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紙好き必見!印刷の裏側お見せします「杜の小さな印刷工房 ―刷ったり押したり失敗したり―」展

本日はDNPの所在地、東京・市ヶ谷の文化施設のご紹介。(満を持して!)

現在開催中の企画展は、レトロ好き、文字好き、紙好きな方に、特におすすめしたい展示です!

市谷の杜 本と活字館「杜の小さな印刷工房 ―刷ったり押したり失敗したり―」

「市谷の杜 本と活字館」はDNPの事業の原点である活版印刷の職場を一部再現し、文字のデザイン、活字の鋳造から、印刷・製本までのプロセスを展示、紹介する施設です。

「時計台」の愛称で親しまれてきた建物を、1926年(大正15年)竣工当時の姿に復元しています

「市谷の杜 本と活字館」には、来館した人が印刷や本づくりを体験できる小さな印刷工房があり、卓上活版印刷機やリソグラフなど様々な印刷の機械もそろっています。

試行錯誤を繰り返して印刷物が出来上がっていく様子を、印刷工房の機械の紹介をしながら追っていく展示が「杜の小さな印刷工房 ―刷ったり押したり失敗したり―」です。

建物の2階にあがると今回の企画展がはじまります。
その様子を写真と共に一部ご紹介します!

たくさんの試行錯誤を経て

中に入ると…

すごい量の紙…!

壁一面に無数の紙が貼られている様子が飛び込んできます。

大日本印刷の歴史に関する絵葉書の制作を例に展示しています

この紙、全部校正刷りや印刷ミスなどの試行錯誤の過程なんです…!

いろいろな機械や道具をスタッフさんが駆使して印刷しているため、完成までにたくさんのボツが発生するのだそう。
いろんなパターンの失敗が張り出されているので付箋のメモをもとにどこがミスなのかじっくり見てみるのも面白いです。

企画展のチラシは4色刷り

今回の企画展のチラシの制作工程も。鮮やかな発色はこうやって印刷されているんですね。
手に持ってたチラシが、展示を見る前と後では変わって見えます。

そのほか、印刷の機械や道具をキャラクター化して分かりやすくその特徴を説明する展示もあります。

箔押し機は横綱になっていました。圧!
パネルの裏側に印刷現場の方の苦労話が…(ぜひ現地でチェックしてみてください!)

テキンをつかった活版印刷体験

小さな活版印刷機、テキンをつかって実際にしおりに印刷をする体験ができます。
ハンドルを上下させてインクを練って、ギュッと抑え込んで印刷します。

スタッフの方が丁寧に教えてくれます。

また、最後に絵葉書の完成品を1枚、お土産として持って帰ることが出来ます!
展示で制作過程を追ってきたので、どのデザインにも愛着がわいて、どれにするか迷いますね。

苦労の末に完成品した絵葉書が並びます

企画展の会期は2023年2月26日まで

企画展以外に、1階の常設展示も本づくりのプロセスを体験することができて楽しいですよ!
(ちなみに館内1階カフェのコーヒーがおいしいので個人的にはかなりおすすめです)

1F展示の様子

入場料は無料ですが、完全予約制となりますので、市谷の杜 本と活字館のWebサイト上にある来館予約からお申し込みの上、ご来場ください。

杜の小さな印刷工房 ―刷ったり押したり失敗したり―
会場  :市谷の杜 本と活字館(Ichigaya Letterpress Factory)
     東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
会期  :2022年11月10日(木)~2023年02月26日(日)
開館時間:平日 11:30~20:00、土日祝 10:00~18:00
休館  :月曜・火曜(祝日の場合は開館)
完全予約制、入場無料


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