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CTOをやめてキャディに転職しました

こんにちは、imaimaiです。

昨年末に、i Smart Technologiesを退職し、キャディに入社しました。今はプロダクトマネージャーをしています。ちょうど一ヶ月経ったので、少し遅めの転職エントリです。

iSTC

あっという間の3年間でした。すでにサービス基盤ができていると思いデータ分析をしよう意気揚々とJoinしたところ、インフラは悲鳴を上げ頻繁に障害を起こし、データも後の分析に使えるのか?みたいな構造になっていて「くっ騙された...!」と思いながら仕事が始まったのはいい思い出です。当時を振り返った記事がこれです。

ほぼゼロベースでサービスを作り直したので、おかげで色々な知識が身につきました。また、スタートアップのCTOとして小さな組織ながら経営側も経験できました。肩書で仕事ができるようになるわけじゃないけど、相手から見える肩書はCTOなんだなあというのを、節々で実感し、その肩書のおかげで貴重な体験も多くできたと思います。

この、写真がお気に入りです。サービスローンチ前の技術チーム。前職NTT時代の部長が言っていた「文化祭前のような組織を作りたい」という言葉が私は好きで、このときはまさに文化祭前のような、大変だけどワクワクする感覚で仕事をしていました。

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iSTCに入るまでの私は研究職で、「良いものを作れば売れる」と思っていました。でも実際にiSTCに入って、製造業の方々と関わると、慣習を変えるということはそれほど甘いものではない。各社に入り込んでいく覚悟を持たないと使ってもらえないんだ、ということを学びました。良いものを作るは、売れるものの要素の一つに過ぎないなと。

それと同時に、改めてものづくりの現場の持つノウハウや技術ってすごいなと思いました。ただ、そこに彼らが集中できたとしたらものすごい価値が生み出せるのに、いろいろな慣習によって価値を最大限引き出せていないところにもどかしさを感じているし、なんとかしたいなと思っています。

キャディ

昨年の7月に、開発が一区切りついたのと社内のカルチャー浸透に悩んで、他社を見てみようと思う時期がありキャディに話を聞きに行きました。実はキャディは1年半ほど前から知っていて、そのときは3DCADの自動見積が主流で技術的に面白いことやってるなーと思いながら見ていました。それから少し経ってキャディバーというイベントに参加し、楽しかったと同時に全員がちゃんと自分の言葉で自社を語れる「戦略とカルチャーの浸透」に同じスタートアップの人としてジェラシーを感じていたりもしました。

上述の通り、製造業が技術から入るだけじゃ難しい産業というのは痛感していたので、実際のところどんなアプローチしているのかは気になっていました。そのときに「技術をメインに押し出して色々な領域にアプローチしていたのを、業界を絞り個社にガッツリ入り込んで案件をつくるという戦略に変えている」という話を聞きました。

私も多少経営チックなことをしていたからわかるんですが、会社の中で強い武器があるときに、それを一旦止めて別の戦略を取るのってしっかりしたビジョンとめちゃくちゃ強い覚悟がいることだと思うんです。「山は同じだが登り方を変える」とよくキャディの中で使われるのですが、それを本当に実践するのって相当むずかしいんですよね。「ああ、この会社は製造業の課題に対して全員で本気で取り組んでいるんだな」というのを感じて、ここで働きたいなと思った次第です。

オール80点の居場所

転職を選んだもう一つの理由が、自分の特性とキャリアについて悩んでいたからです。「自分で言うか??」という感じなのですが、私、結構器用なタイプで、大体のことは一般的な80点までは持っていくことができます。テストだと8割、50m走だと7秒弱、AtCoderだと水色、みたいな。でも、残り20点に対する成功体験はほぼありません。

受験時代、私はササッと問題を解いて回答を見て進む、みたいにひたすら効率を求めこなしていたのですが、隣の数学大好きな友人が、ある1問に対して2-3日掛け、様々な角度から解を出していたのを見て、めちゃくちゃジェラシーを感じたのを今でも覚えています。現時点の点数だけでは勝っているけど、将来的に大きな功績を残すのはこういう人なのかな、とか思ったりしていました。

そんな人間なので、突き抜けられる人が羨ましくて憧れます。キャディには「卓越」というバリューがあるのですが、その卓越っぷりは凄まじく、左に行けばアカウント営業のスペシャリスト、右を歩けば数学の天才という感じです。能力も姿勢もプロフェッショナルな人の中で自分も刺激を受けたいし、そんな環境下でオール80点の人間がこの先どうやって価値を出していくかを考えていきたいなと思っています。身近な5人が自分の平均が自分になるともいいますよね。本当に彼らの平均をとれるなら、スーパーマンになれそうです。80点なりの戦い方でプロフェッショナルを目指します。

キャディに入って

転職して1ヶ月経ちました。「製造業のポテンシャルを解放する」というビジョンに向かって全員が本気で取り組むメンバーを見て、日々刺激を受けております。また、人が足りない足りないと聞いていましたが、入ってみて本当に全方面に人が足りないんだなと改めて感じました。事業の成長に伴い大幅な採用強化中となっています。

興味がある人は、是非お話しましょう。難しい課題にチャレンジしていますが、だからこそ楽しいし、稀有な経験ができると思います。私でよければいつでも連絡ください!待ってます。

航空宇宙工学、情報技術、生産性改善、事業開発と、その時の興味のままにやってきた私ですが、キャディの日々の業務をしていて、この会社では全て活かせる要素だなと感じています。手書きで泣きながら製図したあの頃の卒業設計も、飲み会で話す言葉の意味が分からず適当に相槌をうちつつこっそり必死でメモを取っていた新卒時代も、夜な夜なアラートが鳴り響き対応していたiSTCのサービス初期も、今に繋がっているのかも知れません。Connecting the Dotsですね。

実は冒頭に貼った2年前のiSTC振り返り記事から私の目標は大きくは変わっていません。人生のテーマである「技術で文化を創る」を目指し、製造業の変革をテクノロジー側からドライブしていきたいなと思っております。これからもよろしくおねがいします。ではでは!

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