きり

地方に生きる女子大生です。

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最近の記事

方言なんて、話したくなかった。

貴方は方言を持っていますか? 私は持っています。かなり癖のあるイントネーション。津軽弁です。 テレビでは字幕がつくことで話題になり、何を話しているかわからない、方言なのに可愛くないと言われる津軽弁です。 しかも、青森に来たことがありますか? この津軽弁、未だに若い人すらネイティブな話者なのです。というよりも、青森に生まれたものは津軽弁が話せないと村七分。標準語なんて「おかしい」「オタクみたい」「格好つけるな」そういう世界です。だから大学に入って他県出身者と会い、話をしているの

    • 割り勘でいいです。

      多分、自分はフェミニストです。いやフェミニストがなんなのかイマイチわからんけど、自分が女だって自覚が強くて、だからこそ誇らしかったり悔しかったりする。 自分が女である自覚をしたのはいつか分からないけど、性的な意味を孕まないのであれば保育園児の頃には既にあって、どうして男の子は「ムスコ」なのに女の私は「ムスメ」なのか、それが気に食わなかった。当時は漢字なんてわからないから、どうして男なら「コ」になれるのに女は「メ」なの? と思ったわけ。だってどうにせよパパとママの子供でしょう、

      • 文化は資源か?

        お盆も終わってまもなく、我々某大学のゼミナール生たちはとある場所へ赴いていた。その土地の名は…… 青森県野辺地町ご存知でしょうか。 ちょうど青森県をフタコブラクダさんだと思うと、首の付け根あたりの海に面した町です。 かつては北前船で京都との交易で栄え、その名残からかは諸説あるが「野辺地祇園祭」という、山車を作り、笛を吹き、太鼓を叩き、鐘を鳴らす祭りが夏に行われる。 最近、日本遺産に登録されたことで、詳しい実態調査を行いたいと考えた市のほうからわたしたちに声がかかり、今回

        • あれから、って知ってる?

          実習が終わったので昨晩からバイト戦士になりました。そういえばもうすぐ最低賃金があがるそうです。嬉しい。でもダブルワークのうち片方は個人だし元々高時給なので変わらなそう……。男の人をお口で喜ばせる(誤解を生じる表現)お仕事をしているのですが、時給は1300円。本当はこんなことしたくないけど、青森県は時給が低くてひとつだけじゃ生きていけないから仕方ない。同じ業務内容なのにちょっと南の盛岡だと2000円くらいって聞いて辛くなったし、東京だと3倍とかだって聞いて泣いた。それでも青森に

        方言なんて、話したくなかった。

          差し伸べる、ということ

          実家に帰ってきた。まあ実家と言うけど大学からたかたが15km程度しか離れていなくて、よく自転車で通っていた程度の距離なのですが……。それにしても両親、二十歳の娘が帰ってくるってのにハイボールとストロングしか用意してないのどういうつもりなんだ。勿論飲みましたけどね。いま少し身体があつくて、セルフ熱帯夜を演出。 どうして実家にいるかというと、介護実習があるからなのです。実はわたし、教員免許を取得するために勉強しているんだよね。先生になるつもりは全然ないけど、学校嫌いだからさ……。

          差し伸べる、ということ

          喪失と復元

          黒い服を選ぶのはアイデンティティを確立しようとしているとき、という話を聞いたことがある。一昨日はとても寒くて、夏なのに馬鹿か、と慌てて上着をひっぱりだした。コンバースのパーカーは黒色で、カジュアルさと可愛らしさが丁度いいバランスで愛用している一着だ。青森の夏は短い、とはいえ8月なのに20度を下回るのはいただけない。大学生の夏はここからはじまるのだから、気温にはもう少し夏としての意識をしっかりと持っていただきたい。まあそれで、晩は0の家に行って朝起きて大学に行く時に上着を忘れて

          喪失と復元