自分のために表現したい。
私はデザイナーだ。
新卒でデザイン会社に入社して、今年で5年目。
5年目ともなると、見た目をつくる制作者としてだけでなく、コンセプトやターゲット設定など、案件の企画から担当させてもらえることも増えた。
むしろ、今ではそっちの方が主戦場だ。
そんな私がここ最近思うこと。
仕事以外で「表現」してないなあ。
映画とか、本とか、新しいお店に入ることとか、いわゆる「インプット」は大好き。ただ、そういった「経験」を「自己表現」にまで昇華しきれていないのだ。
noteは、どちらかというと日記に近い。アウトプットといえるほど、技術面を試行錯誤しているわけではないので。
ここでいう「自己表現」は、完全なる、自分のための、自分の感性のままに作り上げるもの、いわばアートみたいな感じ?
なぜなら、日頃の経験は一応、デザイナーという仕事の中で活かされているから。
今の案件もとい、お客様のことを考えながらインプットするのは楽しいし、なんだかんだその視点が習慣づいている。仕事のために勉強したこともたくさんある。
でも、日々の仕事をこなすうち、
自分の感性だけで表現したいなあ。
と思うようになった。
自分の世界観を表現したい。そのための手段を模索したい。
自分の個性をアウトプットして、目に見える作品にしたい。
お客様のご要望に合わせてクリエイティブする、デザイナーという今の仕事も好き。だけど、自分だけの、閉じこもった世界も作りたい。そう思うのはクリエイターの性?私だけ?わからないけど…
絵を描くのが昔から好きな私だけど、最近、自分のために絵を描いていない、と思った。
でも、いざ描こうとしても、どんな絵柄で、どんな世界観を表現したらいいのか分からなかった。
数年前は、もっと「こういう表現をしたい!」って強い気持ちがあったのになあ。
自分をあらわす絵の描き方を忘れてしまったのがショックだった。
なんでも継続が必要だし、なにより自己表現には自己との向き合う時間が大切だよなあと思った。当たり前だけど。
仕事や周辺環境でバタバタして、心の病気になって、一時期は外に出るのも億劫で、インスタなどで流れる他人の作品になんとなく感化される自分。
そりゃあ、自己表現の仕方、忘れるよなあと思った。
夏の終わりにかけて、少しずつ体調が良くなり、遠出もできるようになって、そろそろ、自己表現「トレーニング」(と呼ぶことにする)に力を入れてみてもいいんじゃない?
先日久しぶりに会った美大時代の友人、クリエイティブの仕事以外にも個人的に絵を描き続けていた。もとから絵が上手い子だったけど、さらに上手くなっていてカッコよかった。今年1年、ほとんど何も作れなかった私は少し焦った。人と比べることなんてないのにね。
でもいい刺激をもらえたし、いいタイミングだったと思う。お仕事で出会うお客様や、周りの人だけでなく、自分のために「こだわり」を持とうじゃないか。
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