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初心者でもカンタンに似顔絵イラストが描ける悪用禁止のちょいチート技

(^3^)
「イラスト描くの?んじゃ似顔絵描いてよ。」

( '△' ;)
「え!全然初心者だし!うまく描けないし!」

(^3^)
「大丈夫、簡単でいいから。じゃよろしく!」

(
'△' ;)
「…アッ、アァ(カオナシ)」


イラスト初心者なのに
描けると思われて頼まれてしまう。

そして、うまく断れない(笑)

こんな経験がある人は
きっと自分だけではないだろう。


さて、一度も描いたこともない
似顔絵イラストをどうするか。

しかも、相手は数日後には
できあがると思っていて
今から画力を磨いている時間はない。


先日、そんな窮地に陥った
イラスト初心者の自分が

ピンチを乗り切るために使った
● 付け焼き刃的なチート技2つ 

試行錯誤しながら見つけた
● 似顔絵を似せる2つのコツ 

備忘録を兼ねて
記事にまとめてみることにした。

急ぎで似顔絵イラストを
自力で用意したい人の参考になれば幸いです。

✅この記事はこんな人におすすめ
・急ぎで似顔絵イラストを作りたい人
・似顔絵アイコンを簡単に作成したい人
・人の顔を似せるコツを知りたい人
・似顔絵イラストに興味がある人

・ ・ ・ ・ ・

瞬殺で作るコース|似顔絵メーカーを使う

現代は便利な似顔絵作成ツールがあふれている。

とりあえず、
似てなくてもいいから、
サクッとやっつけられればOK!

って時にはアリの作戦。

Nintendo SwitchなどでMiiを作るのと同じ感覚。

画像1


例えば、こちらのCHARAT ORIGIN。

輪郭や髪型、顔パーツを
ひとつひとつ選んでいくと、
アイコンやアバターが作成できるWEBサイト。

サクッと短時間でかわいくできあがるので楽チン。

画像2


ただし、似顔絵メーカーにも難点は多少ある。

・似顔絵メーカーにない
 髪型や顔パーツは再現できない
・アングルは1つ(正面向きで棒立ちのみ)

・特徴のない顔の人は似せるのが難しい
などなど。

場合によっては使えないケースもあるので注意。


今回、自分が依頼されたのが
ソフトモヒカンとスキンヘッドの人達で
(どういう人達かは聞かないで(苦笑))
どうにもこのツールでは作れなかった。無念…。


というわけで、
別の作戦で攻めることにした。


写真から創るコース|福笑い的デフォルメイラスト

似顔絵作成ツールって、

要するに
「デジタルの福笑い」なわけです。

すでに用意されている
輪郭や顔パーツを選んで
うまく配置していくだけ。

画像3


でも、
●どのパーツを選んだらいいのか
●どこに、どの大きさで置いたらいいのか

案外わからなくて、結果、似てない…

なんてことになりがち。


だったら、

顔写真を使って、
●その人っぽい顔パーツを作り、
●写真の上に同じように配置すれば

似た感じになるハズ!


という雑な考えの作戦だが、


ちょっとした
「似顔絵を似せるコツ」
を使うと

短時間で、非常にカンタンに、
その人っぽくすることができる。


この記事のカバー画像の
サンドイッチマンの2人は、
その方法で描いた似顔絵イラスト。

サンドイッチマン

どうでしょう?
わりと似てませんか?
(似顔絵にしやすい人たちではあるが…)


顔写真をなぞって描けば、
当然、似てる絵になるでしょう!


という声も
聞こえてきそうだけど、


そもそも、
写真をトレースしちゃダメなんて
誰も言ってないよね(笑


少なくとも、
趣味で使ったり
内輪で使ったりするだけなら
問題なしのハズ!(たぶん)


というわけで
前置きが長くなりましたが、

写真から似顔絵イラストを
作成する手順を書いていきます。

※ 細かい似せるコツは、
この記事の最後にまとめて書くことにします。


▶ 手順1|顔写真を用意する

今回はこちらのサンドイッチマンの宣材写真を使わせていただいた。


▶手順2|ザックリと顔の形を決める

似顔絵ツールでも、一般的な福笑いでも

一番最初に設置するのは、
土台となる「顔の輪郭」。


なので、
似顔絵イラスト制作でも

まず最初にすべきことは、

輪郭、つまり顔の形が
丸なのか、四角なのか、三角なのか
どんな矩形にするか決めること。

この時できるだけ変わった形にすると
デフォルメが効くので
面白いイラストになりやすい。

画像16


では、今回の例でやってみる。

まずは用意した顔写真を
少しズームアウトして見ながら、

髪型も含めて顔全体を
太めのペンでザックリと形を取る。

画像5

伊達氏は、六角形
富澤氏は、将棋の駒を逆さにした形

今回はこの形で行くと決定。

髪型に特徴があるとこういう時ありがたい。


▶手順3|特徴をメモする

次に目立つ顔パーツの特徴を
カンタンにメモする。

画像6


ここでは「よく観察すること」が大切。

だが、それが難しいのは重々承知なので…

後述の「似顔絵を似せるコツ1」を活用する
特徴がつかみやすい。


具体的に言うと、上の画像の中の、
伊達氏の「顔パーツ中央寄り」
富澤氏の「フェードアウト眉毛」などは

知っていれば特徴としてパッとあげやすい。


▶手順4|顔パーツや髪をトレースして下絵作成

リストアップした特徴を意識しつつ
顔写真をトレースする。

画像7

まだ下絵作成の段階なので
太めのペンでラフにザクザク描く感じで十分。


この地点で、
似ている感じやその人の雰囲気が出ているなら
そのまま進んでOK。


ちょっと違うかも?
似てないな‥と思う場合は、

もう少し特徴を追加するか、
似てない部分を修正する。


顔写真をトレースしているので
基本的に似ていない状況にはなりにくい。

だが
「なんかイマイチ面白くない」
ってことはありうる。

そういう時は、見つけた特徴を
これでもかというくらい誇張して描いてみる
面白くなりやすい。



▶手順5|下絵にペン入れして線画作成

手順4で作った下絵の透過度を
グッと下げてペン入れして線画を描く。

画像8

デフォルメテイストに関して言えば
少し太めペンを使う方がオススメ。


▶手順6(オプション)|似ているか確認

まずは線画だけを見て、似ているかをチェック。

画像9

似ていればOK。

今ひとつかな?
もう少しスパイスが欲しいと思う場合は
特徴をもう一度、見直すのもありだけど


「シルエットを見てみる」のもひとつの手。

画像10

シルエットが面白い形をしていると
イラストも面白くなりそうな雰囲気があふれてくる。

この場合は、
・伊達氏のでかい福耳と
・富沢氏の襟足の髪のハネ

がほどよいアクセントになっている。


▶手順7|写真の色を使って色塗りをする

着彩方法は多種多様だが

デフォルメ似顔絵イラストは
比較的、ベタ塗りが多い。


なので、シンプルに、
写真からスポイトツールで色を拾って

バケツツールなどで、
ブァッサーと塗ってあげればいい。

画像11


あとは、肌の色や髪の色などを若干調整したり
影やハイライトを入れたりするのはお好みで。


今回は、個人的な好みで
・髪にハイライト
・ちょっぴり影
・外枠を黒ペンで囲んで太くする

を追加して完成。

画像12


写真と比べて見るとこんな感じ。

画像13


それっぽい感じに見える。

写真をトレースして、
色も写真の色を拾っているので
当然と言えば当然。


ちなみに制作時間は
手順4の下絵までは10−20分程度。

線画と色塗りは、
その人のスキル次第で時間が変わるが
今回は2人合わせて約1時間ほどだった。



似顔絵を似せるコツ1|特徴の掴み方

似顔絵を似せるためには
「よく観察して特徴を掴むこと」と言われても

正直、それがイラスト初心者には難しい。


そこで使ったのが、
プロの似顔絵師の夫婦が
似顔絵教室の教科書として書いたこちらの本。

■この本の使いやすさのポイント

(1)完全に「似せる技術」だけに特化して書かれているため、すぐに使える特徴の捉え方や、効果的な似せるコツがわかる。

(2)芸能人の似顔絵イラストの例をたくさん使って特徴の捉え方を解説してくれているので、とてもわかりやすい。

(3)サンプルの芸能人の似顔絵イラストの数やバリエーションが豊富で見ているだけでも楽しい。


例えば、
顔のパーツの「配置」に関しては

「平均」からみて、
中央寄りの「内型」や離れている「外型」
二重あご的な「上型」、頭でっかちの「下型」をベースに、

画像16


さらにここから
数多くの芸能人の似顔絵サンプルを見ながら
応用バリエーションも解説してくれるので
わかりやすく非常に納得しやすい。


kindle unlimited対象なので読み放題だけど、
これ読み放題で良いの?と思うレベルの本。

バナーKU

※30日無料体験は↑この画像から飛べます。

ぶっちゃけ、これから
似顔絵や人の顔をたくさん描きたいならば、
辞書的に使える本なので、
買って手元に置いておきたい一冊。


今回の似顔絵イラスト制作の際は、

この本を片手に、顔写真を見て

配置や、目や眉毛、口など
個々のパーツの特徴は

「この本で言うと、どれに該当するかな?」

と考えながら観察してみただけ。

すると写真の中からの特徴ピックアップは
かなりカンタンにできた。


似顔絵イラストに慣れている人は、
この本に書かれているような
「特徴パターン」が数多く頭にインストールされているから
特徴を掴む観察スキルが高いのだろう。


似顔絵を似せるコツ2|体も描く

顔だけでも十分だが、
胴体もあるとグッと完成度が高くなるだけでなく

「体の動きで人の性格が表現できる」ので

より似てる感をUPさせられる。

例えば、
・活発な人ならば「走っている姿」
・どっしりと構えている人なら「仁王立ち」
・落ち着いてそうな雰囲気なら「正座」

など「性格を表す体の動き」をつけるのもひとつの手。


絵のテイストにもよるが、
似顔絵イラストには低等身の体の方が合う

そこで参考にできるのが、
デフォルメキャラのポーズ集。

この本は何よりトレースOK!と表紙で謳っているのが最高。

2.5等身から4等身くらいまでの
かわいいちびキャラから、
セクシーお姉さんに、
ゴリマッチョのデフォルメ素体まで
色々なバリエーションがそろっていて超便利。

このシリーズのアクションポーズ編も利用価値大。

今回も素体をゴリっとトレースさせてもらった。

参考までに描いた友人たちの似顔絵イラストはこんな感じ。

画像17

どうです?全然知らない人でも、
なんとなくキャラの雰囲気がわかる気してきませんか?


まとめ

✅似顔絵ツールや写真トレースを利用すると
 初心者でも簡単に似顔絵イラストが描ける!

でもトレースは悪用厳禁で!
あくまでも個人で楽しむ範疇で。

似顔絵イラストを描くのは
大変だけど案外たのしい!


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