喪失と復元

黒い服を選ぶのはアイデンティティを確立しようとしているとき、という話を聞いたことがある。一昨日はとても寒くて、夏なのに馬鹿か、と慌てて上着をひっぱりだした。コンバースのパーカーは黒色で、カジュアルさと可愛らしさが丁度いいバランスで愛用している一着だ。青森の夏は短い、とはいえ8月なのに20度を下回るのはいただけない。大学生の夏はここからはじまるのだから、気温にはもう少し夏としての意識をしっかりと持っていただきたい。まあそれで、晩は0の家に行って朝起きて大学に行く時に上着を忘れて、家からまた持ってきた上着も置いてきてしまって、3つめの上着を仕方ないから出してきた。わたしは大学3年生だけど色々なことがあってこの春に越してしたので服がないから勘弁してほしい。そう、それで、その上着が全て黒だったという話に戻るのである。
この話をぼそっと0にすると、別に気にしたふうでもなくふうん、と言っていたので、なんだかミスったなという気持ちになった。何歳になってもわたしはメンタルが雑魚いので、言葉をひとつ発するのにも後悔ばかりしている。そういえば先日0は「後悔なんてナンセンス」と言っていて、それは彼の生い立ちもあるのだろうけど、なんかかっこいいなと思った。
ご存知のお方もござりましょうが、ここ最近のわたしの身の回りはほんとうに忙しなくて、自分という人間に絶望しながら懸命に真摯に向かい合おうとしているところです。
そこではたと気づいたのだけど、わたしってなんなんでしょう。こういうSNSにアイコンを登録する時、一番困る。文字ならば例えば所属、住んでいる場所勤め先サークル名・性別なんか書けばいいでしょうけど、アイコンってなにを示せばいいんですか?自撮りは形としての自分だから一番楽だけど人に容姿を見せるのは恥ずかしいし、でもほかに自分を証明するものってなにがあるのかしら。カメラロールを見返して、自分という存在の証明がどうにもできなくていつも落ち込む。
というわけ、というわけでもないけど、今日から日記を書きます。頑張って続けよう。アイコンは気に入った証明ができたら変えたい。 #日記 #地方 #女子大生 #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?