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ラピュタは心の故郷

金曜ロードショーで久しぶりに『天空の城ラピュタ』を観たので書き殴ります。

ラピュタは、シータにとって「心の故郷」であり、彼女のルーツが詰まった場所。
ムスカたちのような危険な存在に乗っ取られそうになったとき、シータとパズーは「滅びの呪文」を唱え、ラピュタを守るために大きな犠牲を払うことを選ぶ。この選択によって、ラピュタは再び天空へと昇り、人の手の届かない場所に戻り、失われた故郷としての役割を果たし続ける。

ラピュタは、私達にとっても、「自分の心の故郷」であり、「守るべき自分の根幹」を象徴するものだと感じた。
ムスカがラピュタを支配しようとしたとき、シータとパズーは「バルス」を唱え、ラピュタの力の象徴である科学技術の結晶を手放し、富を捨てても一番大切な城を守ることを選んだ。それによって、ラピュタは再び高く昇っていくことができた。力や富を手放すことは大きな犠牲かもしれないが、それ以上に大切なものがあるということを教えてくれる。

私達もまた、変な奴らに自分の大切な根幹を脅かされそうになったら、表面的な力や富や世間体にとらわれることなく、本当に守るべきものを守らねばならない。
かつては戦闘用だったロボット兵が、花や植物を大切にし、動物や鳥たちと平和に暮らしている姿は、一見ひとりぼっちに見えるけど、パズーが「ちっとも寂しくないみたいだね」と本質を言い当ててくれている。
自分にとって本当に守るべきものを守れば、最後にはちゃんと幸せが残る。それが、私が久々にこの作品を見て感じ取ったメッセージ。
やっぱりジブリって最高だな。「君たちはどう生きるか」も今すぐにでももう一度観たくなった。

パズーが朝を告げるトランペットを吹き、鳩が翼を広げて谷を舞うシーンと、最初に出会ったロボット兵が最期までシータを守って爆撃で溶けて死んでしまうシーン、何度観ても泣く。
ロボット兵はともかく、パズーのトランペットで泣けるのなんでなんだろう?

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