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「behind the scenes」出来るだけ、ありのままを表現していきたい(撮影エピソード)

フォトグラファーは、この日、
終始カメラを手放すことがありませんでした。

場所を変える移動中や次のシーンの準備中も、
気を抜いているキャストの表情や、
絵になる背景を見つけると、
カメラを構え、シャッターを押し続けていました。

私たちが現場で見ていないシーンが、
この日の写真にはたくさんあったのです。

ロケーションの魅力も、
キャストたちの個性も、
出来るだけ、ありのままを表現していきたい。

今回は、そんなオフショットをご紹介します。

朝一のシーンを終えて

この日のスタートは、小樽堺町通りにあるカフェ店内。写真の彼の撮影シーンを終えたひと息のカットです。お店の方に出していただいたアイスコーヒーを飲む姿がクール。彼と初めて会った日もカフェ。その時、グラスを持つ所作が綺麗だったことを思い出しました。今風なルックスですが、話をすると古風な一面も見え、レトロな小樽と若者のMIXという、今回の企画にピッタリとはまったキャストでした。

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商店街を移動中

この日のロケ地となった、小樽堺町通り商店街。全国的にも有名な名産店が多数並ぶ観光地でもあります。次の場所まで移動している様子もカメラは追っていました。キャストたちは撮られていることにさえ気づいていない、彼らのありのままの1シーンです。立ち並ぶ周りの景色のせいか、地元の幼馴染が夏休みに集まったかのような和やかな雰囲気を感じました。この日の北海道は30℃を超える真夏日でした。

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脇役も主役に

下の写真は、2枚目と同じ店内です。アンティークな家具、貴重な調度品、昭和の生活用品などがさりげなく置かれ、全体がレトロな空間に包まれています。その空間全体が今回の主役の1つではありましたが、そこに置かれていた脇役たちを、次のセッティングでバタバタとしている時、そっとカメラに残してくれていました。名脇役も時には主役に抜擢です。

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今回の小樽撮影は、地元の皆様にたくさんのご協力を頂いたからこそ成立した企画です。この場を借りて各店舗様への感謝を込めたご紹介をしていきたいと思います。

記事中の1枚目、3枚目の写真を撮ったカフェは、小樽堺町通り商店街の中心あたりに位置する「大正硝子館 くぼ家」です。ここの魅力の1つには、お店で出されている小樽硝子の器があります。小樽硝子には、手作りならではの温かみと、ひとつひとつに表情があります。そしてその器が、メニューに合ったそれぞれの表情になっているのです。

私が学生時代の古い校舎に、柄付き硝子窓とステンドグラスがありました。「大正硝子館」の硝子製品を見ていると、当時の校舎の窓を思い出します。

変わらない良きものに触れると、忘れかけていた映像が蘇る時間にもなるかもしれませんね。

大正硝子館
https://www.otaruglass.com/

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