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麗子・完結 霊能者?に前世を観てもらった話


以前、麗子という霊能者に霊視を受けた話をした。
麗子というのは私が勝手に付けた【あだ名】で本名は忘れた。

そしてもう一つ麗子のエピソードがあることも忘れていた💡

なのでそれを最後に麗子ネタは完結とさせる。

麗子に初めて霊視を受けた記事にご興味のある方は、こちらから読んでいただきたい👇(ちなみに3話続きです)


以下、その後のエピソード。


麗子の珍鑑定を受けてから間も無く、懲りずに2回目の鑑定予約を入れた。

今度のテーマは《前世》である。

何故そんな経緯になったか忘れたが、ネイルのお姉が『前世も視てもらったの❤️』的なことを言って前回同様《ならば私も!》という流れになったんだと思う。

正直期待はしていなかった。


んが!
私の田舎に《前世》を視れる人間がいること自体レア!

しかも《前世》を視てもらったことのない私には麗子の霊力への期待より、断然興味の方が勝ち予約することにした。


一先ず麗子に電話をすると、何と引っ越したという。

しかも前回の住所とは逆方面で、明らかにあの立派な家より寂れた感が漂う住所。

イヤな予感はしたが、既に前世を欲する身体になっていたので予約を完了させた。

そして当日、言われた住所に赴くと、私の子供時代からある見慣れた《小さな古い家》だった。

そこは親戚の家に行く途中の交差点の角にある《こぢんまりとした家》で、ある意味目立っていた。

【何故ここに?】

前の家とのギャップが激しく【何故?】という言葉しか浮かんでこないくらい激しく動揺した。

そして家の前に車を停める際、すんごくイラッ💢とした。

【何故ここに?】

という場所に木が一本、ドーン!と立っていたからだ。


それは2台分の駐車スペースの1.5台分の所に立っているので、麗子の車の横にスッキリ収まるよう駐車できない。

私の車はマナーの悪いヤン車のように斜め駐車することとなった。

なんて勝手が悪い💢…と思いながらチャイムを鳴らすと相変わらず無表情の麗子が迎えてくれた。

リビングに案内されると以前の乱れた感じはまったく無く、むしろ【何も無い】に等しい一人住まいのような室内だった。
あの家にあったはずの子供用品もすっきり無い…。

【麗子…離婚した?】



思わず聞いてしまいそうになった。

前の家で見かけたあのダンボールや積読タワーは、ここに引っ越す為だったのか!

点と線が繋がった興奮で叫びたくなったが、それをおくびにも出さず《前世リーディング》がスタートした。


どんな様子でリーディングが行われたか記憶に無いので結論を書くが、私の過去世は『平安時代の女性で宮廷の書記だった』とのこと。

麗子を信用していなかったくせに、ちょっと良さげな前世を言われて舞い上がり、帰宅後早速友達に自慢していたことを覚えている。


しかし今考えると…
【宮廷書記】というのは前世リーディングでは結構みんな言われている職業である。

なので、いかにも高尚な仕事をしていた過去をクライアントに言えば喜ぶだろう…という嘘臭さもしないでもない。

あの時、麗子に
『アナタの前世は江戸時代に盗みを働き、市中引き回しの刑に処された貧乏百姓です』
と言われていたら、とことん麗子の評判を落とす
【市中disり回しの刑】に処していただろう。

そしてそんな貧乏百姓(自分)を憂い、傷ついただろう。


当たっているのか?当たっていないのか?誰にも証明できない前世。


今更ながら、前世というのは知ってても知らなくても、どうでも良いことだと思った。


でも麗子に言われた前世は、今の自分に繋がっているようにも思う。

何故なら…

こうやって文章を書くのが好きだし、大きな寺院や派手な装飾を見るのが好きだし、妙に京都より奈良の方が好きだったりする…。

しかも私が日本で好きな場所・第1位が奈良公園なので、奈良出身の宮廷書記だったんじゃ?と思ったりもする…。


それっきり麗子の鑑定を受けることは無かったが、しばらくしてから営業メールが届いた。

『営業してくる占い師って初めて!怖っ!』と驚きシカトしたのだが、今思えば生活苦しかったのかなぁ…と切なくなる。


多分もう60歳くらい。
古くて小さい家だったけれど陽当たりが良かったのを覚えている。

邪魔だけど麗子を守ってくれているような、あの大木と一緒に元気でいてほしい。

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