余暇を楽しんでいるはずなのに、なんだか満たされない:暇と退屈の倫理学を読んで
Youtubeで東海オンエアの虫眼鏡さんが紹介していたエピソードが
とても気になったので読んだ1冊。
結論から言うと、
人生でこの本に出会えたことが本当に幸福だと思った。
中盤が少し読みにくく、理解しながら読み進めるのに時間がかかってしまった。
この本を読んでいく中で、頭の中でたくさんの考えることがあって、
「この私なりの考えをだれかと語り合いたいし、他の人の意見も聞きたーい!」
となりすぎて、友達に読んでもらった。
(ちなみに友達からは「半分読んだからもういい?(笑)」とラインが来て笑ってしまった。「ダメ」と返した。)(友人は後日ちゃんと読了してくれた。)
今まで言語化できなかった、この暇と退屈のなんともいえない感情を、この本で言語化してもらったことでスッキリした。
読後、自分なりに落とし込んだことは3つ。
自分はきっと浪費をしてなくて、浪費と思い込んだ消費にお金と時間を使っているから満たされていない。
だからこそ、お金と時間を使うときに、消費なのか浪費なのかを意識して使うこと。
自分にとって、丁寧な暮らしをして、四季を享受することが生きる満足感につながるんじゃないかと考えた。
だからこそ、日常の中で美しさを探すし、たまには日常を出て、誰かの生活の中にいつもあるであろう美しさに触れてみる時間を大事にしようと思った。
(今まで、なぜ自分はこんなことが好きなんだろうという理解ができなかったけど、この本を読んで言語化されてスッキリした。)
他者から与えられていない、自分でつかみとった「好きなこと」を把握すること。頭で考えず、心踊ることを否定しないこと。
あー、すごい読んでて楽しい本だった!!
難しいけど、ひとつひとつ落とし込みながら、考察して、自分の意見も踏まえながら、ノートに書き出しながら読むこの読み方、大満足すぎたー。
またやろう。
えぐい時間かかるけど。
そしてなにより、このわがままに付き合って読んでくれて、考察を語り合える友人がいることに大感謝。ありがとう。
おすすめの一冊です。
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