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御前酒蔵元辻本店×暮らしの料理×IMADEYA ほろよいワークショップ 「稲からはじまる手仕事体験」

2024年6月22日に行われた、ほろよいワークショップ「稲からはじまる手仕事体験」の様子をIMADEYAスタッフの体験談を基にブランドコミニケーション本部の松本眞理子がレポート致します!

御前酒について

御前酒とは、1804年、岡山県・勝山に創業した辻本店さんが醸す日本酒の名称です。かつて美作勝山藩への献上酒であったことから「御前酒」の名がつきました。
そんな御前酒は、地元・岡山県産の雄町と蔵の横を流れる旭川の伏流水を使用し、旨味の乗ったキレの良いお酒で、料理との相性も抜群です。
そして、御前酒を語る上で欠かせないのが「菩提酛」です。御前酒は、奈良の菩提酛とは違い、そやし水を作るまでの期間が長いのが特徴で、少し甘酸っぱい香りに複雑な旨味を感じることができます。
2007年からは岡山県初の女性杜氏である辻麻衣子氏を中心に、若手蔵人らが知恵を絞り合い、2022年からは全量を岡山県産の雄町で仕込みを行い、より美味しい酒造りを目指しております。

菩提酛とは
奈良の菩提山正暦寺で鎌倉時代以降に生み出されたとされる酒母の造り方。酒母の仕込みを行う前に生米と蒸米を水に浸け乳酸菌を繁殖させた水「そやし水」を作り、この乳酸を大量に含んだ「そやし水」を仕込水とし、一緒に浸けていた生米を蒸して蒸米にして麹と共に仕込むという方法。


会の始まりの様子

ワークショップについて

日本人の暮らしに欠かせないけれど、普段はなかなか触れることのない「稲」。
今回はその「稲」にフォーカスを当て、辻本店現杜氏の辻麻衣子さんをはじめとし、晩御飯企画『暮らしの料理』を主宰している波平夫婦(波平龍一さん、波平雪乃さん)をお招きし、ワークショップを開催しました。

前半は、雪乃さんによる藁細工体験。
雄町の稲も含んだ藁の紐で、酒バックを編みます。
後半は、辻さんのお話とともに、御前酒とそれに合う龍一さん特製のおつまみで乾杯、となんとも盛りだくさんで贅沢な内容・・。

そしてなんと波平ご夫婦、実際に酒造りを体験したい!と約6ヶ月間、辻本店にて住み込みで働いてこられたばかり。
そこで得た酒造りの経験を活かして、今回イベント用にスペシャルブレンド酒を杜氏の麻衣子さんとともに試作し、参加者の手土産としてご用意くださいました。

その名も「すきにのみねぇ」

身長ほどの稲を抱える雪乃さん

●コンセプト
「割ってもおいしい、飲み手に寄り添う日本酒」。 御前酒をより自由に、感覚的に、飲み手それぞれの「好きなように」飲んでもらいたい。
そのままでおいしいのはもちろん、ソーダ割りなどで、気分に合わせて毎日でも楽しんでもらえる 仕上がりに。ロックやお燗もおいしく、これまで日本酒に馴染みのなかった層へもアプローチ。

●ターゲットイメージ
・仕事が少し残っている時など、あまり酔いたくないときでも少し飲みたい人。(いわゆる低アル商 品では満足していない人)
・パーティーや宴会シーンで、多様な好みの人とシェアできるお酒を探している人。
・シュワっと爽快な、初夏に楽しめるお酒を探している人。

なんて万能で柔軟なお酒なんでしょう・・聞いているだけでワクワクしますね。

そしてブレンドした3種類のお酒の使用米はもちろん全て雄町米!そして菩提もとです。
特徴として、全く異なる3つの酒をブレンドしています。
・菩提もと貴醸酒
・菩提もとにごりライト
・BY27菩提もと純米古酒

残念ながらこちらのお酒はイベント限定、わずかに用意した販売分も全て完売致しました(嬉)。

イベントを通して藁細工でオリジナルのお酒バック作りをしたり、酒造りや米、岡山のお話を辻麻衣子さん本人から聞きながら、御前酒とそれぞれに合わせた特製のおつまみを大いに楽しみました。

炊きたての雄町でおむすびを握る龍一さん


イベントで試飲した日本酒

今回イベントヘルプをしてくれた日本酒大好きSUMIDAスタッフ村上のコメントとともにご紹介します。

『御前酒 1859』
「岡山で雄町・菩提酛の新しいスタンダードを造りたい」という思いから始まったお酒です。
名前にもある1859とは雄町米が発見された年のことで、雄町のふくよかさ、厚みのある味わいが特徴です。

村上コメント
米の甘み・旨味が感じられ、料理にすごく合わせやすい日本酒だなぁと感じました。冷やよりは常温に近いほうが香りも立ち、時間を置くことで酒自体が丸みを帯びてまろやかさが増しました!

御前酒 菩提もと にごり酒 火入れ ライト
「白麹甘酒四段仕込み」を行った低アルコールにごり酒。
旧来の製法に囚われ過ぎず発展させてきた御前酒だからできる菩提もとの発展的なスタイルです。

村上コメント
さっぱりとした甘さと爽やかな心地の良い酸が印象的。13%と低アルで、暑い夏に飲みたい安心する日本酒です!

御前酒 すきにのみねぇ
今シーズン波平夫婦が辻本店で実際に醸したお酒であり、名前の通り、ストレートやロック、ソーダ、燗酒まで自由に飲むことができることをコンセプトとしたオリジナル酒。

村上コメント
今回はソーダで割って飲みましたが、イベント当日が猛暑ということもあり、スイスイお酒が進みました。個人的には、食事と合わせる際などは米の旨味がより引き立つストレートかロックもおすすめだと思います!


試飲したお酒と藁バック

おわりに

イベントでは、予想以上に藁で編む酒バック作りが難航し・・、時間内に作り上げようと、最初は皆さん集中して作業をしていました。
しかし、御前酒や波平龍一さんのアテをお出しすると、ほっと一息。
次第に初対面の方とも教え合いながらそれぞれのバックを作る姿がとても印象的でした。
やはり美味しいお酒と美味しい料理は和らげ、繋げ、人生を豊かにするんだな、と改めて実感。

今回、五感をフルに使い全身で稲から始まる農、食、文化を体験していただいたほろよいワークショップに。最後まで和気あいあいとしながらも熱気を帯びた雰囲気で、会場はおおいに盛り上がっておりました。

辻さんも藁細工に挑戦!


時間内にほぼ完成された手先の器用な参加者様



御前酒辻本店のお酒が飲みたくなった方はコチラ


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