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『とかげ』吉本ばなな

『とかげ』吉本ばなな(新潮文庫)


波を感じた。

人生の瞬間瞬間を感じたり。

ふと思い出す、過去
とか。

同じ景色でも
自分の気分で、その瞬間で
見え方が変わってしまうこととか。

自分が何度も何度も考えてきたようなことが
たくさん書いてあった。
バンドで初めて
作曲をしたときのテーマと同じような
テーマ感を感じたり。

吉本ばななさんの本を読むのは初めて。

何かを説明するときの
例え話、例え方が
やさしくあたたかくて印象的。

その時受ける印象や感情と
似た波長の出来事を
別のもので例える感じ、
うんうん
って思った。

それがなんか
気取ってるような表現ではなくって
届いてきた。


双極性障害の自分は
なんだか人よりも波について
考えることが多い。

多かれ少なかれ人には人生には
いろんな波があって
因果があるよなあと。

エネルギーの波というか
うねりというか
またそれがSFのような
うそみたいな

そんなことたちが
散りばめられてる作品だった。


いろんな矛盾とか嘘とか。


いま
を感じてる登場人物が多かったような。
最後に読んだ
『大川端綺譚』が
特に。
よかったなあ。

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