CIID Winter School の記録 〜プロローグ〜
2020年冬。
CIIDが毎年夏に開催しているサマースクールが、はじめて東京にやってきました。定員20名ほどのクラスに講師が2名。各コーステーマについて5日間、ハンズオン形式でみっちり勉強します。
ところでCIIDとは?
Copenhagen Institute of Interaction Design(通称CIID)は、デンマークはコペンハーゲンにあるデザインスクールです。過去、世界のデザインスクールベスト25にも選ばれました。
さらに詳しいスクール概要については、先人の方々が記事を残してくださっているので、そちらをぜひ。
CIID Winter School Tokyoの概要
今回は、例年コペンハーゲンで行われるサマースクールのコースから8つが東京にやってきました。
東京で開講されたコースと2020夏にコペンハーゲンで受講できるコース。数こそ違いますが、内容はそのままのようです。
募集開始と同時にCIIDのサイトに専用フォームがオープン。希望コースと個人情報、決済方法など入力するだけで申し込みは完了。
後日、全参加者に公開されるプロフィール登録のお願いや、渡航歴アンケートなど届きましたが、特段大変なことはありませんでした。
基本的にレクチャーは英語です。日英同時通訳の方が常時2名いらっしゃいました。CIIDとして通訳ありきのコース開催は初めてだったそうで、初日は手探り感があったものの、あっという間に息ぴったり。
私は通訳機なしにチャレンジしたので使用感は不明ですが、特に言語面で困るシーンなどは見られなかったように思います。美大の学生さんも通訳ボランティアで来てくださり、細かい英語表現など随時助けてもらえたのも、とてもありがたかったです。
ちなみに今回の参加者は、世界15ヶ国から、下は21歳から上は57歳。男女比6:4だったそう。
参加に至った経緯
事業会社でUI、UXなど2年。その前は未経験で制作会社に入社し、現場でWebデザイン、マークアップ、企画プランニングなど幅広に4年。その前は事務職OL。大学も前述の通りデザインとは程遠い領域。
必要なことは独学で勉強してきたものの、きちんとデザインを学んだことがないの分際でデザイナーを名乗ってよいのかしら…と、ずっとコンプレックスでした。
大学か短期でスクールか…?日本か海外か…?
しばらく情報収集していた過程でCIIDを見つけ。たまたま参加したクックパッドさんのCIIDサマースクール報告会で、東京開催を予定していることを知りました。
どうせなら現地コペンハーゲンで参加したい想いもありましたが、予算や時間調整、事前準備を考えると実現がだいぶ先になりそうでした。
迷ってる暇があるなら東京行った方が早くない?と思った次の瞬間、手元には決済完了メールが…。
YOUは何しにCIIDへ?
私が選択した「Intro to Interaction Design」コースでは、人やモノ、テクノロジー、システムがどのように関わりあうかを考えデザインする手法を学びます。壮大ですね。
留学ないし学校に通うことを検討していた時期、ある感覚が私のなかでボヤっと膨らんでいました。
超主観かつ、いまだに言語化しきれていないのですが。実務を通じてデザインを学べば学ぶほど「人間中心設計」という言葉の響きに違和感を感じるようになっていました。と同時に、デンマークをはじめとする北欧のデザイン哲学や、人々のライフスタイル、Life-centerd Designへの動きにはとても共感していました。
Life-centered(生命中心) Designって、とても素敵だけど、いったいどこからはじめて、誰を想い、何をすればいいの?その答えを求めて、私は密林の奥地…ではなく。
まずは、CIIDが掲げるInteraction Designを知ることが、Life-centered Designついて思考する手がかりになるのでは?と思い、このコースを選択しました。結論、良かった。
それでは。プロローグは以上です。
気になる「Intro to Interaction Design」コースの内容については、次回「CIID Winter School 2020の記録 〜本編〜」にて。
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