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電撃旅行~青森編~3/4「キモオタが見る弘前」

青森旅行記第3回はいよいよ旅の本題、「ふらいんぐうぃっち」の聖地巡礼に触れていきます。特に今回はメタ的な話はせずに、単純に楽しんだ内容をまとめていこうかと。noteユーザーの方はどれほどキモオタ耐性があるのか分からないので、なるべく自重しながら書いていこうと思います。

旅の流れ

夜に弘前に到着したのでその日はとりあえず夜の街を軽く散策、翌日から本格的に旅行をしました。翌日の午前中は車で付近に点在する聖地を回り、その後岩木山神社と巌鬼山神社に行きました。ここまでは雨が振ったりやんだりだったのですが、それは想定内。午後になって雨がやんでからは藤田記念庭園と弘前公園付近を歩き回り、日没前に弘前駅へ向かうといった感じでした。レンタカーがあれば1日で大体回ることができます。時間がなければ弘前公園と藤田記念庭園さえ回れば、漫画やアニメで見たカットがたくさんでテンション上がること間違い無しでしょう。
岩木山神社はバスでも向かえるようですが、本数的に車を用意した方が良いと思います。後ろの時間を気にしてはせっかくの旅行が100%楽しめないと思うので。

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こちらは漫画でもアニメでも出てくるバス停「下湯口」の時刻表です。どのバス停も確認したわけではないのですが、とにかくこのバス停を経由する路線は少なそうな雰囲気がしますね。こういうものを見つけると、漫画の中の生活感が妙なリアルさを持って浮かび上がってきます。

街の様子

本来はねぷた祭りが開催されていたはずなのですが、今年は時勢を鑑みて中止になってしまいました。街、県をあげての盛大なお祭りですから、当事者の方の落胆はさぞ大きかったと思います。たかが祭りと思うことなかれ、街を歩いてみるとねぷたに対する熱い想いがひしひしと伝わってきます。

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酔っていたうえに歩きながら撮ったのでブレブレですが、これは弘南鉄道、中央弘前駅に停車直前の車両です。こんな感じでどこもかしこもねぷた祭り一色。商店街に並ぶ店や家の中には、外に見えるようにねぷたの飾りつけをしていたり、ねぷた関連と思われる謎のトロフィーを飾っていたりと本当に地域住民の皆さんがお祭りを大切にしていることが分かりました。
どうやらねぷただけではなくミニ夏祭りのような感じで、各神社が次々に開くものもあるようです。よそ者には少しハードルが高いですが、これも回れたら楽しいのかと思います。
アニメでは真琴さんがねぷたに行くシーンはありませんでした。残念ですが、当時の原作もそこまで書いていなかったのでアニメ化しなかったのだと思います。原作厨の私としてはアニメオリジナルはリスキーだと思うので、ありがたいですね。

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これはオープニングや魔術でカラスを呼び寄せたシーンに登場する神社の境内で撮った写真です。弘前ではどの神社にも馬の石像があり、こちらでは見ないので驚きました。奥で狛犬が「阿」の口をしていますが、馬は左右対称の造りとなっています。昔はこの辺りで特に馬が貴重だったのでこうした石像が置かれ、今でも馬肉を食べるのはご法度な地域が残っているなどという歴史があるのでしょうか。

岩木山神社、巌鬼山神社

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これはふらいんぐうぃっちにも出てきました、岩木山神社の門、正確に言えば随身門です。階段を延々と上るような神社ではなく、気軽にお参りできる立地となっています。建物は400年ほどの歴史がありますが、それを感じさせない美しさが保たれています。青森県の神社は質実剛健という感じですね。坂上田村麻呂が東北を平定してからこうした神社などが建てられ始めた影響なのか、平安貴族というよりは厳格な武家の雰囲気を感じます。
建物とは逆に、周囲の石垣や灯篭は歴史を感じさせます。拝殿前にある石造りの池が特に趣深く良いものでした。また写真でも分かるように参道の左右が緑に覆われた石段となっており、これが美しい景色を作り出しています。きちんとした知識と機材があれば、若草色と赤色のコントラストが一層映えた美しい写真を撮れたことでしょう。
戦艦「陸奥」の艦内神社でもあるそうなのですが、それらしき碑を見つけることができませんでした。というより、観光地に良くあるタイプの案内板や説明版がありません。事前に歴史的背景などを調べてから行くことをお勧めします。

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続いてこちらが巌鬼山神社。岩木山神社よりも歴史が古く、1200年ほど前に建立されています。アニメには出てきていませんが、漫画第1巻の表紙ということでファンの間では認知されている方も多いかと思います。
まずはここに向かうなら車必須です。バスではかなり厳しいと思うので、最悪タクシーを拾うと良いと思います。参拝自体はすぐ終えることができるので、待ってもらえるかと。それからGoogle mapの住所が間違っています。ナビに使う際は別のサイトを参照するなりご注意を。MAJIDE

おそらく岩木山神社はここから分霊されたのではないかと思うのですが、正確ではありません。こちらは参道の周りを杉の巨木が囲むという荘厳な造りになっています。どの杉もものすごく太く、かつきれいに枝打ちされているので非常に美しい森になっており、是非参拝して欲しいと思います。また参道の途中に野性味あふれる猫が5、6匹おり、人間が近付いても全く逃げません。
岩木山神社から車で20分くらい離れているということもあり参拝される方は少ないですが、ゆったり流れる時間の中で感じるあの雰囲気は一見の価値有りです。

素晴らしき青森

ここまでで全て紹介してきたわけではないのですが、総じて青森県はどこもきれいに整備されていて良い、というのが一番の驚きだったことかもしれません。岩木山神社も美しく保たれており、参拝者の少ない巌鬼山神社も掃除されている方がいました。
第一次産業に従事されている方の割合が多いからなのか、生活圏の周りの森にはきちんと手が入っていて、休耕田も少なかったです。前回書いたように道路整備も行き届いていますし、そういえば道端に落ちているゴミも少なかったような気がしてきました。
特に自然環境に関しては、なるほど、自然と共生するというのはまさにこういうことかと実感した思いです。もちろん郊外に行けば様子は変わってしまうのかもしれませんが、細かいところに県民性の良さが表れているようで、青森県がとても好きになりました

書ききれない

書いていくうちにすごいボリュームになってしまいました。あんまり長い記事を書くのも何なので残りは次にして全5回にしようと思います。これだからキモオタは語り始めると長いって言われるんだろうなぁ。結局自重できてなかったですね
次回は藤田記念庭園と弘前公園のレポート、最終回はメタ的な話とふらいんぐうぃっち愛をまとめようかと思います。それでは。

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