見出し画像

【自問自答①】アウトプットがなぜ大事なのかをちゃんと考えてこなかった問題

「インプットよりもアウトプットが大事!」というのは、巷でよく言われていることで僕も特に異論はない。全くその通りだと思う。

でも、最近まで「なぜアウトプットが大事なのか」ということに対して、自分なりの明確な答えを持っていなかったことにふと気づいた。それはちょっと問題だなと思い、改めて考えてみようと思ったというわけです。「えー、もう大事って結論出てるからよくない?」という気もするけど、でも、そういうことじゃないよなと。

言い訳させてもらいますけども、本当に何も考えなかったわけじゃなくて、「知識(インプット)をいくら増やしても、行動(アウトプット)しなければ意味がない」とか「アウトプットすることがよいインプットにつながる」とか、そういう意見は耳にして「ふむふむ、そりゃそうだ。」と思っていたわけです。

たとえば、このブログなんか読んで「うまいこと言うなあ」と思ったり。

アウトプットなきインプットは、
料理をせずに食料を買い込むのと同じである。


こういうツイート見て「そうだよなあ」って思ったり。

なので「アウトプット大事だよなあ」くらいのことは思ってた。だけど、
その理解が非常に浅く、解像度がとても低かったことが問題だったと。

僕の中のインプット/アウトプットのイメージって、こんな感じでした。

拡大解釈を含めて、この図から言えるのは以下の3点かなと。
①「自分」に影響を与えるのはインプット。
②アウトプットをしないとインプットが増えない(「自分」に溜まるだけ)
③インプットが増えれば、アウトプットも増える(増やせる)。

まあ、わかる。
けど、よく考えてみるといろいろしっくり来ない。

■アウトプットが自分に影響を与えることはないのか?
 この図だと「アウトプットによるフィードバック」がかからない。アウトプットによって、自分は変わらないということ??

■インプット「する」、アウトプット「する」、その行為・過程は考えなくていいのか?
 自然に、簡単に、インプットやアウトプットができるように見える。そんなにだれでも簡単にできるもの?

■インプット・アウトプットのよい・わるいは考えなくていいのか?
 情報や刺激を得れば、行動すれば何でもいいように見える。よいインプット/アウトプットとそうでないものの差は何なんだろう??

中でも、一番気になったのは、インプット/アウトプットすることで「自分」はどのように変わるのかが表現されてない、ということ。

「たくさんアウトプットすると、いいインプットが増えて、いいアウトプットを出せるようになるという循環が回る」という話を聴いたことがあるけど、それってどこか飛躍していないか。僕には、いいアウトプットする「自分」がどう変化するのか、という視点がごっそり抜けているように見えて、いささか雑というか、成立してないように思える。

さてどうしたものか?と、うじうじ考え始めて10日くらい。
ようやく、自分なりのイメージができたので、書いてみた。

うわー、なんか複雑。

若干わかりにくくなってしまった気もするが、これでいいのだ。僕にわかれば。自分が正しく理解できることしか考えてないので、べつにわからない人がいても知ったこっちゃないのだ!わからないほうが悪いのだ!!(わるくないけど)

でも、一応、ちゃんと説明しよう(努力は大事)。
この図でいいたいのは、以下の3点なり。

A. アウトプットの前後のプロセスで「発見」と「自信」が生まれて、自分に影響を与える。
 冷静に考えてみると「アウトプット」という行為自体にあまり意味はないのではないかとそこじゃなくて、その前後、アウトプットするプロセスと、アウトプットの結果に意味があるのではないかと思った。
 すなわち、アウトプットするプロセスの中で生まれた「発見」と、自分がアウトプットできた事実とそのアウトプットに対する評価によって得られる「自信」が自分に影響を与えるのではないかと。なので、僕はただやみくもにアウトプットしても意味がないと思う。発見や自信を伴わなければ意味がない。

B. 自信は「意欲」を、発見は「好奇心」を生み出して、インプットするプロセスを変える。
 自信を得たことで「もっとやってみよう」という「意欲」が生まれ、発見した喜びが「もっと知りたい」という「好奇心」を生み出す。で、それが、インプットの受け取り手の感度を上げることになって、今まで興味がなかったことや、もっと深い知識、情報に手を出すことにつながっていく、つまり、インプットするプロセスを変えていくことになるのではと。
 インプットについては、質を上げるとか量を増やすとかそういう話になりがちだけど、質の高いインプットとか、多量のインプットとか、厳密に考えるとどういうものかよくわからない。たぶん存在しないんだろうと思う。言葉遊びの中にしか。
 そうではなく、自分が知らなかったこと、知ろうとしなかったことをインプットとして認識できるようになること、つまり、自分のアンテナの感度を高めてプロセス自体を変えることの方が本質的に重要なのではないかと思い至ったわけです。

★アウトプットするためのプロセスでは「工夫」を生み出すことも大事。
 アウトプット自体ではなく、アウトプットを生み出すプロセスの中でより質を上げるための「工夫」をしているか。工夫を重ねることがプロセス自体の改善につながるし、前述の発見にもつながっていくわけで、とても大事だなと。
 そして、こうして考えてみると、この「質の高いアウトプットを出すためのプロセスにおける工夫を集積して体系化したもの」が、いわゆるスキルと呼ばれているものだよなあと思って、なんか一人納得してしまった。


とまあ、いろいろ考えてみて、自分なりの結論は一言で言うとこんな感じ。

本当に大事なのは、インプット/アウトプットするという一連のプロセスの中で生み出される、「発見」、「自信」、「意欲」、「好奇心」、「工夫」であり、インプット/アウトプット、それ自体ではない!

インプット、アウトプットはただの行為であり、いっぱいやったとか、質を上げたいとかそういうことじゃないのだ。一連のプロセスの中で、上述の要素が生み出されているかが大事で、それをどうマネージメントしていくかがもっとも重要なのだ!と思い至って、自分としてはとてもスッキリしました。

という感じで、今回の自問自答はおしまい。
ちゃんと考えるとちゃんと答えが出ていいなあ。
もうちょっと続けてみようっと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?