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改良メダカ品評会の文化芸術事業としての意義

改良メダカの品評会は、生物学的な美しさと多様性を称賛し、それを通じて人々の美的感覚を育む文化芸術事業です。この活動は、以下の理由で文化芸術部門に属すると考えられます。

芸術的表現の場としての価値
改良メダカは、飼育者の手によって様々な色や形に育てられます。これらのメダカは、生きた芸術作品とも言える存在であり、品評会はそれらの作品を展示し、評価する場です。飼育者は、メダカの色彩や模様を通じて自己の芸術的センスを表現し、観賞者はそれを鑑賞することで美的体験を共有します。

品評会入賞個体

伝統文化としての継承
改良メダカの飼育は、天保6 (1835) 毛利梅園により描かれた 『梅園魚譜』でも登場するように、江戸時代から続く日本の伝統文化の一環として長い歴史を持ちます。

品評会は、この伝統を維持し、新しい世代に伝えるための重要な役割を果たしています。また、地域ごとの特色を持ったメダカの品種を育成することで、地域文化の多様性と独自性を反映します。

江戸時代 毛利梅園により描かれた 『梅園魚譜』 
国立国会図書館ウェブサイトより

コミュニティの創造と交流の促進
品評会は、メダカ愛好家が集まり、情報交換や意見交換を行う社会的なイベントです。このような交流は、コミュニティの結束を強化し、文化的な対話を促進します。また、地域の祭りやイベントと連携することで、より広い層の人々に文化芸術を体験する機会を提供します。

当会主催品評会の模様
老若男女問わず、改良メダカの美しさを楽しんでいます

以上の点から、改良メダカの品評会は、芸術的な創造性、伝統文化の継承、社会的交流という文化芸術事業の三つの要素を兼ね備えており、これらの要素により、品評会は単なる趣味の集まりではなく、文化芸術部門に属する価値ある活動として位置づけられると考えます。

IMA 国際メダカ愛好会 理事長 梅下智弘
http://valvert.jp/ima/

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