ出しばかりで職員が萎縮する」伴走支援のはざま、どうする?問題

NPOの伴走支援では、今どんな情報提供が適しているかを探りながら、お話をお伺いしていきます。

例えば、ファンドレイジングであるなら5つのステップの全体像をお伝えしてから、今の段階はここなので、これをしましょうとなります。

例えば、ファンドレイジングをするのが初めてで何をするかわからないのであれば、今は現状把握が必要な時期だとわかります。

手当たり次第やっていて効果がでないのであれば、ファンドレイジングの実施の手前のステップがどれくらいできているかを確認していきます。ファンドレイジングのビジョンができていないのであれば、寄付者との接点をどのように持つべきか明確にするためのステークホルダーピラミッドを3ステップで進化させるのが今やるべきことですね、と提案していきます。

進める時は、最初に考え方を詳細に伝えたあとに、実践例を説明し、そこから自団体はどうなるかを考えてもらいます。基本的には問いかけてその答えを待つスタンスです。

考え方を知って、実践例を聞くと、なんとなくできそうな感じがします。しかし、いざ自団体に置き換えて考えてみようとすると、思いのほか難しくできなかった、ということはよく起きます。

伴走支援をしていてクライアントに感じるのは、実践するために必要なことは、既にたくさん周りにあるということに気づいていらっしゃらないということです。

実践するために必要なことを感じることや、関連づけたりまとめることは思っている以上に難しいものです。

伴走支援の難しさの原因はここにあると思います。

やさしく問いかけて待っても、進むために必要な返答がなければ、目的を果たすことができません。結果として効果がなかったとして伴走支援は終わります。

逆に、それでは進められないでしょう?事例をお伝えしましたよね?どうしてやらないんですか?どうしてやれないんですか?と問い詰めてしまうと、信頼関係を損ねて、終わってしまいます。

こうしたことを繰り返していると、あの伴走支援者は「やさしいが結果がでない」とか「ダメ出しばかりで職員が萎縮する」といった評価につながり、業界の中で伴走支援者としてお仕事を継続することがだんだんできなくなります。

やさしい感じなんだけど結果もでる。

これをするためには、

考え方の概要と詳細を伝え、今はここと現在地を確認し、次に必要なことへの取り組みの中で、出てきた言葉から重要なキーワードを拾いながら土台をつくり、その土台の上に作っていってもらいながら一緒に完成させていくことしかないのかなと思います。

記事を読んでくださいましてありがとうございます。少しでもお役に立てれば幸いです。おかげさまで毎回楽しく制作しております。皆さんからの応援があるとさらに励みになりますので、サポートお願いいたします!!