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イベントは本当に土日祝に開催するのがいいのか。

土日祝日から予約は埋まる。

吉祥寺レンタルスペース&ギャラリーseesawsのご利用予約は、土日祝日から埋まっていく傾向にあります。

当然っちゃ当然ですね。

土日祝日は仕事が休み、学校も休み、幼稚園も休み。
家族と、友達と、誘い合ってみんなで出かけられるのは土日祝日に限られてしまうので、ね。

seesawsがある吉祥寺も、土日祝日はたくさんの人でにぎわいます。駅に近い商業エリアでは、自分の歩きたいペースで歩きたい方向に向かうことが難しいくらいの混雑ぶりです。

最近は特にコロナ禍の制約も解けて、まぁ人が来るわ来るわ。おかげで近隣に住む人は、土日祝日をあえて避けて行動するほど。(←ここポイント!)

ということで、seesawsのご利用も土日祝日から予約が埋まっていくわけです。

でも、ちょっと待って。

展示会やポップアップ出店などの、人に来ていただくことで成立するイベントを企画する際、やはり「人通りの多さ、少なさ」は重大なポイントです。そもそも誰も来ないような無人島で出店する人はいないわけで。

でも、もしその思考が、実はあまり深く考えないで「出店するならやっぱ土日祝しかないっしょ。」となっていたとしたら、立ち止まって思考整理をするチャンスかもしれません。

確かに、土日祝日の人通りの多さは、平日のそれとは比較になりません。seesawsがある大正通りとて、御多分に漏れずその通りです。

けれど、「人が多い」=「来店数が多い」とも言い切れないのです。

竹下通りで見た光景

少し前に、中学生の子どもに付き添って、原宿の竹下通りを歩く羽目になりました(羽目(笑))。学校がお休みの日の竹下通りです。それはそれは、花火大会の帰り道のような混雑ぶりでした。

私はそもそも混雑が苦手なので、「あー、早く帰りたいな」という本心を隠しつつ、チュー坊たちJCたちのほっつき歩きに付き合っていたわけですが、ふと立ち並ぶ商店に目を向けると、あからさまに「人が多く立ち寄る店」と「お客様がだれもいない店」とがあるのです。こんなに大勢の人が歩いているのに!にわかには信じられない光景でしたが、そこには確かに「お客様がぜんぜんいない店」というのがあったわけです。「人が多い」=「来店数が多い」わけではないのだなぁと、しみじみ感じた瞬間でした。(もちろんたまたまそういう時間帯だったということはありえますし、「来店数=売上」ではないのでそれ自体がどうのという話ではありません。)

出店やイベントの目的を明確にする。

話を戻しましょう。
もし実はあまり深く考えないで「イベントやるなら土日祝っしょ」となっていたとしたら、それを開催する目的について、一度整理してみるのが良いかもしれません。

「一人でも多くの人に見てもらい、とにかく知ってもらうこと」が目的なのか、(この場合は多くの人の目につくことが重要ですので、土日祝日開催が適していそうです。)

「ひとりひとりのお客様とじっくり向き合い、丁寧に時間をかける接客をしたい」のか、(オーダー制作を承る商品などの場合、居心地の良い空間と急かせれない時間を重視することがあるでしょう。となると落ち着いた空気が流れている平日開催を視野に入れてもよさそうです。)

吉祥寺近隣に新規の顧客開拓をしたい」のか。(冒頭に書いた通り、実は吉祥寺近辺に住んでいる人は、わざわざ混雑している日に出かけていくことを好みません。もちろん例外や、仕事や学業の都合もありますが、吉祥寺密着の顧客を開拓したい場合、平日を狙うのが良いかもしれません。)

このように、何を目的にイベントを開催するのか、ターゲットが誰なのか、ということが明確になると、これまで一辺倒に「やっぱ土日祝でしょ」となっていた思考がほぐれ、柔軟に想いを巡らせることができるようになり、より実りの多いイベント開催を実現できるようになると考えるのです。

どなたかのご参考になったら嬉しいです。


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