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いい感じにじんわり伝えるためには

このnoteはstand.fmで公開されている「NPOではたらくをアップデートする」で公開した内容を文字にしたものです。企業からNPOに転職することを検討している人や、今NPOで働いている人を応援する音声配信です。

同じこと言っているのに、あの人が言ったことはみんなから受け入れられて、自分が言ったことはあまり受け入れられていないと感じてしまうそんなことないでしょうか。

紀元前4世紀に、アリストテレスが人を説得する3つの方法を伝えました。

一つが、ロゴス、論理による説得
二つ目が、パトス、感情による説得
三つ目が、エートス、アイデンティティ、話の経験、理想、行動が組み合わされた人格による説得

この3つの中で人を説得する上で、一番影響度が高いのはなんだと思われますか?私は論理のロゴスかなと思っていたのですが、実際は、1位エートス:人格、2位パトス:感情、3位ロゴス:論理の順なんです。

なので、一生懸命にデータを並べて、現状を説明しても、すでに行動されて、体験されている方からのお話の方が、同じ整理度であれば負けてしまうわけです。

勝ち負けというと誤解されてしまうかもしれませんが、例えばNPOを運営していない私が、どんなに一生懸命プレゼン資料を作って組織基盤強化の話をするよりも、ある団体の事務局長さんが、実体験をもとにお話した方が、
何十倍も説得力あるんですよね。

なので、私が一生懸命プレゼン資料をつくって大枠を伝えてから、ある団体の事務局長さんに、実体験をもとに解説してもらえると、一番理解度も納得度も高まるわけです。

NPOをしていると、社会を変えるために、いろいろな情報発信をしていくことがあろうかと思いますが、ひとりの人がエートス、パトス、ロゴスを担うのではなく、複数の人が担うような伝えるたてつけにすると、いい感じにじんわり大切なことが伝わると思います。

いやいや一人で全部やれた方が効率的でしょと思われる人もいると思うのですが、そういう人から受ける印象ってシャープですよね。刺激が強すぎるというか、強炭酸のレモン酎ハイみたいな感じで、急に酔っちゃうみたいになるのですが、時間はかかりますけど複数人で分担してやると、寒い日の温かいほうじ茶みたいな感じで大切なことが伝わると思います。

特にテレビの報道番組のコメンテーターなどもそうですが、すべてを両立した優秀な人がシャープにものを伝えることが多いですよね。最初はいいなーと思うのですが、なんかシャープにものを伝えられ疲れってありません?

これからは、じんわりものごとを伝えられる人や団体がいいなと思われると感じます。

いい感じにじんわり伝えるにはというお話でした。

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