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フリーになるか、転職するか?【働き方】の選び方

10年くらい前は「フリーランス」でキーワード検索しても、ほとんど引っかかる情報はなかったと記憶しています。今はニュースサイトで頻繁に見かける単語になったし、「フリーランスになる人が増えています」という題目の資料を本当によく見かけるようになりました。そういう記事や資料を見つけるたびに、「この資料の数字の中に含まれている人達は、何を理由にフリーランスになったのだろう」ともどかしい気持ちになりました。

働き方を変える時は、自分が納得できてかつ人に説明した時にも納得してもらえるような【とても重大な理由による決断】が存在していなければいけないのでは?と思っていました。お世話になった会社を辞めるくらい、正当で重大な理由を見つけなければならない気がしていたのです。

私は会社をやめた後、一度真面目に転職活動をしたのですが、結局フリーランスになることを選びました。会社を辞めるべきか悩んでいた時、「このまま同じ環境にいるのはあまり良くない気がする」という、よくわからない野生の勘のようなものをはっきり掴んでいたんですが、その危機感が沸いてくる理由がわかりませんでした。退職して転職活動している最中もよくわかっていませんでしたし、開業届を出した後もわかりませんでした。なので、独立直後はふとした瞬間に「果たして本当にフリーランスになりたかったのだろうか…?」とぼんやり考えるのが習慣になっていました(笑)

結局、私が「働き方を変えるに至った理由」は3つくらいにまとまりました。それも結構個人的で小粒な理由です。

1.ある程度、自分で時間を捻出できる働き方をしたかった

家族のことを考えて、ある程度身動きに融通がきく働き方が出来る体制を整えておきたい、というのが一つ目の理由です。私の両親は離婚してまして、父と母は両名とも一人暮らしをしています。兄弟は全員独立しているので実家には誰もいません。今は父も母も健康に問題なく暮らしていますが、いつ何が起こるか分かりません。仕事ももちろん大事ですけど、私は自分の家族も同じくらい大切にしたいと思っています。

それを考えると、【毎日必ずどこかに義務的に出社する必要があり、かつ決められた場所で絶対に仕事をしなければいけない環境】に身を置くのは難しいのかもしれない、と感じました。ゆくゆくは働く場所や時間をコントロール出来るようになりたいです。

2.心から興味が湧く人たちとの時間を大事にしたい

自分が「この人たちと一緒にお仕事をしよう・この人との時間を大事にしよう」と純粋に興味をもてる人達と仕事が出来るようになりたいと思ったのが、二つ目の理由です。人生の大部分の時間を働いて過ごす訳ですから、(もちろん、仕事なので難しい局面もたくさん起こるんですけど)できるだけ楽しい時間にしていきたいと思ったのです。

3.自活力をつけて行く必要があると思った

ここで書いている「自活力」とは、単純に「生きて行くための力」です。少々生なましい話題になってしまうのですが、離婚後の両親を見ていると「男女の収入の格差って本当にすごいんだな」と素直に思うしかない機会が多くありまして。【自活出来る力・経済力を身につけなければ自分の思い描く人生を歩むのが格段に難しくなる。女性であるならば尚更難しくなる場合が多い】という社会の現実を間近で教えてもらいました。私は今30歳で、未婚で、生き方を模索しながら色々と挑戦してみているところ。この先何が起こるかわからないんですけど、身近な人が困っている時に助け舟が出せる程度の経済力が欲しいですし、「本当は〇〇をしたい。でもお金が足りないからできない」という場面を人生から積極的に無くしてゆきたいです。それ位の自活力を今から身につけるには、会社員の頃よりもっっっと知恵を絞らないと立ち行かなくなるような環境へ身を置く必要があると思ったのです。

「働き方」を選ぶ時、大事にしたい価値観(誰かに話しても共感してもらえなさそうな、自分にしか理解できない自分自身の価値観)がもしあるなら、それを基本軸に据えて選ぶべきです。実際働くのは自分なのですから。働き方を選ぶ理由は、自分本位で良いのです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。



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